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真・恋姫†無双~絶対無双の黒き鬼~革命 天の覇王

作者:兄犬
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第一章 物語の始まり

 
前書き
前書きで言いますが、主人公が纏っている鎧はSDガンダム三国伝の玄武装呂布トールギスと
真・三國無双マルチレイドの呂布の鎧を合体させた感じとなっておりますのでご理解の程お願いします。あと主人公の能力付けたしでワンピースの覇気も追加しました。
 

 
男は、夢を見ていた。

それは嘗て自分の大切な娘と...そして初めて愛した掛け替えの無い愛する妻と何気ない日々を過ごす...
...そんな普通であり大切だった幸せなモノだった...



晋武の娘「お父さん!見て見て!ほらぁ蝶々さんだよぉ!綺麗でしょ?」


晋武「...ああ、綺麗だな。よかったな...唯衣」


唯衣「うん!」



晋武は、娘が自分に対し蝶を見せる姿に微笑ながら見ていた。



晋武の妻「ホント綺麗ね。でもね唯衣、そのままだと蝶々さんが可哀そうだから逃がしてあげないと...ね」

唯衣「え?可哀そう?どうして?」



晋武の妻であり唯衣の母親でもある彼女の言葉に、娘の唯衣は不思議に思う様な表情を浮かべた。

そんな娘に対し、晋武も...



晋武「...そうだな。捕まえたままだと蝶が可哀そうだから、逃がしてあげよう。唯衣」



父の言葉に唯衣が困った顔を見せる。



唯衣「え?でもぉ」



そんな娘に晋武は微笑ながら膝を曲げて、目線を娘と合わせて言う。



晋武「お父さんとお母さんはもう十分見せて貰ったから、蝶々さんをお家に帰してあげよう...ね?唯衣」


唯衣「うん!分かった!蝶々さんをお家に帰す!」



晋武の言葉に笑顔で返してから、両手の中に包み込んでいる蝶を逃がしてあげた。



晋武「...うん、唯衣は偉いなぁ。お父さんの自慢の娘だ」
その言葉と共に娘の頭を撫でてあげ、娘の唯衣も嬉しそうに頬を赤く染める。

唯衣「えへへ///」


そんな様子を見ていた晋武の妻は、頬を膨らまし彼に抱き着いた。


晋武の妻「あなたぁ!唯衣にばかり甘やかして酷いわぁ!」


晋武「...自分の娘に嫉妬してどうする... 玲紀(れいき)



晋武は妻の嫉妬に対し呆れながら言うが、それでも彼女の言葉は止まらない。



玲紀「だって、あなた!確かに唯衣は私たちの娘だけど、それでもこの子は1人の女なのよ!
何かの拍子で父親に恋をするかもしれないわ!」


晋武「...アホか」


玲紀「アホではないわ!」



そんな夫婦の姿に娘は...



唯衣「お母さんばっかりズルい!唯衣もお父さんにべったりするぅ~」


玲紀「ダメぇ~!お父さんはお母さんの物なのぉ~!」


晋武「...まったく、仕方ない...」




そう言いながらも、晋武は笑っていた。






...しかし、そこから夢が変化して、自分の傍にいた妻と娘は変わり果てた姿で死んでいた...











彼は膝を崩し、震えながら手を伸ばす。



晋武「...れ..いき...ゆ...い.......あ..あああ..ああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――!!!!」









そこで彼の夢は終わった......











晋武『はっ!!!...はぁ...はぁ...はぁ...はぁ...夢...か...俺は...死んだ...のだった...な』


晋武は自身が最後を迎えた事を思い出しながら立ち上がり周りを見渡す。周りの風景は山や木など、自然に溢れる所に彼は居た。


晋武『...此処は地獄...か?いや...違うか...なら此処は何処だ...俺は...死んだではなかったのか?』



彼は確かに死んだ...しかし、何者かによって自分が異世界にいる事は彼は気づいていない...そんな時...。



???「おい!そこのデカい鎧の兄ちゃんよぉ!」



晋武『...ん?』



晋武は自分を呼んだであろう声の人物の方へ振り向くと...




