転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
機動戦士ガンダム
2258話
メリルが俺と一緒に今回の戦いに介入すると決断し、俺もそれを受け入れる。
正直なところ、メリルがいるとデメリットも多いのだが……その辺は、取りあえず炎獣を生み出して誤魔化す事にした。
小さなリスくらいの炎獣を生み出し、それがメリルが着ている服の内ポケットに潜り込む。
最初は炎獣の姿に驚いた様子のメリルだったが、これが自分の護衛だと言われ、何とか納得した。
とはいえ、メリルにとっては自分の掌に乗る程度の大きさの炎獣で護衛が出来るのかといった事を不安に思っているようだったが……実際に、炎獣というのは普通の銃弾くらいであれば、容易に防ぐ事も出来るし、自分に攻撃してきた相手を倒すといった事も出来る。
勿論、炎獣は1匹だけだ。
例えば、全方位から攻撃されるといった真似をすれば、それを防ぐのは難しい。
とはいえ、メリルのような女が何の意味もなく全方位か狙われるようになるとは思えないので、それを考えればその辺の心配をしなくてもいいのだろうが。
「それで、どうします? 戦場の臭いがしてきてるとはいえ、今すぐにどうこうという事ではないのでしょう?」
メリルの言葉に、頷きを返す。
その言葉通り、窓から外を見てみても、特に何かがあるような訳ではない。
実際、具体的にいつになれば戦いになるのかといった事は分からない。
戦場の臭いこそしているものの、それでいつそのようになるのかといった事まで判断出来る訳でもないのだから。
「そうだな。今から直接介入するような真似をすれば、色々と不味い事になりかねない。やはり連邦軍のMSをどうにかするのなら、戦闘が始まってからでないとな」
「では、暫く待機という事で?」
「ああ。……とはいえ、今のうちに非常時に必要な物を色々と購入してきた方がいいかもしれないな。大体の物は俺が空間倉庫の中に持っているが、いざという時にそういうのはあった方がいいし。それに、俺はともかくメリルは女として色々と必要な物はあるだろ?」
「それは……はい」
俺の言葉に頷くメリル。
実際、レモン達と暮らしている身としては、女が身支度とかにかなりの時間が掛かるというのは分かっているし、化粧品やらそれ以外にも様々な、女として必要な物というのがあるのは理解している。
……勿論、このサイド7で起こるだろう戦闘の規模が具体的にどれくらいのものなのかというのは、まだ不明だ。
だが……それでも、可能性としてはSEED世界で俺が出た時にヘリオポリスのように、最悪コロニーが崩壊するという可能性も否定は出来ない。
そうなれば……まぁ、SEED世界の時の経験から考えると、恐らくMS運用母艦とかがある筈だから、それに乗って移動するという事にもなりかねない。
そのような時、当然のように色々と物資は足りなくなる筈だった。
ましてや、もしSEED世界の時と同じようにコロニーが崩壊するとなれば、一般人達も引き連れていく必要がある。
そうなれば、生活物資の類も少なくなるのは確実だった。
「となると、そういうのを纏めて買っておいた方がいいな。まぁ、そういうのは幾らあっても邪魔にならないだろうし」
食べ物とかなら賞味期限があるが、生活で使うのは賞味期限……いや、消費期限とかか? ともあれ、そういうのは……ない訳ではないだろうが、数ヶ月といった感じではない筈だ。……偶然製造後に時間が経っている物でなければ、の話だが。
そもそも、俺の場合は空間倉庫に収納出来るので、実はその辺も特に心配はいらなかったりするんだが。
「分かりました。では、その辺を買ってきますね」
そう言い、出掛けようとするメリルを俺は呼び止める。
「待て、俺も一緒に行く。いつここが戦場になるか分からない以上、俺の側にいた方がいい」
「え? ……そう言われるとそうですね」
一瞬呆気にとられた様子のメリルだったが、少し考えて俺の言葉に頷く。
……何故かその際に顔が赤くなっていたが……その理由が判明したのは市街地の中でも下着売り場に向かってからだった。
いやまぁ、確かに恋人でも何でもない男と下着店に向かうのは恥ずかしいと思うけど。
そもそも、何だって下着店に来るんだ?
