オズのエリカ
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第十一幕その十一
「考えていてなのよ」
「ああしたトイレにしたんだね」
「そうだったんだ」
「そうよ、猫がどれだけ快適に暮らせるか」
まさにというのです。
「そう考えていくとね」
「こうした道にもなって」
「おトイレもだね」
「人間の為のものじゃなくて」
「猫のものを考えたら」
「ああなっていったの、猫の国は猫が暮らすから」
それだけにとです、エリカはさらに言いました。
「そこまで考えていたのよ」
「ううん、何ていうかね」
「猫が猫が暮らしやすい様に考えた猫の国だね」
「それがこの国で」
「道も当然として猫の為の道なんだね」
「木も考えたけれどどうもね」
こちらの道はというのです。
「道にはあまりないかしらって思って」
「それで止めてなんだ」
「石の道にしたんだ」
「そうなの、石ならね」
煉瓦やアスファルトよりもというのです。
「一番いいかしらって思っただったの。土もいいけれど」
「跡が残るからね、土は」
「皆が歩くとどうもね」
「そう、お水でぬかるみになるし」
このことも考えてだったのです。
「それでなのよ」
「止めたんだ」
「そうだったんだ」
「そうよ」
まさにと言うのでした。
「それで石にしたのよ」
「ううん、そこまで考えていてとは」
「エリカはやっぱり凄いね」
「これは本当に女王様かな」
「この国の主に相応しいかもね」
「私だったらこうしたい、私だったらこうする」
こんなことも言ったエリカでした。
「ずっと考えていっての建国だから」
「それが実現してだね」
「こうなったんだね」
「そうなるわね」
こう二匹に答えました。
「まさに」
「色々と考えていって実現した」
「そうした国ってことだね」
「そうね、それじゃあね」
あらためて言うエリカでした。
「このまま私の国を見て回りましょう」
「そうしたいからだね」
「そうしていくんだね」
「そうよ、それが終わったらお昼だから」
それでとも言うエリカでした。
「お昼になったらね」
「御飯だね」
「今度はそちらを楽しむんだね」
「そうするわ、それとね」
さらに言うエリカでした。
「今日のお昼は鶏肉がいいわね」
「鶏肉なんだ」
「それを食べたいんだ」
「ええ、そちらのお料理をね」
こう言うのでした。
「何かね」
「じゃあチキンステーキか」
鶏肉と聞いてドロシーが言ってきました。
「チキンバーグかグリルか」
「そういったものね」
「煮たものもいいわね」
「鶏肉も色々なお料理があるから」
「だからね」
それでというのです。
「今から色々考えているわ」
「そしてそれを考えるのもよね」
「ええ、面白いわ」
実際にというのです。
「私もね」
「そうよね、じゃあそちらも楽しみながら」
「国を見ていきましょう」
「それじゃあね」
お昼のお話もしつつです、皆で国の中を見ていくのでした。お国の状況はエリカにとって満足のいくものでした。
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