山賊A「ちと悪いんだけどよぉ、アンタの持っている物全部俺たちに渡して貰おうかぁ?」

山賊B「へへへへっ」

山賊C「さっさと寄越しやがれ!!」



彼の前に山賊が現れた。それも三人などではない、有に100人は居た。


普通の人間ならここで金目の物を差出し、某世紀末アニメの様に命乞いをしながら怯えたりするのだが
.....可哀そうなのは山賊たちの方だ。何故なら.....。









晋武『.....くだらん』


山賊A「あん?何だと?もういっぺん言ってみやg...ぐぼぉ!!」


山賊の1人が晋武に怒鳴ろうとしたが、その前に男は晋武から放たれた方天画戟の神速の一撃で
首が飛び、代わりに夥しい量の血しぶきを上げて倒れる。

その光景に残り大勢の山賊らは、一瞬で怯えてた。



山賊B「くっ!怯えるな!相手は1人!こっちは大勢だぞ!!かかれぇー!」




その言葉に乗じ、大勢の賊たちは晋武に向かって突撃した。





しかし....






晋武『...虫けら共がぁ...死に果てろ』



その言葉と同時に、今度は方天画戟を横向きに大きく一閃を描いた瞬間近づいて来た賊たちは、
虚しく次々と死んでいった。

今度は晋武が賊たちを攻め立てる。容赦なく慈悲も与えず、美しい自然の風景が彼の猛り狂う武によって、その場が地獄絵図なったのは言うまでもない。

賊の中で、ある者は心臓ごと串刺しされ、ある者は一瞬で細切れになり、ある者は晋武の拳一発で
上半身を粉々にされた。

そんな残酷な光景が続き、いつの間にか賊は全滅し、辺り一面は血の海と屍の山となり、そして自身が纏う禍々しい鎧が、賊らの大量の返り血によってその恐ろしさが増した。

山賊たちはあっという間に全滅し、残ったのは晋武ただ一人となったその時、背後から馬の蹄の音が響く、大きく重みがある。その音がする方を見ると、そこには背丈が3メートルはある巨大な汗馬にして、己が愛馬...雷轟だった。



晋武『...雷轟、お前...』


雷轟「ヒヒンッ!!」



雷轟は晋武の姿を見た途端、彼に一気に駆け寄り、自身の頭で彼の身体にすり寄るのだった。まるで、ようやく親を見つけて甘える迷子の子供のようだ。そんな愛馬に対して晋武は、鎧の中で呆れながらも笑みを零して雷轟の頭を撫でてやった。



晋武『まったく、お前は...』


雷轟「バフン...ッ」


晋武『フッ...それにしても、此処は何処だ?』


雷轟「バフンッ!!」


晋武『よしよし...。俺は確かに劉光の刃によって死んだ筈だ。それがどうして...?それに劉光が天下人となったのなら、このような賊どもなどが存在する筈が...ん!』


雷轟「!」



突如、晋武の様子がおかしい。その事に気付いた雷轟は瞬時に戦う姿勢を取り、唸り始める。そんな愛馬の頭を撫でながら、晋武は己の視界に映す大木に向かって呟く。



晋武『...出て来い』


???「....」


大木から出て来たのは、一本の槍を携えた髪が水色の女性であった。胸元がちょっとした事ではだけるのではっと思える露出ある白い着物を纏っている。そんな彼女は口を開いた。



