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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2214話

 サイド6にあるコロニーの1つ、バルダ。
 現在俺達はそこを目指して進んでいた。
 今回の戦い――と呼ぶのが相応しいかどうかは分からないが――に参加するのは、ラルとシーマ。
 その2人が、それぞれ自分の部下から腕利きのMSパイロットを何人か選んできたといったところだ。
 何人かというのはあくまでもMSパイロットで、生身で行動するのはそれなりに連れて来ているが。
 そこに、俺とイフリートが参加している形となる。
 当然の話だが、中立のサイド6にある研究所に攻撃を仕掛けるのだから、まさか堂々と攻め込む訳にもいかない。
 そんな訳で、俺達が乗っているカトンボは表向きは貿易についての話をする為にサイド6に向かっているという事になっていた。
 正直なところ、セイラは今回のフラナガン機関の一件から、サイド6との貿易を考え直そうかとすら考えているらしい。
 ……その辺は、取りあえず今回の一件が片付いた後で改めて調整するらしい。
 リボーでアルとかいう子供達と一緒に遊んだのは、サイド6にとって幸運だったな。

『アクセル、そのイフリートって機体はどうだい?』

 そう尋ねてきたのは、シグーに乗っているシーマだ。
 本来なら改修されたヅダを使って……という選択肢もあったのだが、改修作業が完全に終わらなかった事もあって、結局はいつも使っているシグーになった。
 ラルの方も同様の理由だが、こちらはバクゥに乗っている。
 いやまぁ、地上での戦闘になればバクゥは強いし、問題はないんだが。俺のイフリートも地上用なんだし。
 特にUC世界の人間にしてみれば、獣型のバクゥと戦ったような事はないので、迎撃のMSが出てきても間違いなく戸惑う筈だ。
 他の面々は、ジンやストライクダガー、リーオーといった機体を使っている。
 ザウートやトラゴスの姿がないのは、ここがコロニーであるというのもそうだが、目標が研究所の制圧だからだろう。

「そうだな、ショットガンを初めて使う事になるのがちょっと不安だが、やってみれば結構何とかなりそうな感じだ。……それに、コロニーの中だからこそ、イフリートのような地上戦用のMSは向いてるだろうし」

 専用のヒートサーベルは、かなり強力な代物だ。
 それこそ、イフリートの強力な推進システムと組み合わさる事で、強力ではなく凶悪と呼ぶのに相応しい能力を持つ。

『ほう、そこまでか。……だが、宇宙で使えないというのは痛いな。それがなく、普通に宇宙でも使えるようなら、ヅダと並んでルナ・ジオン軍の主力MSに……いや、そこまで極端な機体となると、そう簡単にはいかないか』

 俺とシーマの会話を聞いていたラルが、言葉の途中ですぐに意見を翻す。
 実際、イフリートのピーキーな操縦性は、一般のMSパイロットでは扱いきれるものではない。
 それこそ、精鋭と呼ぶべきパイロットでも扱いきるのは難しいだろう。
 そんなMSをルナ・ジオン軍の主力MSとして使おうものなら、間違いなく一方的に撃破されるような者が多数出てくる筈だ。

「だろうな。ザクのS型みたいに扱いきれればかなりの成果を出せると思うが、扱えきれないようなMSパイロットが使った場合は、それこそ敵のいい的になるだろうしな」
『むぅ。……そうか』

 ラルがそう言った瞬間、カトンボの動きが今までのゆっくりとしたものから激しいものに変わる。

『どうやら、いよいよあたし達の出番らしいね』

 獰猛な笑みを浮かべたシーマの予想は当たっているのだろう。
 サイド6側の管制官にしてみれば、貿易についての交渉にきた筈のカトンボが、いきなり目的としていたコロニーではなく、全く別の……俺達が本来目指していたバルダに向かって進み始めたのだ。
 当然のように、こちらに対してどういうつもりなのか、進路を変えるようにといったことをしつこく通信で言ってきてるのだろうが、量産型Wがそんな通信を聞く筈もない。
 結果として、こうして現在俺達はバルダに向かっている訳だ。

「心配ないと思うけど、MSのチェックをしておけよ。それと、こっちは言うまでもないが、俺達が攻撃するのはあくまでもフラナガン機関のニュータイプ研究所だ。それ以外の一般人には、可能な限り被害を与えないようにな。ここで一般人に死人が出るか出ないかというのは、今回の一件を公表した時に受け取るイメージが違ってくる」

