おぢばにおかえり
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第四十八話 合格してその三十
「会長さんにならせてもらったらね」
「その時は、ですね」
「そうしたおつとめもあるのよ」
「会長さんも大変なんですね」
「そうよ、そうしたおつとめもあるしね」
今私達がいる神殿や大教会のこともあってです。
「それにね」
「教会自体のこともあって」
「そう、やらせてもらうことが多いのよ」
このことはお父さんを見てよく知っているつもりです、教会にいますとそうしたものをどうしても見ることになります、
「それで家族もね」
「その会長さんを支えるんですね」
「そうよ、特に奥さんがね」
「先輩のお家ですと先輩のお母さんですね」
「そうよ」
「じゃあ先輩のお母さんは何かと大変ですね」
「ええ、もう実際にね」
このことも私がこの目で見たことで知っているつもりです。
「女の人はおみちの土台だから」
「土台ですか」
「そう、もう女の人がどうかでね」
「教会は決まるんですか」
「そうなの」
もう祖霊殿を目の前にして阿波野君にお話しました。
「これがね」
「そうなんですね」
「だからお母さんもお祖母ちゃんも大変なのよ」
お祖母ちゃんはお祖父ちゃんと一緒に今は別の教会で会長さんをしています、そしてその教会の跡継ぎは多分上の妹がお婿さんを迎えてとなります。
「いつもね」
「何かと大変なことばかりですね」
「何処でもそうでしょうけれど」
「教会もですね」
「ええ、じゃあ今からね」
阿波野君に祖霊殿を前にして言いました。
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