転生とらぶる
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機動戦士ガンダム
2185話
ジェーンとゴップの話題は、資源だけではなく他の部分にも飛ぶ。
結局資源については、クレイドルに持ち帰って協議した後で、改めて話を通すという事になった。
実際にその辺がどうなるのかは分からないが……多分資源を売るという事に関しては微妙なところだろう。
ただ、もし売るとなるとルナ・ジオンとシャドウミラーが半ば死の商人的な感じになりそうで、微妙な気がしないでもない。
もっとも兵器を売る訳ではなく資源を売るのだから、死の商人と言ってもいいのかどうかは微妙だが。
ただ、売られた資源は間違いなく兵器の類になる訳で……そう考えれば、やっぱり死の商人言われても言い返せないような気がしないでもない。
とはいえ、ルナ・ジオンとしては連邦にもジオン公国にも思うところがある以上、そのような感じになってもおかしくはないのだが。
「ふむ、ではそのバッタ……いや、コバッタというのは、輸出出来ないと?」
「ええ。そもそも、コバッタにしろクレイドルにしろ、私達はシャドウミラーから借りているという立場です。借りた代物を、更に誰かに貸すというのは……貸した方にしてみれば、面白くないと思いませんか?」
俺が考えながら食事を楽しんでいる間に、ジェーンとゴップの話題はコバッタに移っていたらしい。
そんな2人の会話を眺めつつ、俺はウナギの白焼きをワサビ醤油で口に運ぶ。
うーん、美味いけど……出来ればウナギはしっかりとタレが掛かってるのを、うな丼として食べたいな。もしくはひつまぶしとか、そんな感じで。
そういえば、うな丼とうな重の違いって一体何なんだろうな?
器が違うとか? ただ、うな重の方が高級そうなイメージがある。
「アクセル代表、コバッタについてですが……」
「ん? ああ、コバッタか。コバッタを使うってのは、人員の削減になっていいかもしれないが、基本的にコバッタは仲間のコバッタとデータのやり取りをしている。そう考えると、連邦にしてみれば迂闊な場所にコバッタを持ってくるって真似は出来ないんじゃないか?」
正直なところを言わせて貰えば、コバッタを連邦軍に貸し出すというのは個人的に大賛成だ。
それこそ、連邦軍の情報がルナ・ジオンやシャドウミラーに筒抜けになるのだから。
だが、それを何も言わないでコバッタを貸し、後々それが判明したら……そうなると、国同士の関係として色々と面倒な事になりかねない。
勿論リーブラやバルジ、ニヴルヘイムといった機動要塞が存在する以上、そう簡単にルナ・ジオンの月を攻撃するような真似は出来ないだろう。
経済封鎖とかやってきても、月面都市が貿易する相手としてはゲートを通じて様々な異世界が提供出来る。
……ただ、ハワイがなぁ。
ジオン軍から譲渡されたハワイだが、まだ完全にルナ・ジオンが支配下に置いたという訳ではない。
いや、端から見ればそのように見えるのかもしれないが、今まで何人もが量産型Wやバッタ、コバッタによってテロ行為を起こそうとして逮捕されている。
そのような状況を思えば、ハワイも決して万全という訳ではない。
そんな場所で連邦軍に妙な動きをされれば、それだけでどうにかなる……という訳ではないが、大きな被害を受けるのは確実だ。
出来ればそんな事は避けたいというのが、俺の正直なところだったし、ルナ・ジオン側にしても当然だろう。
実際、ゴップは俺の説明を聞いてその眠そうな顔を顰める。
「ふーむ。コバッタ同士で通信しているのだけはいいですが、それが他国に漏れてしまうというのは痛いですな」
「だろう? ましてや、コバッタは色々な作業を行える。その中にはコンピュータに接触する機会もあるし、そこまでしなくてもコバッタの近くで話をするような奴もいるかもしれない」
このうち、後者が意外と馬鹿にならなかったりする。