???「失礼、助けに参ろうと思いましたが、無用でしたな」


晋武『....』



晋武は、鎧の中から見つめ、彼女が出来る腕前を持っているのを直ぐに見破った。その証拠に、彼女の方から強い気を感じている。



???「しかし、中々に凄まじい武でしたなぁ...。それほどの力をどうやったら手に入れられるのですかな?」


晋武『...鍛錬あるのみ』


???「鍛錬如きでそのような猛り狂うような武が手に入りますかな?」


晋武『...女では無理だな』


???「....ほう?」



晋武の一言のに内心イラッとした彼女は、槍の柄を握る手に力が込められる。そこで女性は、晋武に対して挑戦を申し込んだ。



???「ならば...私と勝負していただけますかな?」


晋武『...ハァ、やめとけ。死ぬぞ?』



彼女の無謀ともとれる言葉に、晋武は忠告する。が、彼女は止まる気も、やめる気もなく、そのまま槍を構えて臨戦の態勢を見せる。



???「先ほどの戦い...いや、蹂躙でしたな。とにかく、貴方の荒ぶる戦いに正直一手仕合たいのですよ。どうですかな?まさかお逃げになられるか?そのデカい図体と、頭から足にかけて纏う禍々しい鎧は見てくれだけのものですかな...?」


晋武『....』



彼女の挑発は正直晋武にとってどうでもいい位の物だ。だが今の彼が置かれている状況を何とかしないと自身にとって困るものであって、故に彼は.....。





晋武『ハァ....よかろう』


???「おう!受けてくださいますかぁ!」


晋武『...ただし、死すことになろうと文句は抜かすな。俺は愚図と鈍間は嫌いだが、それと同じく見栄っ張りも嫌いだ』


???「構いませぬ。私も武人の端くれに並ぶ者、言っておいて逃げ出すような愚行は致しませぬよ」



そう返す彼女は、槍を握る力が増す。それを見た晋武は礼儀として己の名を教える。もしかしたらこれから死ぬであろう女に...。



晋武『...紹介が遅れたな?俺の名は、生は晋、名は武、字は古龍だ。貴様の名は...?』


???「我が名は生は趙!名は雲!字は子龍と申す!では晋武殿、いざ!!参る!!ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ―――っ!!!」



彼女、趙雲は勢いよく仁王立ちの晋武に襲いかかり、槍を突き出す。しかしこれを難なく己の羅刹方天画戟で軽く弾かせて、防御した。




趙雲「くっ!」


晋武『....』


趙雲「やりまするなぁ!だが!まだまだぁーッ!!」



しかし趙雲は負けじと尚も槍を振い、晋武に攻撃する。しかれどそれら全ての攻撃は全くの無意味で、難なく流している晋武本人は内心退屈の思いをしている。



晋武『(...弱い、余りに弱い。先ほどの賊共に比べれば圧倒的に彼女が勝るであろうが、それでも俺には届く可能性は無い)』


趙雲「如何為された!!防御しているだけでは意味がないですぞ!!」



晋武が未だに反撃せぬ事に趙雲は内心苛立つ。



趙雲「(何故故反撃しないのだ!!まさかこの私を見くびっているのではなかろうなぁ!!?)」


晋武『...趙雲』


趙雲「何ですかな、晋武殿!!」


晋武『....反撃、してもいいのだな...?』


趙雲「ッ!?」



彼が言葉を発した瞬間、彼女の全身に言い知れぬ程の戦慄が走り、身体中に回る血が瞬時に凍りつく様な寒気が彼女を否が応うに包みこむ。彼女の腕前は正直上級の物ではある、が、しかし世の中上には上が居るというのは古来から存在している理であるからして、彼女自身、自分が如何にどのような男に勝負を挑んだか、心から後悔し始める。



趙雲「(何だ!!?この異常な程の寒気は!?震えは!?これは...!!)」



しかし時既に遅し。晋武の全身に、突然この世の物とは言えぬような気が現れ始めた。それに気づいた趙雲は、無意識に後ろへと後退する。



趙雲「あ...ッ...あああ....」



彼女が今垣間見ているのは、晋武たちの世界に存在する力“覇気”である。人の内なる所に潜在している力で、「気配」「気合い」「威圧」などの感覚を用いる。だがそれを簡単に引き出すのは容易ではない。

覇気には三種存在し、それぞれが色で分かれて、武装色、見聞色、そして覇王色という物が在る。それら全てを体得すれば正に無双、鬼に金棒である。だがそれが異常なまでに研ぎ澄まされれば最早人智を超えた究極の頂きに立つであろう。その証拠にこの男晋武は、三つの覇気を見事体得して磨き強くしている。

そして今、彼は武装色の覇気を発動している。



晋武『...容赦は、せぬぞ?趙雲』


趙雲「あ....ああ....!」


晋武『....行くぞ』



彼の右腕に覇気を纏わせ、己の技を発動させる。



晋武『魔神、拳』



彼女に向かって、轟音と共に振りかざされた彼の拳が.....




















