社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
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クロノスを喰らうもの
Part.1
前書き
どうも、こんにちは。スパークリングです。
ハーメルンで投稿しているリプレイ風小説をこちらでも投稿することになりました。
普通の小説とはまた違った形式のものですので、新鮮なものを見る感覚で見ていただけると嬉しいです。
はい。皆さんお揃いのようですので始めてまいります。TRPG【クトゥルフの呼び声】のセッションを始めます。
「「「「「うぇーい」」」」」
プレイヤーは5人。シナリオはクトゥルフ神話TRPGやろうず、青いくら様が作成された【クロノスを喰らうもの】です。少しだけアレンジが入っていますが、ほとんど同じです。気になる人は調べてみてください。と言っても結構有名なシナリオなのでご存じの方も多いと思いますが。
さて、そんな有名なシナリオに関わらず知らなかったあなたたちに一言。今回のシナリオは難易度が高いです。ぶっちゃけ殺す気満々です。
「マジか」
あなたたちも何回もクトゥルフをやっているのですから、たまには殺意に溢れているシナリオをやりたいでしょう?
「シナリオ背景と、推奨技能、推奨職業をプリーズ」
舞台は現代日本。シティシナリオです。
あなたたちはとある少年の依頼がきっかけにより、大都会東京の暗部に渦巻く邪悪な陰謀を阻止し、そして闇に囚われてしまった1人の少女を追いかけていただきます。
推奨職業はオーソドックスに【探偵】【警察】【記者】といったところでしょうか。だから技能もオーソドックスなもので大丈夫ですよ。ただ戦闘が発生しますので、戦闘キャラが最低1人はいることを強く推奨します。いつものハウスルールに則って自由に作ってくださいね。
ハウスルールは《幸運》《アイデア》《知識》以外の技能値の上限は80で固定。そしてサプリメント【クトゥルフ2015】に記載されている特徴について。1つは自由に。さらに4の項……つまりバッドステータス欄から1D10で1つ、計2つの特徴を持ったキャラを作成していただきます。強制バッステ付与のため、60ポイントの技能ボーナスを付与します。
それでは自らの分身となるPCを作成してください。
「「「「「はーい」」」」」
――――・――――・――――・――――
ではPL1から自己紹介よろしくお願いします。キャラシートも公開しますよ。
「私は古美門研介だ。事務所兼自宅で探偵業を営んでいる」
古美門 研介
性別:男 年齢:38歳
職業:私立探偵 特徴:前職 夜に弱い
STR:13 《幸運》65 《言いくるめ》80 《忍び歩き》72
CON:18 《アイデア》75 《鍵開け》70 《説得》75
POW:13 《知識》90 《心理学》65
DEX:10 《母国語》90 《追跡》63
APP:15 《回避》16 《信用》80
SIZ:8 《耐久力》13 《法律》75
INT:15 《MP》13 《隠す》70
EDU:20 《DB》0 《隠れる》70
SAN:65 《年収》5000万 《聞き耳》75
探偵なんですか? 弁護士じゃなくて?
「推奨職業が《探偵》なのだろう。だからだ。探索系キャラに仕立てたぞ」
確かにあの古美門なら探偵業もこなせそうな気がしますね。ですがその割には《目星》も《図書館》も初期値なんですが?
「はははおかしなことを聞くなGM。これはTRPGだあテーブルロールプレイングゲームだあ。《目星》も《図書館》もロールプレイと他の技能でいくらでもカバーできる。だから私はそのふたつは取らんのだあ。それで振るのも最後の手段と考えている」
そういえばあなたは探索型のキャラを作る時はいつもそうでしたね。
年収5000万の探偵……ああ、だからその名前にしたんですか。
「金さえあればどんな依頼も全て解決させてみせよう」
転職して探偵になったらしいのですね。前職は何ですか?
