ドリトル先生と日本の鉄道
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第一幕その八
「ディーゼルはまだあってもね」
「もう殆どだね」
「使われていないと思うし」
「成程ね」
「これからリニアモーターカーが出て来ると言われているけれど」
先生はこちらの鉄道のお話もしました。
「これはね」
「かなり凄いみたいだね」
「うん、あれが導入されたら」
先生は王子に強い口調でお話しました、科学を学ぶ立場としてこの最新技術には興味があるみたいです。
「どれだけ凄いか」
「新幹線よりもだね」
「凄いよ、むしろね」
「むしろ?」
「日本は新幹線みたいにね」
「リニアモーターカーを運用するんだ」
「そのつもりみたいだよ、日本人のいいところとして新しいものにすぐに注目して」
そしてというのです。
「研究して取り入れる」
「新しいものなら」
「いいと思ったらね」
その時点でというのです。
「しかも自分の国に合う様にアレンジしてね」
「それでリニアモーターカーもなんだ」
「それで研究しているんだ」
「じゃあ我が国も」
王子は先生のお話から自分のお国のことを思いました。
「日本みたいに」
「いいと思った新しいものはだね」
「積極的に取り入れていこう」
「そしてだね」
「そうなったら」
それならというのでした。
「もっともっと発展するね」
「そうだね、我が国は鉄道を生み出しはしたけれど」
それでもと言う先生でした。
「新幹線は出来なかったしね」
「あれはだね」
「あれはもう一つの芸術だよ」
そこまで言っていいものだというのです。
「素晴らしいよ、音はあるけれどね」
「あっ、新幹線の線路の左右に防音壁あるね」
「騒音はあるからね」
こちらの問題はというのです。
「それで置いているけれど」
「それでもなんだ」
「そう、あれだけのものはね」
そうそうというのです。
「世界にないからね」
「だからだね」
「音の問題があってもね」
「素晴らしいものだね」
「芸術だよ」
またこう言った先生でした。
「あれは是非ね、実はね」
「イギリスにもだね」
「あればと思っているけれど」
「イギリスにはないんだね」
「それが残念だよ。それでね」
「それで?」
「リニアモーターカーも日本の方が先かな」
その導入はというのです。
「このままだと」
「先生としては複雑だよね」
「日本を応援したいけれど」
「やっぱり自分のお国にだね」
「是非って思うからね」
「どっちも同じ時期に導入してくれたら」
「僕にとって最高だけれど」
それでもというのです。
「それはね」
「中々だよね」
「そうはいかないだろうね」
「イギリスの方が後かな」
「そうなるかもね、このままだと」
「日本はこちらについてかなり積極的だしね」
「そう、だからね」
その為にというのです。
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