サイド7で戦いになっても問題ないように、生活雑貨を買うって目的だった筈だ。
ともあれ、メリルと一緒に下着店に入るのは色々と気まずい以上、俺は店の外で待つ事にする。
そうして待ちながらも、微妙に、本当に微妙にではあるが下着店から離れていく。
下着店の前にいる、10代半ば……普通なら思春期真っ只中の男。
そう考えれば、俺が通行人にどのような目で見られるのかは容易に想像出来るだろう。
そんな訳で、俺は下着店から少し離れた場所にある自販機で紅茶を買い、メリルが店から出てくるのを待つ。
……下着店から少し離れた場所にいる10代半ばの男というのも、怪しいというのは間違いないのだが。
それでも店の前で直接待っているよりは幾分かマシなのは間違いない。
ともあれ、紅茶を飲みながら10分程が経過し……やがてメリルが店の中から姿を現す。
俺が店の前にいないという事で、最初は焦った様子を見せていたメリルだったが、周囲を見回す事で、俺の存在に気が付く。
手に紙袋を持っているのは、何らかの下着を購入したという事だろう。
メリルは非常に女らしい体型をしているので、下着とかも買うのは色々と大変、という事にしておこう。
「お、お待たせしました」
「ああ。……まぁ、何で今の状況で下着を買いに行ったのかってのは気になるけど……それより、ちょっとそれを貸せ。これから多くを買うんだから、お前が持ったままだと邪魔だろ。俺の空間倉庫に収納しておく」
「あ。……はい」
一瞬、本当に一瞬だったが、下着の入っている袋を渡せと言われて恥ずかしそうにしたメリルだったが、俺がメリルの買った下着に興味があるのではなく、これからの買い物で邪魔になるから空間倉庫に収納するのだという事を理解すると、その紙袋を俺に渡してくる。……それでも頬が赤いのは、まぁ、色々とあるからだろうが。
他の通行人に見えないように建物の陰で紙袋を空間倉庫に収納すると、次の買い物に移る。
「取り合えず宇宙に出るという事を考えると……水や食料は用意しておいた方がいいな」
「え? その、アクセル代表の空間倉庫でしたか。その中には入ってないんですか?」
「いや、入ってる。入ってるけど、この世界の物じゃないってのを知られたりしたら、色々と面倒だろ。だから、どうせならこの世界の食糧や水を用意しておきたい」
それに水や食料は、ありすぎて困るという事はないし。
こういう時は、空間倉庫万歳だよな。
「分かりました。じゃあ、スーパーに行きましょうか」
数ヶ月とはいえ、サイド7で暮らしていた事もあり、メリルが俺を案内する足に迷いはない。
どこの店が安いのか、そして品揃えが良いのはどこなのか。
その辺りをしっかりと理解しているのだろう。
そうして、食料や日用雑貨、それ以外にも色々と買えるだけの物を購入しては、俺の空間倉庫の中に収納していく。
やがて気が付けば、昼を回っていた。
「アクセル代表。一応もう午前が終わったんですけど……本当に起こるんですよね?」
「ああ、それは間違いない。ただ、具体的にいつになるのかってのは、ちょっと分からないからな。そう考えると、恐らく午後からなんだろう。……もしかしたら、夕方から夜に掛けてというのもあるかもしれないけど。ともあれ、今の状況を考えると食事は食える時に食っておいた方がいい。朝食は適当に済ませたし」
今日の俺とメリルの朝食は、俺が空間倉庫の中から取りだしたサンドイッチだ。
当然サンドイッチはサンドイッチでも、普通のサンドイッチという訳ではなく、パン屋で売っているような……しかも出来たてのサンドイッチだった。
UC世界においてはかなりの贅沢品と言ってもいいサンドイッチだったが、朝食だけに、どうしても量は少ない。
そんな訳で、俺とメリルは少し遅めの昼食を食べる事にした。
実際には、俺の食事というのはあくまでも嗜好品でしかなく、その気になれば食わなくても平気だったりはする。
だが、嗜好品である以上、楽しめるのであれば楽しまないという選択肢は存在せず……近くにあったレストランで食事をする事にする。
もっとも、レストランと言ってもそこまで高級な店という訳ではなく、ファミレスといった感じの店だ。
そんな店で食事をする事になったのだが……
うん、正直なところいまいちだ。
いや、決して不味いって訳じゃない。訳じゃないんだが……ホワイトスターは勿論、クレイドルにある店と比べても、一段、もしくは二段は劣る。
これは、一体どう判断すればいいんだ?