「警察官だ。キャリア組だったが上層部との掛け合いが面倒臭くなったから退職した。ただ上手いこと言いくるめて退職したからいがみ合っているようなことはない」
わかりました。所持品も特に問題なしです。ではPL2の自己紹介です。
「あたしは星熊勇儀だ。古美門に雇われた用心棒。住み込みで世話になってるよ」
星熊 勇儀
性別:女 年齢:30歳
職業:用心棒 特徴:格闘センスの持ち主 目つきが悪い
STR:15 《幸運》65 《こぶし/パンチ》75 《キック》75
CON:13 《アイデア》55 《隠れる》55 《頭突き》50
POW:13 《知識》75 《忍び歩き》55
DEX:16 《母国語》75 《心理学》45
APP:12 《回避》65 《マーシャルアーツ》78
SIZ:11 《耐久力》14 《鍵開け》44
INT:11 《MP》13 《拳銃》58
EDU:15 《DB》+1D4 《変装》75
SAN:65 《年収》1000万 《組みつき》75
バリバリの戦闘型キャラですね。
「ああ。戦闘キャラを作りたかったからな。STRが高いからこれにした」
持ち物も特に問題はないですね。強いて言うなら45口径のオートマティックくらいでしょうが、まあ用心棒ですし問題ないでしょう(?)。年収1000万の用心棒とはさすが古美門に雇われるだけありますね。
「優秀な人間に大金を支払うのは当然の義務でありマナーでありこちらが目の見える形で表すことのできる最大限の感謝の気持ちだ。金があるから金も人も集まってくるのだよ」
御尤も。ではPL3、自己紹介をお願いします。
「私は十六夜咲夜。古美門の事務所に住み込みで勤めているメイドです」
十六夜 咲夜
性別:女 年齢:28歳
職業:メイド 特徴:投擲の才能 方向音痴
STR:17 《幸運》50 《説得》52 《ナイフ》70
CON:10 《アイデア》80 《応急手当》80
POW:10 《知識》80 《聞き耳》40
DEX:16 《母国語》80 《製作》80
APP:13 《回避》80 《精神分析》76
SIZ:12 《耐久力》11 《経理》80
INT:16 《MP》11 《目星》40
EDU:16 《DB》+1D4 《投擲》70
SAN:50 《年収》1000万 《隠す》60
古美門あなた住み込み美人女性多くないですか?
「言っているだろう、私は金持ち、しかも優秀な探偵だぁ。あと星熊くんも十六夜さんも表向きは探偵事務所の従業員だつまり社員だ。優秀な人材をスカウトして何が悪い。それに」
それに?
「こうすればシナリオに導入しやすいだろう?」←APP15イケメンスマイル
それもそうですね(感動)。
ええっと咲夜のステータスは……キャラ的には戦闘もできるサポートキャラですか。持ち物は……このファイティングナイフ6本ってなんですか?
「私は十六夜咲夜です(?)」
それなら問題ないですね(?)。
「そうですGM」
なんですか?