趙雲「....ッ!!!」


晋武『....』


趙雲「ッ....ん?....ッ!?どうして...?」


晋武『....』



彼女の顔面の寸前で止まる。趙雲は自分を殺さなかった晋武に問いかけた。そんな彼女を放って、晋武は無言で己の背を見せて愛馬雷轟の傍まで歩んでいく。そんな彼の行動に理解など出来ず、彼女は語気を強くして再び問い詰める。



趙雲「どういう御積りかぁ!!貴方は私を殺せることなど造作もなかった筈!!なのにどうして!!」


晋武『...よしよし、雷轟』


雷轟「バフン~♪」



趙雲の問い詰めなど無視して、晋武は愛馬の顎を撫でてやる。その彼の行動に更に苛立ち、趙雲は駆け足で彼の傍まで寄って問いかけた。


趙雲「晋武殿!!」


晋武『...お前は無意識に認めたのだろう?』


趙雲「え...?」


晋武『...殺されると...』


趙雲「そ、それは...!」



振り向き質問で返す彼の言葉に、趙雲は何も言えなかった。確かにあのままだと彼女は間違いなく死んでいたであろう。その時、別の方向から声が二つ聞えてきた。




???「星ちゃ~ん」


???「星!」


趙雲「ん?凛、それに風、お前達遅いぞ」


???「貴方が早すぎるのです!」



2人の女性はどうやら趙雲の見知った者たちである様子。そんな中、頭に奇妙な人形っぽい物を乗せている女性が晋武に近づき問いかける。




???「お兄さん、デカいですねぇ~?」


晋武『...ん?』


???「ちょ!!風!!」



そんな彼女の行動に、メガネを掛けた女性が驚愕して風と呼ばれる女性を庇うように晋武の前に立つ。



???「し、知り合いが!ご無礼を!!も、申し訳ありませんッ!!」


晋武『...いや、気にしていない』


???「ホ...よかった....」



凛と呼ばれし眼鏡の女性は、晋武の圧倒的な存在感に内心ビビりながらも安堵する。そんな時、趙雲が晋武に話しかける。



趙雲「晋武殿、彼女らは私の友人で....」



趙雲の言葉に、彼女ら二人は自己紹介を行う。



???「風は程昱と申します~」


???「あ!わ、私は!えっと!ぎ、戯志才と申します!!」


晋武『.....』



晋武は無言で戯志才を睨むように見つめていた。その際、彼女は汗だくでジッと動けずにいた。そして彼は口を開いた。



晋武『...貴様、その名...偽名であろう』



「「「っ!!?」」」



晋武の言葉に三人とも驚愕の表情を見せる。そして偽名と当てられた戯志才は晋武に問いかけた。




戯志才「な、何故!偽名と...!」


晋武『...貴様ふざけてるのか?己の名前を名乗る際、一瞬思考するような素振りをしていた事に俺が気づかぬと思っていたのか?』


戯志才「そ、それは...!」



彼女は動揺する。実はこの戯志才、目の前の男を初めて視界に映った時から言い知れぬ何かを感じ取り、彼の存在を簡単に流す事が出来ないでいる。そんな動揺する彼女を放って程昱が晋武に問う。



