魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ＋etcをおちょくる話

式神二人と何故かついてきたロリsと一緒に件の教室へ向かった。

鍵は渡されていたので開けて入ってすぐ閉める。

「じゃぁいまから昼寝するぞ」

「りょーかい。ますたー」

「わかりました一夏様」

マットを量子格納庫から三つ取り出して床に置く。

「じゃぁ、お休みなさい、円香、エレン、リム」

IScore Full Dive system activate.

「リンクスタート！」













加速仮想空間で練習してから現実に戻ると、何故か奏(大人モード)に膝枕されていた。

「お前ってそんなデレるキャラだっけ？」

「まぁ…なんだ…あれだ。俺様もいつも血を飲ませてもらってるしな。
ちょっとした礼だよ。気に入らねぇか？」

「いいや。満足だよ奏」

体を起こすと、ロリsが不機嫌そうな顔をしていた。

「だから言っただろ。見てても面白くないって。
仮想空間で練習するってのは言っといただろ」

「そうだけど！ そうなんだけど！」

円香が悔しそうに奏を見ながら言った。

「お前らなんかしたの？」

「「「「いや何も？」」」」

ロリsと奏が声をあわせて言った。

益々怪しい。

だがこれといって深い悪感情でもないし、放っといていいかもしれない。

「それで正解だよますたー。こう言うのは放っとくのが一番だよ」

ふーん…。

「まぁいいや。それよりそろそろ時間だろう？
体育館行くぞ。お前らの格好俺と同じチャイナドレスな」

「「わかってる」」

二人が来ていた服が光に溶け、うまれた…否創られたままの姿になる。

「「ジェネレート」」

そして、焔のようばエフェクトと共に二人がチャイナドレスを纏った。

「うん。似合ってるぞ二人とも」

「あ、ちょっといいですか一夏様」

「どうした？」

稲荷がチャイナドレスのままマットに再び寝転んだ。

そして何故か有機素体から抜け出し、霊体で現れた。

「稲荷？」

「橙ばっかりズルいです！ 私も一夏様と一緒になりますっ！」

は？

稲荷がこちらへ駆け寄ってきて…………。

side out















有志のトリを飾るはずだったバンドチームのドタキャンに来場者達は落胆していたが、続報が入ると盛り上がった。

『あの』うつくし姫役がステージで踊るという事がホームページや各掲示板や体育館入り口に張り出されたのだ。

そして、遂に幕が開いた。

照明が点くと、観客は目を見開いた。

一夏の髪色が、夜天の黒から太陽のような黄金へと変化していたからだ。

最も目を引くのはその頭の上のピンとたった三角の耳だ。

その一夏の傍らには、同じ程の身長の幼女が二人膝まづいている。

色ちがいのチャイナドレスと狐面を着けている。

音楽がかかると、フォロワーの二人が動き出す。

一夏が瞼をひらき金糸の髪より輝く瞳が露となった。

フォロワーが左右に別れると、一夏が踊りだす。

長い袖がひらひらと舞う。

クルリと回ると、髪と同じく金色の狐の尾が揺れた。

体の半分以上あるおおきな尾だ。

「見つめられたらそれだけで、甘い花が香りだす」

音楽に負けない、はっきり通る高く舌足らずな歌声。

観客達は魅了され、体育館には一夏の歌声だけが響いていた。

たった三分と少しの間観客は放心していた。


一曲めが終わると、狐面のフォロワー二人がサイドに掃け、ステージには一夏だけが残った。

二曲目がかかると、一部の観客は驚いた。

なんせチョイスがチョイスだ。

情事を詠った歌だったからだ。

「くだらないたわごと　付き合いきれないわ
好きにしていい？ なんて　何様のつもり？」

仕草の度、一夏が婀娜っぽい流し目をする。

数人が前傾姿勢になるほど、艶かしいダンスだ。

「汗ばんだ手で、ねえ………抱きしめて」

最後のフレーズは、情に染まり、色に満ち、官能的だった。

まさしく、妖艶と呼ぶに相応しい物だった。

曲が終わると、一夏は一礼してサイドに消えた。 

ずっと前から書きたかった一夏のこの二曲。
まぁ…あんまりやると規約にひっかかるんですけどね。