「私は十六夜咲夜です」
はい、存じ上げています。
「特殊能力として時間停止と時間加速を認めてください」
いいですよ。ではダイスを振る度にティンダロスの猟犬に遭遇するかの判定を――。
「はい、やっぱり結構です」
ではPL4どうぞ。
「俺は不動遊星。ドライバーだ」
不動 遊星
性別:男 年齢:39歳
職業:ドライバー 特徴:プロ・ドライバー 寄せ餌
STR:9 《幸運》55 《運転》80 《電子工学》57
CON:10 《アイデア》70 《機械修理》72
POW:11 《知識》75 《聞き耳》48
DEX:17 《母国語》75 《重機械操作》60
APP:10 《回避》34 《電気修理》73
SIZ:13 《耐久力》12 《ナビゲート》80
INT:14 《MP》11 《コンピュータ》75
EDU:15 《DB》0 《目星》48
SAN:55 《年収》1200万 《追跡》80
ど、ドライバーですか?……あ、この年収。
「私が雇っている」
ですよね。
「ちなみに住まわせてはいない。女はともかく野郎は住まわせん」
「というわけだ。俺はこいつが呼び出せばいつでも車を出す。それからパソコン系も強く、たまに……というかしょっちゅう古美門に依頼されて監視カメラとか他人のパソコンとかをハッキングしている」
所持品は……特に問題はないですね。では最後、PL5お願いします。
「ボクは京楽秋水。54歳の刑事だよ。階級は警部」
京楽 秋水
性別:男 年齢:54歳
職業:警察 特徴:鋭い洞察力 動物に嫌われる
STR:13 《幸運》55 《言いくるめ》80 《隠れる》50
CON:13 《アイデア》70 《聞き耳》75 《隠す》50
POW:11 《知識》90 《心理学》75 《追跡》40
DEX:10 《母国語》90 《説得》68
APP:12 《回避》75 《図書館》65
SIZ:10 《耐久力》12 《忍び歩き》50
INT:14 《MP》11 《目星》80
EDU:21 《DB》0 《信用》80
SAN:55 《年収》900万 《杖》75
ステータス高いですね。万能型のキャラですか。
「うん。可もなく不可もない感じに技能を振ったよ」
というか皆さん、年収が凄いですね。
「私は古美門だからな」
「その古美門に雇われているからな」
「同じく」
「同じだ」
「ボクは警部だからねぇ」
まぁ、いいでしょう。それではシナリオ始めまーす。
「「「「「はーい」」」」」
――――・――――・――――・――――
現在朝の9時くらいです。
まずは古美門のシーンから。事務所に居ますか?
「ああ。デスクに向かって仕事をしている。高級な紅茶を飲みながらだ」
勇儀と咲夜、遊星はどうしますか?
「あたしは事務所の隅っこにあるソファに瞑目しながらどっかりと座っている。仕事中のつもりだ」
「私は事務所のパソコンに向かって仕事をしています。メイド服を着ながら」
「俺は事務所にいない。自宅で新しいソフトを作っている」
さいですか。ではあなたたちがいつも通り(?)仕事をしていますと、事務所のチャイムが鳴ります。
「お客様でしょうか、私が出ます」
「あたしは閉じていた目を開く」
「私は気にせず仕事を続ける」
咲夜が玄関を開けますと、そこには1人の少年がいました。
「いくつですか? どんな少年ですか?」
ウニのようなツンツンした髪形をした三白眼をした16歳の少年です。年の割には大きな体格をしていますね。SIZが14もあります。しかし顔立ちにまだ子供っぽさが残っています。
「上条さんですか。ではその上条さんは今、どんな服を着ていますか? 外傷はありますか? どんな様子ですか?」
(質問多いなぁ)服はありふれたもので普通に入手することができるでしょう。外傷も見たところ確認できません。様子に関してですがこれは《心理学》を振るまでもないですね。まるで藁にもすがるような感じの落ち着かない様子です。あと上条さんではありません。
「背が高いですね、見上げながら男の子に声をかけましょう。どうしましたか?」
すると少年はあなたを見て言います。
「ここが古美門探偵事務所ですか?」
「はい。私は使用人でございますが。どうかいたしましたか?」
「あ、あのっ! そのっ!」
「おおっと、GM。ここで技能振っていいですか?」
え、ここでですか?