程昱「お兄さん、一体何者でしょうか?」


晋武『...何者、か...俺は...』



程昱の問いに、晋武は何かを思うような態度を見せてから返した。



晋武『...何者、でもなくなった、ただの落ち人だ...』


程昱「....」



彼の返答に、程昱は見つめる。そんな中、戯志才が彼に頼みを申し入れる。



戯志才「あの、晋武殿」


晋武『...何だ?』


戯志才「できれば、素顔をお見せしてくださいませんか...?」


晋武『.....』


程昱「そうですね~。素顔を見せないと言うのは、正直礼儀を欠いていると思われますよ~?」


彼女たちの要望に、晋武は迷った。今この場で己が纏っている“鎧”を解く姿を余り見せたくないのだ。彼が纏う“鎧”は、人智を逸脱している。


晋武『...いいだろう。だが俺とて女の前で“鎧”を脱ぐのは正直抵抗がある。だからあそこ大木に隠れて“鎧を脱いでくる”。だから此処で待っててくれぬか?』


程昱「...いいでしょう。それでいいですよね~?凛ちゃん」


戯志才「はい、構いません」


趙雲「私も構いませぬ...」



彼女たちの了解を取った晋武は、木に隠れる。それから直ぐに木の陰から1人の男が出てきた。その姿は白髪で長め、肌は褐色、額には何かの文様が刻まれ、着物は赤色と黒色が混ざった陣羽織状のロングコート、黒の革ズボン、黒のロングブーツ、身長もまた高く200以上はあろう。そして瞳は血の様に赤く、そして何処か虚ろに見える。


趙雲「おぉ....これは中々ないい男ですなぁ...色気がありますぞ」


程昱「単純な女の子であれば、直ぐにでも惚れてしまうぐらいですね~」


戯志才「///」


程昱「まぁ、既に1人、なっていますけどね~」



程昱はそう言いながら、隣に居る戯志才に生暖かい視線を送ってやった。



晋武「...所でだが、此処は何処だ?」


趙雲「何処、とは?此処は大陸の北東の一つ、兗州ですが...?」


晋武「兗州...?北東ならば“賈州(かしゅう)”ではないのか?」



彼の返答に、三人は不思議そうに口を揃える。



「「「賈州...?」」」




賈州とは、晋武が元の世界において支配していた領土の一つである。だが此処は彼が知らぬ世界、その事を未だ彼は知らないのだ。当然、彼女たちは全く存ぜぬの表情で問いかけた。



戯志才「あのう、賈州なる場所は知りませんし、それにこの大陸には無いかと...」


晋武「......何?」


趙雲「はい、私も旅をしていますが、そのような土地はありませぬよ」


程昱「ますますお兄さんが何者か、気になりますよ~」


晋武「....」



思わず彼は黙ってしまう。そこへ戯志才がある提案を持ちかける。



戯志才「あの!どうでしょうか、この近くに町が在るので、そこへ行って休息というのは?休みながら聞いたり答えたりすれば...」


趙雲「うむ、私も賛成だ」


程昱「はい~、私も賛成なのですよ~。お兄さんは?」


晋武「....」



三人は、晋武の返事を待っている。正直彼としてはこのまま何も言わずとんずらしたいが、だがこの状況では出来ない。だから彼は半分諦め気味に....。




晋武「はぁ....分かった。それでいい」


戯志才「で、では!!参りましょう!!」


程昱「それよりもですが、お兄さん、あのクマよりも巨大な馬は貴方のですか~?」



程昱が指差す方に居る、晋武の愛馬雷轟を見てそう聞く。確かに通常の馬に比べれば異常なくらいにデカい。



趙雲「確かに晋武殿の馬は本当にデカいですなぁ~。名は何と言うのですか?」


晋武「...雷轟だ。それと無闇に触れるなよ?こいつは俺以外の者には極端に嫌う」


趙雲「そうですか....。残念ですなぁ、良い毛並や良い体躯をしているものですから、馬好きにとっては欲しがられますぞ」


晋武「...そうなったら、逆にコイツの蹄によって踏みつぶされるだけだ」


趙雲「それは恐ろしい」


程昱「では参りましょうか~。皆さん」


戯志才「そうですね」


趙雲「うむ、晋武殿」


晋武「ああ」



そうして晋武は、趙雲たちと共に町に向かう。これから先一体どうなるのか、それはまだ誰にも分からないのである.....続く。






 
 

 
後書き
今回はここまで、感想がございましたらどうぞ。


それではまた次回....。 
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