ドリトル先生と日本の鉄道
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第九幕その二
「それでいて災害救助が得意で」
「立派な組織ですね」
「そうだよ、日本人を守ってくれるね」
「警察みたいな組織ですね」
「ああした人は警察も嫌うけれど」
「何か今の日本が嫌いなんですね」
「昔の日本もね、そしてね」
それと共にというのです。
「北朝鮮みたいな国が好きで」
「それでああしたことを言うんですね」
「今もね」
「そうですか」
「ああした人がだよ」
「今回の鉄道博物館のことで」
「出て来るかも知れないよ」
そうした可能性があるというのです。
「その時はね」
「先生がですね」
「反論するから、どれだけこうした人達が来ても」
例えそうなってもというのです。
「僕一人で充分だよ」
「大丈夫ですか」
「この人達の論理は明らかにおかしいからね」
だからだというのです。
「自衛隊が駄目で北朝鮮の軍隊がいいとか」
「それ普通の人が考えたら無茶苦茶おかしいですね」
「そう、どう考えてもおかしいから」
「何故かそうした人は」
こうも言うトミーでした、トーストにバターをたっぷりと塗りつつ。
「日本の皇室も嫌っていて」
「天皇制反対とか言ってね」
「それで北朝鮮の将軍様はいいんですよね」
「うん、あの国の国民が支持しているって言ってね」
「あの国独裁国家ですよね」
「ナチスやソ連よりも遥かに酷いね」
「そんな国での支持とか」
それこそというのです。
「強制ですよね」
「そうだよね、それで世襲制の共産主義国家なんだよ」
「世襲制の共産主義自体が有り得ないですけれど」
「そんな将軍様はいいからね」
「あの、自衛隊批判と同じだけおかしいですが」
それでもと言うトミーでした。
「その人達の思考が理解出来ないです」
「だから北朝鮮の人達に近いんだよ」
「日本人よりも」
「普通にね」
「そんな変な人もいることはわかっていても」
「理解出来ないね」
「どんな頭の構造をしているのか」
こうも言ったトミーでした。
「僕は理解出来ないです」
「僕は理解出来るけれど」
それでもというのです。
「それでもね」
「変な人とですか」
「思っているよ、それでこうした人が出て来ても」
「論破してですか」
「帰ってもらうから」
そうしてもらうというのです。
「是非ね」
「それじゃあ」
「うん、そうさせてもらうよ」
こう言ってです、そしてでした。
先生は朝御飯を食べてから歯を磨いて顔も洗ってでした。学校に行きました。そうして講義と論文の準備に午前中を費やしてです。
午後にはです、鉄道博物館の方から連絡が来てそうしてでした。鉄道博物館に行きますと。
ドーラの模型が完成していました、そしてディオラマもです。
レールが幾つも連なっていてその周りにドイツ軍の人形が沢山置かれています。先生はそれを見て唸りました。
「ここまで完成しているとは」
「思いませんでしたか」
「はい、しかも見事に出来ていますね」
連絡をしてくれた宮田さんにもこう答えました。
「鉄道もディオラマも」
「はい、新垣君と和田君が頑張ってくれて」
「それでなんですか」
「毎日講義がない時は朝早くから夜遅くまでです」
「頑張ってくれたんですか」
「鉄道博物館のスタッフも」
二人だけでなくというのです。
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