詩集「月影」
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枯れ葉散る夕べ
微睡みへ誘うような
柔らかな晩秋の陽射し
抱えゆく痛みに沁みて
目を細めて空を見る…
過ぎ去りし年月に咲く
色とりどりの思い出
君にとって僕は…
何色だったかな…?
枯れ葉散る夕べの風に
願うは過去の過ちを
許せる時を歩めるように…
移り行く空の紅と藍
狭間に暮れる僕は
ただ一人…夢を見る…
夏影は遠く霞んで
迫りくる冬の寂しさは
沈めた想いを浮かばせて
終わる未来を望ませた…
曇りのない澄んだ月影
変わらずに在る星々
揺蕩うように流れ…
想いさえもいつかは…
枯れ葉散る夕べの光
燃ゆるは遠き黄昏で
願いし時は陰の中へ…
憂いたる今の寂しさは
強く抱いた想い
その罪の罰として…
枯れ葉散る夕べの空へ
忘れ得ぬ想いを放ち
いっそ寂しさを友として…
掠れ逝く秋を眺めつつ
痛みし想いを昇華させ
そっと一人…微睡んだ…
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