「《精神分析》を男の子にかけます。落ち着いていないようですので冷静にさせましょう。さらに《APP》ロールも使用します。両方成功でこの男の子からの信頼を獲得させてください」
ふむ……16歳の少年に対しての、メイド服を着た年上の美人さんによる《APP》ロール+《精神分析》ですか。いいでしょう。認めます。
咲夜 《精神分析》76 → 24 成功
咲夜 《APP》13×5 → 61 成功
では両方成功により、少年は冷静さを取り戻しました。さらに1D100をどうぞ。
「(コロコロ)……87」
ではあなたが少年に対して《信用》ロールを行う場合、+87パーセントの補正をかけます(真顔)。
「つまり自動成功になるんですね。言ってみるものです。さて、軽く落ち着かせたところで事務所の中に案内しましょう。どうぞ、こちらです」
では少年は咲夜に案内されるままに事務所の中に入りました。
「あたしは咲夜が連れてきた人間を見ることができるか?」
「出来ると思いますよ。もうリビングまで案内しましたから。まだソファに座らせていませんが」
「じゃああたしはそいつを見る。GM、咲夜が連れてきた少年のSTRは?」
11ですね。
「平凡だな。わかった。じゃあ警戒はそのままにするが、武器を構えたりはしない」
「古美門先生に声をかけましょう。先生、お客様ですよ」
「ではデスクから目を十六夜さんの方に向ける。そして隣の少年にも視線を送る。……なんだ十六夜さん、子供じゃないか。お引き取りいただきたまえ」
「なっ……」
「ですよね。古美門先生ですからね」
少年は古美門の門前払いを喰らって一瞬固まるものの、すぐに問い詰めてきます(よかった……あのとき咲夜が《精神分析》をかけてなかったらすごく面倒くさいことになってた)。
「な、なんでだよ! まだなにも――」
「じゃあ聞くが、何でここに来た? 依頼内容を聞いているんじゃないぞ。なぜこの探偵事務所に来たのかを聞いているのだ」
「そ、それは……インターネットで調べて――」
「GM、こいつのINTはいくつだ? 数字次第で私の言葉は変わる」
9ですね。
「インターネットで調べてきたのならわかるだろうが、物覚えが悪そうな君のために私が速攻でお断りした理由を丁重に教えてやる。いいか? 私は確かにどんな依頼も受けるしどんな依頼も完遂する名探偵だぁだがしかぁし! 私に限らず優秀な人間を雇い動かすにはそれにふさわしい対価を支払ってもらう必要が出てくる。具体的に言うと金だぁ。一応聞いておこうか、君は一体いくらで私を雇おうとしている?」
「ご、5万――」
「はぁーっ、お話にならんね! たったの5万でこの私を使おうというのか? それともこの私がはいわかった喜んでと快く承諾すると本気で思っているのかぁ? だとしたら驚きだぁ! 新発見の人種だあ! 今すぐ研究所に自己申告して人体実験の被検体となるがいい。緩むどころか吹っ飛んでしまったその脳内お花畑な頭のネジがバージョンアップして戻って少しはマシになるだろう。それで稼いだ金を持って再びここに来たまえ」
「こいつさすがだわ。だがそこがいいねい。ある意味まっすぐだ。ぶれがないところに好感が持てるよ。少年には気の毒だろうがねい」
「完璧なロールプレイにほれぼれしますが、このままではシナリオが始まりませんね。GMの胃に穴が開いてしまいますので仕方ありません。先生に対して《説得》を使います。主人への使用ですので+10パーセントの補正。62パーセントですね」
「おっと十六夜さんダイスは振らなくていいぞ。ロールプレイで説得してみせたまえ」
「先生。大金の定義は人によって変わります。先生は先程ふさわしい対価を差し出せと申し上げました。確かに5万円は先生にとってははした金かもしれません。しかし、この子の場合はどうでしょう。失礼ですが、歳はいくつでしょうか?」
「じゅ、16歳です……」
「高校1年生ですね。高校生といえば、お金を使って色々な物を買いたくなる衝動が強くなる年頃です。男の子ですし、友達と遊びたい気持ちもそれなりに強いことでしょう。しかし、この子はそれを我慢して恐らくバイトして仕事もしたのでしょう。そうして手に入れた5万円なのです。この子にとっては5万円とは大金です。人生に3年しかない高校時代の貴重な時間と1人でここに来た覚悟も含めれば充分、相応しい対価を払っているとこの咲夜は考えております。それでもお気に召さないのであれば、私がこの子の依頼を受けましょう。その間の先生への給仕は、申し訳ございませんが休業させていただくことに――」