 その言葉に、ラルとシーマの2人は分かっているといったように無言で頷く。
 実際、ルナ・ジオンにとって今回の一件は、上手くいけばリターンも大きいが、それに比例するようにリスクも高い。
 まさに、ハイリスク・ハイリターンってところだろう。
 とはいえ、そのハイリスクを少しでも減らす為に、俺がこうしてイフリートで援軍に来てるんだが。
 そうしてカトンボが乱暴な移動を始めてから少し経ち……

『アクセル代表、目的のコロニーが見えてきました。このまま突入してもよろしいでしょうか?』

 カトンボの艦長をしている量産型Wからの通信が入る。

「ああ、構わない。突っ込んでくれ。ただし、出来るだけ施設に被害は与えないようにしろ」

 普通の人間には無理な命令かもしれないが、量産型Wの能力があれば、そのくらいの事は難しくはない。
 ……まぁ、本来ならカトンボが突っ込むような真似をしなくても、それこそコロニーの側でMSを射出し、そのままコロニーに侵入するという手段が最適なんだろうが……残念ながら、そのような事をした場合、宇宙に対応していないイフリートは間違いなく行動不能になる。
 そうである以上、コロニーにいる連中には悪いが、少し我慢して貰う必要があった。

「全員、研究所の位置は分かってるな? 繰り返すが、あくまでも俺達の狙いはフラナガン機関の研究所だ。そこ以外に手を出すような真似は……ましてや、暴行や略奪なんかしようものなら、月に帰る場所はないぞ」

 大丈夫だとは思うが、一応そう言っておく。
 シーマにしろラルにしろ、精鋭を連れてきているのだから、そんな馬鹿な真似をする奴はいないと思う。
 ……一瞬だけ海兵隊の性格を考えて大丈夫か? と思わないでもなかったが、海兵隊を仕切っているシーマが駄目だと言ってるのに、そのような真似をする奴はいないだろうと思い直す。

『アクセル代表、出撃可能です』
「さて、出撃だ!」

 量産型Wからの通信と共に、一気に出撃する。
 ……とはいえ、コロニーの港の中である以上、カタパルトデッキから射出する、なんて真似が出来る筈もなく、普通にMSでの出撃だ。
 折角のMSの出撃だというのに、どうしても見た目が地味な出撃になってしまったのは否めない。
 まぁ、今はそんな事を考えているような状況じゃないんだけどな。
 カトンボの格納庫から出撃すると、俺の後ろからシーマのシグーとラルのバクゥ、それに2人の部下たるMSが次々に降りてくる。
 とはいえ、次々とは言っても全部で9機。
 ……考えてみれば、ムサイ級ですら4機から5機くらいしかMSを搭載出来ないと考えると、カトンボはかなりのMSを収容出来るんだよな。
 そんな風に思いつつ、港の中を進んでいく。
 当然ながら、港の中ではいきなり突入してきた俺達を見て、緊急事態だと悟ったのか、次々に避難しようとしている者もいる。
 幸いだったのは、混乱しているからか、もしくは避難してる人を残しておけないからか、港からコロニー内部に入る為の通路が隔壁の類で封鎖されていなかったという事か。
 これがジオン公国や連邦に所属しているコロニーであれば、戦争中という事もあって隔壁を下ろすといった判断が出来たかもしれないが……この辺り、平和惚けしてるといったところか。
 俺達は隔壁を通り、コロニーの中に入る。
 そうして姿を現したのは、港湾部に繋がる場所。
 港に何らかの荷物を運んだりするので、当然のように広くなっている場所だったが……現在のそこは、多くの車が止まっている。
 それも、トラックやトレーラーのように大量の荷物を運ぶような車だ。
 よく見れば、それらの車の中には運転手がいるものも多く含まれている。
 ……俺達の行動がいきなりだったから、逃げ出しそこねたんだろうな。
 いや、けどカトンボが針路を外れてこのコロニーに向かったというのは、比較的早い段階で分かっていた筈だ。
 そうなれば、当然だが前もってその辺の情報が流されてもおかしくはないのだが……その辺を俺が考えても、意味はないか。

