| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十七話 合格発表その九

 お母さんとのお話が終わって私の用事が終わってからです、寮に戻ろうとしました。そうして寮に帰ってです。
 そうして後は日常生活を過ごしてでした、次の日を迎えて。
 私はいよいよその時を迎えようとしていました、それは他ならない合格発表です。それは三年生を受け持っている先生の職員室で出ますが。
 その放課後に職員室の方に行くとです、他の三年生に混じって阿波野君がいました。それで私は阿波野君にむっとしたお顔で聞きました。
「何で阿波野君がいるのよ」
「先輩のことが気になりまして」
「合格発表が?」
「はい、それで来ました」
「そんなこと気にしなくていいから」
 こう返しました。
「私のことだから」
「いえいえ、先輩のことですから」
「気になるの?」
「それで来たんですけれど」
「だから気にしなくていいわよ、私が合格してても阿波野君には関係ないでしょ」
 むっとしたお顔のまま阿波野君に言いました。
「そうでしょ」
「それがあるんですよ」
「どうしてあるのよ」
「だって僕も天理大学行かせてもらうつもりですから」
 こう言ってきました。
「先輩には合格して欲しいんですよ」
「大学でも私にちょっかいかけるつもり?」
「おみちのことを教えてもらいたくて」
「それは嘘でしょ」
 少しはあるかも知れないですがそれがメインじゃないことはすぐにわかりました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