「いいだろう少年依頼内容を聞かせたまえ。私は応接用のソファに移動して座る。十六夜さんの家事がなくなるのは流石にヤバい」
「そこに反応したのかい。あたしは警戒を解いて目を瞑る」
「ありがとうございます。さぁ、あなたも座りましょう。大丈夫ですよ。先生は一回引き受けた依頼はどんな理由でも投げだしたりはしませんから。と男の子に向かってにっこり微笑みます」
(……ほっ。ナイス咲夜)では少年は古美門の正面のソファに恐る恐る座りました。
「私は男の子の隣に座りましょう」
「さて、受けるのはいいがまだ私は君の名前を知らない。名前は?」
「あ、秋口。秋口理人……です」
「理人くんか。さて、まずは依頼料を差し出してもらおう」
では理人はポケットの中からお札やら小銭やらを丁寧に出します。数えると丁度5万円あることがわかります。
「私が数えましょう。……先生、確かに5万円頂戴しました」
「ふん、まぁいい。それで、どんな依頼だ? これで近所の猫探しとかだったら怒るぞ」
「ね、猫探しじゃない。人探しなんだ。リコを……リコを探してほしいんだ」
「リコ? リコとは誰だ?」
「リコはリコだ」
「こいつ調子に乗って――」
「私が対応します。この子からの《信用》値は最大ですからね。えっと理人くん、そのリコちゃんの苗字を教えてくださいな」
「それはその……結構昔のことだし、俺もリコとしか呼んでいなかったから覚えがないんだ」
「それだけじゃあ手掛かりが少なすぎますね。そうですね。理人くんとリコちゃんの関係を教えてください。昔仲が良かった関係なのでしょう? どこでどう出会ったか、覚えている範囲で教えてください」
「実は俺……今は養子になっているけど、小学生に上がるまで児童養護施設で育った孤児だったんだ。リコともそこで知り合ったんだ」
「おっと……ゴメンなさい。ちょっと踏み込み過ぎましたね」
「い、いやそんな……もう気にしていないから。リコはなんというか、お姉ちゃんみたいな存在だった。結構慕っていたんだ。でも気付いたら忘れていて、最近になって思い出して会いたくなったんだ」
「そうだったんですね。その児童養護施設はなんていう施設なんですか?」
「埼玉の所沢にある【ぬくもりハウス】っていう施設だ」
「【ぬくもりハウス】ですか。そこにはもう連絡しましたか?」
「ああ、したよ。でももう施設を出た後だったんだ」
「ですからここに来たんですね。わかりました。それだけの情報があれば充分ですね。あとは顔写真を撮らせてください。聞き込みするのに使えるでしょう。理人くん。あなたの写真を撮らせてください。リコさんを探す手掛かりになります」
「あ、はい。それなら」
「パシャ。これで良しです。さて他に訊きたいことはありますか、先生」
「ああ、あるぞ。理人くん、君は【ぬくもりハウス】に問い合わせた際、そのリコちゃんとやらがどこの家に引き取られたかを聞かなかったのか?」
「……あ。そういえば聞いてない……」
「よしオーケー。聞きたいことはそれだけだ。もし聞いていて職員たちもわからないとなったらかなり厳しいからな。聞いていなかったのならそれはそれでいい。あとは特に聞きたいことはない」
「理人くん。あとは私たちに任せてください。大丈夫です。リコちゃんは私たちが必ず見つけてみせます。安心なさい。GM、私は最後に理人くんから携帯電話番号だけを聞いて家に帰します」
「ああ。それがいい。ついてきてもこっちが困るからな」
わかりました。では理人は「お願いします」と頭を下げて事務所から出て行きました。
「なんだかずっと十六夜さんが喋っていたような。そして星熊くんがほとんど空気だったな」
「まぁあの場では完全に私がロールプレイしたほうが楽でしたからね」
「あたしはあくまで用心棒だからな。ただ古美門が調査に動くのなら、あたしも付いていって手伝うぞ。と言っても探索技能は軒並み初期値なんだけどねい。はっはっは」
はい。では探偵組の導入はここまで。次は京楽のシーンです。
――To be continued…
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