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ドリトル先生と日本の鉄道

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第一幕その四

「だからそれはね」
「学者さんとしてだね」
「言えるけれど」
 それでもというのです。
「政治のこと、技術のことはだね」
「それぞれだね」
「専門の人達に聞いてね」
「わかったよ、それは父上と母上もね」
 王様と王妃様もというのです。
「わかっているし首相も議会もね」
「皆だね」
「わかっているしね」
「じゃあ大丈夫だね」
「僕もそう思うよ、しかし日本との提携はね」
「いいことだね」
「そのことは言えるよ、日本の鉄道技術は本当に凄いから」
 先生はこのことは間違いないと言えました。
「それに日本政府のバックアップは凄いからね」
「そうしてことも見て父上と母上も決めたんだ」
「日本と提携しようって」
「鉄道のことはね」
「そうなるね」
「ちなみにイギリスとどうかって意見はね」
 王子は先生にこのことは少し苦笑いでお話しました。
「出なかったよ」
「ああ、やっぱりそうだよね」
「あれっ、やっぱりなんだ」
「うん、だから我が国は鉄道発祥の国だけれど」
「その技術はだね」
「もう日本とかの方が上だから」
 そうなったからだというのです。
「だからね」
「イギリスの話が出なかったのも納得しているんだ」
「うん。それはこの学園にいてもわかるしね」
「鉄道博物館だね」
 動物の皆がここで言ってきました。
「あそこに行けばわかるよね」
「そうそう、鉄道の歴史とかね」
「そういうのもわかるよね」
「あそこ凄いからね」
「鉄道模型の凄く大きなディオラマもあるし」
「鉄道のことなら何でもわかるね」
「八条グループは鉄道も持ってるからね」
 先生は動物にも応えてお話しました。
「それも日本全国に路線を持っている」
「JR並だよね」
「日本全国に路線持ってるってね」
「しかも全部つながってるし」
「凄いよね」
「そう、JRはかつて国鉄だったけれど」
 所謂お役所と言っていいものだったのです、言うならば警察や自衛隊と同じ様な組織といったものでしょうか。
「国鉄と同じ様にね」
「日本全土にだね」
「路線を持っていて」
「それで経営しているんだね」
「八条グループの国内における基幹企業の一つだよ」
 八条鉄道はというのです。
「本社は神戸にあって大阪と東京を中心としてね」
「全国に展開していて」
「まさに日本全土に行けるね」
「そうだよね」
「だから凄いんだ、その八条鉄道も全面的に協力していて」
 そしてというのです。
「あの鉄道博物館は凄いんだ」
「色々充実しているんだ」
「そうなんだね」
「そうだよ、だからそこに行くとね」
 八条学園の中にある鉄道博物館にです。
「色々なことがわかるんだ」
「そういえばですが」
 これまで先生達と一緒に座っていながらもお話を聞くことに専念していたトミーが先生に尋ねてきました。
「八条鉄道の線路の幅は全部同じですね」
「あっ、そのことだね」
「はい、全路線同じですよね」
「そうだよ、統一されているよ」
 先生はトミーにすぐに答えました。 
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