サイド7の料理が……いや、単純にこのレストランの料理が不味いのか、それともクレイドルの料理が俺の想定していたものよりも美味かったのか。
その辺りがどうなっているのかは分からないが、取りあえずこの店にまた来ようとは思えないのは事実だ。
そうして食事を終えた後は、また買い物に戻る。
……ただ、正直なところ鍋とか買っても意味はないと思うんだが。
それもかなり巨大な、数十人分、場合によっては百人分くらいのスープとかが作れるような大きさの鍋は。
「もしアクセル代表が言うような事態になったら、炊き出しは必要かと」
「炊き出し……炊き出しか。まぁ、そう言われれば……」
具体的にどれくらいの人数と一緒に行動する事になるのかというのは、俺にも分からない。
だが、その人数が少数ならまだしも、数十人……場合によってはそれよりも多かったりしたら、炊き出しとかをするような必要は出てくるように思える。
とはいえ、俺とメリルが正体を隠して行動するのであれば、当然のように空間倉庫に入っている食料を使う訳にもいかなくなるのだが……その辺は今更の話だな。
ルナ・ジオン……いや、シャドウミラー脅威の技術力という事で納得して貰うしかない。
実際、シャドウミラーの場合は脅威の技術力と言われても納得してしまうだけのものがあるのだから、完全に嘘を言ってる訳でもないのだが。
「まぁ、鍋はもう買ってしまったものだしな。そうなると、今更何を言っても意味はないか。……それに、最悪武器や防具としても使えるだろうし」
「……武器、ですか?」
「ああ。あの鍋をフルスイングして殴られた時の事を考えてみろ。とてもじゃないが、ただで済むとは思えないだろ?」
その言葉に、あの巨大な鍋で殴られた相手の事を想像したのだろう。
メリルはうわぁ……といった表情を浮かべる。
うん。まぁ……あの鍋の事を考えると、そんな風になってもおかしくはないよな。
「そんな訳で、武器としても使えるんだから、あの鍋を買ったのは決して間違いじゃなかったんだよ。……何でサイド7でああいう鍋を売ってたのかは、分からなかったけど」
あの手の鍋というのは、使う機会も限られてくるし、収納場所にも困る。
小学校とかの給食を作るとか、連邦軍の基地のような場所の厨房とか、そういう場所でなら使い道はあるが……逆に言えば、その程度でしかない。
少なくても、一般家庭でこういう鍋を使う機会というのはない筈だ。
そう考えつつも、売っていた物は売っていたんだから、それでしょうがないと判断する。
「そうですね。……正直なところを言わせて貰えば、出来ればあの鍋が役に立つような事がなければいいのですが」
メリルは少しだけ残念そうに呟きながら、サイド7の街並みを見る。
まだこのコロニー1つしか存在していないのが、このサイド7だ。
おまけに、そのたった1つのこのコロニーも完全に完成しているという訳でもない。
それでも、メリルは数ヶ月もの間このコロニーで生活していただけに、馴染みの人物も出来ただろうし、お気に入りの場所があってもそこも破壊される可能性が高かった。
つまり、この景色を見る事が出来るのも今だけという風になりかねないのだ。
メリルはそれを悲しんでいるのだろう。
だからこそ、俺はそんなメリルに対して何かを言うような真似は出来ない。
ただ、黙って……メリルが満足するまでじっとしているだけだ。
メリルも俺の気持ちは分かっているのか、無理に周囲の景色を見るような真似はせず、黙ったままで周囲の景色を見ている。
小学生くらいの子供達が数人、走り回っているような光景や、恋人か友人かは分からないが、中学生……いや、高校生くらいか? そのくらいの2人の男女が会話をしながら道を歩き……
不意に、ドガァッという爆発音が周囲に響き渡った。
それはまるで、つい先程まで平和な生活をしていたこのコロニーを、破壊するかのような、そんな爆発音。
「メリル!」
何が起きたのか。
それが分かる俺は、素早くメリルの名前を叫ぶのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1435
ページ上へ戻る