これが量産型Wであれば、人型だから警戒心も持てるんだろうが……コバッタは下手に人型ではない分、警戒心を抱けずに思わず重要な情報を口に出してしまう事もある。
実際、クレイドルではそんな理由で捕まったスパイや工作員がそれなりの人数いるのだ。
元々コバッタは、それなりに愛らしいというか、リラックス出来る姿をしている。
……まぁ、ナデシコ世界の人間にしてみれば、バッタやコバッタといった存在に愛らしさを感じろという方が無理だろうが。
ただ、それはあくまでも木連との戦いを覚えているからであって、例えばオーブを始めとして様々な世界で好まれているメギロートを、OGs世界の人間は忌み嫌うだろうというのと同じようなものだ。
「む。そうか」
ゴップが短くそう言ったのは、俺が考えていた事……クレイドルに潜入させたスパイや工作員といった面々が捕まった理由について理解したからだろう。
連邦としては、少しでも情報を集める為にその手の者達を派遣するのは当然だったのだろうが……その当然の行為によって、何人もが帰らぬ人となったのだから、思うところはあるだろう。
もっとも、捕まったスパイとかは農作業に従事させられているだけで、別に死んだとかそういう訳ではないのだが。
「そんな訳で、コバッタを使うというのはお勧めしない」
そう告げると、ゴップは残念そうにしながらもそれ以上は何も言わない。
ゴップにしてみれば、今の言葉は色々と重いものがあったといったところか。
「なるほど。では、コバッタというのは諦めるとしましょう。ジオン軍の行動によって多くの者が命を落とし、今の連邦軍にはどうしても人手が足りないのだが」
憂鬱そうに呟くゴップだったが、実際にはそこまで人が足りないという事は、間違いなくない筈だった。
いや、これがどこか辺境の部署だったり、もしくはジオン軍と何度も戦って負け続けている宇宙、特に宇宙でも唯一の軍事拠点と言ってもいいルナツーであれば、人手が足りないと嘆いてもおかしくはない。
だが、ゴップがいるのはジャブローだ。
連邦軍の本拠地だけに、そこで人手が足りないという事になるのはまずはない筈だった。
そうなると、こうして口にしているのは……ブラフか?
ゴップは軍政家である以上、その手の事も大きな理由となるのは間違いない。
であれば、今回の一件は…盛大なブラフとか、そういう事だったりするのか?
ふとそんな事を思うが、今の状況でそれを考えてもしょうがないと、すぐに考えをそらす。
「そう言えば、連邦軍でもMSを開発しているという噂を聞きますが、どうなんでしょう?」
スープを飲みながら、ジェーンがゴップに尋ねる。
だが、ゴップはそんなジェーンの質問にも、特に動揺した様子もなく口を開く。
「おや、どこからそのような噂を?」
「風の噂ですよ。ただ、火のない所に煙は立たないと言いますし……その辺、どうなんでしょう?」
「もし本当でも、儂がそれを言うとでも?」
「でしょうね。一応聞いてみただけなんですが。……答えて貰えなくて残念です」
「MSと言えば、ルナ・ジオンやシャドウミラーもMSを持ってましたな。あれを売って貰うようなことは出来ないのですかな?」
ゴップの視線が俺に向けられ、そう尋ねられる。
もっとも、ゴップにしてみれば、それこそ駄目で元々といったところなのだろう。
もしMSを入手出来れば、連邦軍が入手したザクとは別のMSを入手出来るのだから、その辺が気になるのは当然だった。
だが……当然の話だが、ルナ・ジオンで所有するMSを売るなどといった真似が出来る筈もない。
ルナ・ジオンにしてみれば、連邦がMSを手にするのは遅ければ遅い程いいのだから。
また、ルナ・ジオンで使用しているMSはSEED世界の技術で作られた代物だ。
もしジンやシグー、ストライクダガーといったMSを連邦軍に渡した場合、何らかの技術的なブレイクスルーが起こるという可能性は決して否定出来ない。
