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ロボット騒動

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第三章

「お金もです」
「出来てか」
「実用化となった次第で」
「今みたいに興行もやってるか」
「左様であります」
「そうか、しかし金山掘り当てたのは」
「これこそ神の御業」
 科学者はこう坂口に言った。
「心から感謝しています」
「そうだがや」
「はい、それでなのですが」
「わし等もだがや」
「乗られますか」
「いや、今酒飲んでるだがや」
 だからだとだ、坂口は科学者に答えた。
「だからだがや」
「宜しいですか」
「それは危険だがや」
 飲酒運転になるからとだ、坂口は断った。
「だかいいだがや」
「しかも列はかなりだ」
 室生は待っている人達を見て述べた。
「ではだ」
「待っていてもですか」
「私達の番になるのはな」
 それはというのだ。
「かなり後だ、だからだ」
「遠慮されて」
「乗るのは次の機会にしてだ」
「今は観させてもらうだがや」
 そうさせてもらうというのだ。
「それでいいだがや」
「左様ですか」
「ああ、それであんた名前は」
「はい、ジュゼッペ=ミーリョといいます」
「ミーリョさんか」
「天才科学者にして神の僕です」
 ジュゼッペは坂口に陽気に笑って述べた。
「先程お話した通り金山とです」
「ロボットの興行をしているだぎゃ」
「はい、そして研究所も持っています」
「ロボットのそれをだがや」
「そうです、よりよいものを開発及び製造する為に」
 まさにその為にとだ、ジュゼッペは坂口達に答えた。
「そうしています」
「それはいいことだがや。けれどだぎゃ」
「けれどといいますと」
「安全や警備は大事にしておくぎゃ」
 坂口はジュゼッペにこのことを忠告した。
「こうした凄いものはよく狙われるぎゃ」
「はい、中に誰か入らない動かせないですが」
 それでもとだ、ジュゼッペは坂口に応えて話した。
「倉庫の中でもです」
「しっかりとだがや」
「厳重な、要塞の様に堅固なもので」
「その中にだぎゃな」
「鍵を幾重にもかけています」
 そうして外に出されない様にしているというのだ。
「設計図も私の金庫に入れています」
「それで護っているぎゃな」
「そうです、悪用されると危険であることは」
 まさにとだ、ジュゼッペは坂口達にさらに話した。 
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