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オズのエリカ

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第四幕その一

               第四幕  駒の国
 一行は冒険の旅を続けました、アンはその中で地図を拡げてそれを見つつ歩いていましたがその中で。
 地図を見てです、アンは一緒に冒険をしている皆に言いました。
「また面白い国があるわね」
「今私達がいるこの近くに?」
「そう、すぐ近くにね」
 まさにそこにというのです、エリカにお話しました。
「あるわよ」
「それでどんな国なの?」
「駒の国らしいわ」
「駒の国?」
「そう、駒の国よ」
 その国だというのです。
「その国があるわ」
「駒の国なのね」
「そうよ、こう聞いたらよね」
「行きたいわね」
 エリカはアンに笑顔で答えました。
「是非」
「やっぱりそう言うわね」
「好奇心を刺激されたわ」
「猫ね、本当に」
「猫の中でもね」
 まさにと言ったエリカでした。
「私はとりわけ猫らしいんでしょ」
「ええ、本当にね」
「だからこそね」
「好奇心を刺激されて」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「今から行くわ」
「皆はどうかしら」
 アンはエリカの意見を聞いてから皆に尋ねました。
「それで」
「僕も行きたいよ」
「僕もだよ」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーもこう答えてきました。
「面白そうな国だしね」
「是非共行こう」
「貴方達の考えもわかったわ、じゃあね」
 次はジョージ達五人に顔を向けたアンでした、そして五人にも尋ねました。
「貴方達はどうかしら」
「はい、僕達もです」
「宜しくお願いします」
「面白そうな国ですし」
「行きましょう」
「皆でそうしましょう」
 これが五人の返事でした、こうしてでした。
 皆はその駒の国という国に行くことになりました、そこは五人が今歩いている黄色い煉瓦の道を少し離れるとありました。
 この国も城壁に囲まれていますがこの国は。
「ええと、黒と白で」
「チェス模様だね」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーがその壁を見て言いました。
「黒と白が縦と横に代わりばんこに並べられていて」
「決して同じ色が続かない様になっていて」
「まさにチェスの駒だね」
「そうだね」
「あれっ、この模様は」
 ジョージは城壁の上にある塔の模様を見て言いました。
「木に縦横にラインが描かれているけれど」
「これは日本の将棋の盤だね」
 カルロスもそれを見て言いました。
「塔の模様は」
「あと門の扉の模様は」
 神宝は城壁の門を見ました、そこも模様になっていますが。
「中国将棋だね」
「何ていうか」
 ナターシャは首を傾げさせて言いました。
「ボードゲームの盤の模様になってるわね」
「うん、全部ね」
 最後に恵梨香が言いました。
「そうなってるわね」
「そうね、じゃあここにいる人達は」
 エリカは五人のお話を聞いて言いました。
「駒の人達かしら」
「将棋やチェスの」
「それかしら」
 こうアンに言うのでした。 
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