異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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町を散策してみた-2
それからエリカに案内されて、とるお店に俺達はやってきた。
エリカは貴族のお嬢様なので高級店に連れていかれるのでは、といった疑問はあったがそんな事はなかった。
この町にある普通の食事処に案内された。
人が少ないのはすでにお昼を随分回ったからだろう。
すぐには入れたのはよかったが、すでにいくつかのものが売り切れている。
だがこのお店の一番人気のメニューは売り切れていないようだった。
そこでエリカが、
「この一番人気の食事が私は一番好き。おすすめよ」
「じゃあ俺はこれで。ルーシーはどうする?」
「私もこの四点もりセットでお願いしま~す」
元気よくエリカが答える。
そして店員を呼んで、注文をする。
料理ができる間俺達は今後の予定について話していた。
つまり、ルーシーの都市観光である。
ルーシーが機嫌よさそうに、
「やっぱりまずは観光のガイドブックを買ってから見て回った方がいいかな。見て回れる時間はあるのかな? お洋服や、アクセサリーも見たいしやっぱり戦闘もあるから武器なんかも見たい。おしゃれで可愛い杖とかも見たいな~」
ルーシーの言葉にエリカが困ったように、
「……見かけ重視の杖や剣は、そこまで威力が高くないですよ?」
「ユウスケに強化してもらえば問題なし!」
「……なるほど」
エリカが俺の方を変な物でも見るかのような目で見た。
失礼な、そう俺は思っているとそこでエリカが、
「ではまずは商店街が近いので、そこでガイドブックと洋服などを見ましょうか。ここ周辺は日用品の販売している店が多いですから。冒険者用の店が軒を連ねている商店街はここと少し離れた所にありますから」
「そうなんだ~。楽しみだね。あ、エリカはどんな服にする?」
「……え?」
「好きな服を選んだら、私が強化してあげるよ? ユウスケに頼んでもいいけれど」
「……日常的に着ている服は、戦闘に向きませんよ?」
「それは防御の関係もあるからそう言われているのであって……というか、その服は、軽くて気安いと思うけれどどう?」
「言われてみれば……」
「ということなので、ある程度好きなデザインの服で大丈夫だよ」
ルーシーが、好きな服を選べるよと楽しそうに話してエリカも興味があるらしく、それから二人して夢中になって話し始めている。
可愛い女の子が楽しそうに話しているのはそれはそれで、目の保養だが、こういった話に俺は入り込めないのでどうしようかと思っているとそこで料理が箱まれてくる。
大きな皿の上に、エビフライのようなもの、カツのようなもの、コロッケのようなもの、そしてパスタと細切りキャベツがのっている。
別だててパンとスープが添えられている。
パンは丸いこぶりのパンが二つ。
「盛がいいな」
俺がついそう呟くとエリカが、
「そうよ。だからここは好きなの。美味しいし」
「……この量を食べるのか」
俺が呆れたように呟くとそこでエリカが、
「これくらい食べないと動けないわ。冒険者はね。さああ、温かいうちに食べましょう」
エリカがそう言って食事に手を出す。
それを見てルーシーも手を付け始め、俺も小さくいただきますと呟いて、食事を始めたのだった。
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