繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
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08.イベントに盛り上がる者達の観察日記(?)
HAPPY HALLOWEEN!!
琴葉と涼花のDEADレース! ②
前書き
涼花視点でぃす!
今日は、ママが出張に行かないとだから、パパのところに行く。
丁度ハロウィンだから、お姫様の仮装をして、琴葉お姉ちゃんを脅かせるんだ! で、御菓子を貰う!
そのため、今、琴葉お姉ちゃんの執務室に向かってマス。
「………あああああああああ!! 琴葉さんんんんん!!?」
「ちょ、グレース!」
「しょ、書類が…………」
「ダああああああああああアアアアアアア!!!!」
…………ママが、こう言う人には関わらない方が良いって言ってた。
「くっそ、無くして堪るか!!」
「あ、ちょ、琴葉さん! 早ま……あああああ!!」
「重要な書類いいいいいいいいいいい!!! コピー取るの面倒くせえんだよおおおおおおおおお!!!」
「今なら間に合う、いけ! コトっ」
「おおおおおおおおおおおお!!! …………っし!!」
「おお!」
「受け取れええええええええええ!! リサああああああああああああああああああ!!!」
「……と、取った!」
「よs…………ぎゃあああああああああああああああああ!!!?」
「コトーーーー!!!」
「琴葉さあああああああん!!!」
「お前等、生き…………ああああああああああ……………………」
よし、帰ろう。
「ああああああああああいしょ!! …………Hei princess? そんな冷たい目で見ないでおくれ?」
…………窓から琴葉お姉ちゃんが戻って来て、いきなりそんな事を言い出す。
もう、この人可笑しい。
「……死にかけた人から御菓子なんて貰えないよ」
「…………………死んでないから大丈夫ダゾ!」
矢っ張り、琴葉お姉ちゃんは何処か可笑しい。
◇◆◇◆◇
次はフランさんに挨拶しに行かなきゃだね。
今日はノアさんも来ているらしいから、喧嘩してなきゃいいけど………
「…………ちょ、やめっ! やめえ………あっはあああああああ↑!!!」
帰りたい。
「ふふふ………琴葉、可愛いよ」
「やめ、止めて下さ……ああああああああああ!!」
「"Trick yet Treat"って言っただろ?」
「い"っ………だああああああああああああああ!!!!」
……でも、少し可哀想だから、一寸だけ覗いてみようかな。
「……痛い痛い痛い!! 一寸待って一寸待って、苦しっ……………………あれ? 涼花ちゃ……」
扉を開けて、何処にも居ないと思ったら直ぐ横に居た。
開けてない方の扉にもたれ掛かって、二人の吸血鬼に悪戯される琴葉お姉ちゃん。真っ青を通り越して、真っ白な顔を引き攣らせている。
「…………ばいばい、琴葉お姉ちゃん」
「いやあああああああああああああああああああ!!!!!」
◇◆◇◆◇
漸く落ち着いた琴葉お姉ちゃんと手を繋いで、フランさんとノアさんの前に立つ。
二人ともにこにこしていて、機嫌が良さそうだ。
「…………アノホンジツハリョウカチャンヲアズカルコトニナリマシタノデゴリカイオネガイシマスシツレイシマシタ」
そんな事を言って直ぐ、部屋を飛び出そうとする琴葉お姉ちゃん。
「あ、足元気を付けてね?」
必至すぎたのか、後ろから掛かったフランさんの言葉は聞こえていないようだった。
なので。
「……………………うわああああああああああああああああああああああ!!!!」
「きゃああ!?」
―――扉を開けて直ぐにあった巨大な穴に気付かず、私達は落下していった。
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