『全機、車を踏み潰すようなみっともない真似を見せるんじゃないよ!』

 オープンチャンネルから、シーマのそんな声が聞こえてくる。
 ここに来たのは精鋭揃いだから、車を踏み潰すといった真似をするとは思えないが……多少なりとも緊張を解すといった事を目的にしてるのか?
 そんな風に思いつつ、俺達はMSで堂々とコロニーの中を進んでいく。
 当然と言えば当然の話だったが、俺達の一行で一番目立っているのはラルやその部下が乗るバクゥだった。
 まぁ、今までこの世界ではMSと言えばザクのような人型のものであって、MAは一般に知られていない。
 そうなれば、当然のように四足歩行の獣型のバクゥが注目を浴びてもおかしくはない。
 というか、MSがコロニーの中に入ってきたのに、逃げながらもMSを見ている奴が多いってのは……危機感の問題か?
 中には建物の中からこっちを興味津々の目で見ているような奴もいる。
 俺達は不必要に建物を破壊したりするつもりがないから、その辺は問題ないが……もしここを攻めてきたのが規律の緩い部隊だったりしたら、それこそ今の時点で大勢死んでるんだが。
 その辺、この連中はどう思ってるんだろうな。

『アクセル、見えてきたぞ』
「そうか。量産型Wとバッタ、コバッタ、それと生身の人員はどうなっている?」
『そちらの方も問題なく後ろをついてきている』

 ラルに聞いたのは、研究所を破壊する前にデータを抜き出すといった行為をする為の人員だ。
 他にも、研究所で実験に参加している……いや、実験動物のような扱いを受けている、被験者達を確保する役目の者もいる。
 それに、研究データを持って逃げ出すような面々を捕らえるというのもあるし、そう考えるとやっぱりMS以外に生身の人員が必要となる。
 まぁ、MSと違って場所を取らないので、カトンボとかにも普通に連れてきたり、積み込んだりといった真似が出来るのだが。
 ともあれ、研究所に突入するにも、その研究所の護衛として用意されているだろうMSをどうにかする必要があった。
 そうしてコロニーの中を移動し……やがて、周囲には人通りが少なくなっていく。
 これは別に俺達の存在を知って避難したとかそういう訳ではなく、単純にこの辺りに住んでいる者は少ないという事だ。
 だからこそ、ジオン公国はこの辺りにフラガナン機関の研究所を作ったのだろう。
 研究所の中で何が起きているのかといった事は、当然のように周囲からは分からない。分からないが……万が一の事を考えれば、人の少ない過疎地に研究所を建てるというのは、分からないでもない。何より……

「MSがいれば、目立つし……な!」

 その言葉と同時に、イフリートは走っていた方向を右にずらす。
 数秒後、前方から飛んできたミサイルがイフリートのいた場所を通りすぎ、何らかの倉庫と思しき場所に命中し、爆発する。
 ちっ、コロニーは相応に頑丈とはいえ、その耐久力は無限という訳でもない。
 1発や2発のミサイルならまだしも、同じ場所に何発ものミサイルが着弾したら、コロニーが崩壊……とまではいかないが、外壁に穴が空くという可能性は否定しきれないぞ。
 視線の先……もう既に見えていた研究所の敷地内から姿を現したザクに向け、苛立ちの視線を向ける。
 足の部分に使い捨てのミサイルポッドを装備するのは、J型の特徴だったと思うんだが……そうなると、あの機体はJ型なのか?
 いやまぁ、俺が地上戦用のイフリートをコロニー内部で使っているんだがから、ジオン軍でもJ型をコロニー内部で使ってもおかしくはないのか。
 ともあれ、こうしてMSが出てきてくれた以上、この研究所がジオン軍のものだという証拠には十分だろう。
 ……これで、実はこのMSはジオン軍から横流しされたものでしたなどと言われたりしたら、それはそれで面白いと思わないでもないが。
 ともあれ、研究所の敷地内から次々に出てくるMSを見ながら、俺はラルとシーマに通信を送る。

「どうやら、やっぱりここは当たりだったみたいだな」
『そのようだな。下らん真似をする』

 ラルの口調に苛立ちがあるのは、あの研究所でどのような実験が行われていたのかを知っているからか、

『これから起こる事は、自業自得さね』

 シーマもまた、吐き捨てるようにそう告げ……俺達は、コロニー内部でのMS戦闘を開始するのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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