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なんばパークス

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第三章

 エレベーターで六階に上がってだった、そこにある串カツ屋の食べ放題の店でかなり食べてだった。
 そうして食事を済ませた、直美は食べた後で千明にこんなことを言った。
「夜だったら飲んでたわね」
「そうよね」
 千明も同意だった。
「絶対にね」
「そうしないでいられなかったわ」
「串カツってもうあれよね」
「食べてるとね」
「飲みたくなるわよね」
「実際私注文変えそうになったわ」
 千明は自分の隣にいる直美にかなり真剣な顔で語った、なんばパークス六階の廊下の中を歩きながら。
「お酒飲み放題にね」
「私もよ、結構真剣に考えたわ」
「串カツ焼きながらね」
 この店では串カツは客が自分で焼くのだ、テーブルの中に油があってその中に粉等を漬けて棒の先にある様々な具を焼くのだ。
「ビール飲みたくなったわ」
「そうよね」
「それで飲んで」
 そしてというのだ。
「もう今日一日どうでもいいってね」
「なってたわね」
「お家に帰ってもやることあるけれど」
「彼氏と?」
「彼氏に晩御飯作ってあげてね」
 そしてというのだ。
「お風呂にも入らないといけないけれど」
「私も。今日は冷蔵庫の残りもので御飯作って」
 千明も自分の今後の予定を話した。
「それでお風呂もね」
「入りたいわよね」
「お風呂も奇麗に洗って」
 そしてというのだ。
「あとお部屋もね」
「お部屋もなの」
「お掃除しないといけないけれど」
 それでもというのだ。
「お酒を飲んだらね」
「後何も出来ないからね」
 酔ってしまって頭の動きも身体の動きもおかしくなってだ。
「だからね」
「お昼からは飲めないわよね」
「休日でもね」
「だからね」
「今は我慢したわね」
「飲みたいけれど」
 この思いと必死に戦ってだ。
「そうしたけれどね」
「私達勝ったわね」
「何とかね」
「よし、じゃあね」
「お酒は帰ってから」
「やることやってから飲みましょう」
 つまりお風呂上りにというのだ、こうしたことを話してそうしてだった。二人はなんばパークスの六階を後にしようとしたが。
 ここでだ、直美はふと思い出した顔になって千明に言った。
「ここ九階まであったわよね」
「七階も食べもののフロアでね」
「それで八階もあって」
「九階もあったわよね」
「私八階は行ったことあるわ」
「あそこも食べもののフロアなのよね」
「結構高級な感じのね」
 なんばパークスの店は色々だ、食べ放題飲み放題の店や庶民的な店もあれば高級な雰囲気の店もあるのだ。
「ステーキが美味しい」
「そうしたお店もあって」
「それで九階は」
「あれよ」
 まさにとだ、千明から直美に言った。 
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