ましてや、W世界のリーオーなんかは、技術的にはUC世界よりも上という部分も多い。
これは、W世界においてリーオーが開発されてから長い時間が経っており、技術的な熟成が進んだからこその話だ。
このUC世界においては、MSというのはそれこそまだ完成したばかりの兵器だ。
それだけに、新技術は次々に取り入れられたりしてはいるのだが、技術的な熟成という意味ではどうしてもW世界に一歩劣る。
「残念だけど、MSを売るといった真似は出来ないな。それに、ジオンのMSを参考にして連邦軍のMSを開発中なんだから、そこに全く違う技術が関わってくると、色々と困るんじゃないか?」
ゴップはMSの開発を肯定も否定もしていないが、ゲラートからの情報で南米付近にザクの姿を確認しているというのを得ている以上、連邦軍がMSを開発しているのは確実だった。
……ルリとラピスのハッキングによっても、その辺りの情報は色々と入手出来ていたりするし。
革新的な部分の情報は何も入手出来ず、関係ない場所から情報の欠片のみを何とか入手しているというのが、正確なところなのだが。
「さて、何の事を言ってるのか、儂には分かりませんな」
とぼけるゴップ。
まぁ、ゴップの立場としてはそう言うしかないのだろうが。
「そうか? じゃあ、まぁ、そういう事にしておくか。……そのうち、はっきりするだろうし」
連邦軍がMSを開発したからといって、それをすぐに使いこなせるとは思えない。
ジオン軍から投降したパイロットが操縦技術を教えたりもするだろうが、それでもやはり実践を経験させるというのは色々な意味で大きいのだ。
そして、連邦軍が開発中のMSは、間違いなくザクよりも性能の高い機体の筈。
そもそも、ジオンのザクを倒す為に開発しているのが連邦軍のMSである以上、その辺りは絶対の筈だった。
元々、連邦は純粋な国力だけで考えれば、ジオン軍の30倍以上ある。
……まぁ、独立戦争が始まってから今まで、連邦軍……いや、連邦政府が受けてきた被害を思えば、その国力差は以前よりも間違いなく縮まっているだろうが。
それでも、元々が30倍もあった国力差を考えれば、どうしたって連邦の方が高い技術を持っていてもおかしくはない。
そんな連邦軍の開発したMSが……それも対ザクを念頭において開発されたMSの性能が低い筈はなかった。
問題なのは、いつどこで連邦軍の新型MSが実戦デビューするかだが……この辺はルリやラピスのハッキングで情報を得るしかないだろうな。
ただ、この件も当然ながらコンピュータに情報を入力しないという手段を使われる可能性があった。
スタンドアローンのコンピュータだろうが、ルリやラピスは俺には理解出来ないような手段を使って侵入は出来る。
だが、そもそもコンピュータに情報が保存されていないのであれば、幾らルリやラピスが凄腕のハッカーであっても、情報を入手する事は出来ない。
「そうですね。私もいずれ連邦軍のMSを自分の目で確認する事が出来るように、楽しみにしています」
ジェーンも俺の言葉に乗るようにして、そう告げる。
ゴップの方は……残念ながらと言うべきか、当然と言うべきか、表情を全く表に出していない。
この辺りの判断力というか、図太さというか、そういうのはさすがだな。
「話を変えますか。実は儂はクレイドルの自然というのに興味がありましてな」
「……自然に?」
それは、正直なところかなり意外な言葉ですらある。
ゴップの性格を考えれば、まさかそのような事を言い出すとは思わなかった為だ。
ただ、ゴップが口にしたのは恐らく嘘ではない。
それは、ゴップの表情を見れば、何となく理解出来た。
本当に、心の底から自然に興味があるというのを示しているのは間違いない。
ゴップの事を詳しく知ってる訳ではないが、それで前もって得られた各種情報や、こうして短い時間ではあっても一緒に食事をした事で、多少なりともその性格は理解出来る。
それだけに、ゴップのその言葉は色々と意外なものがあったのは間違いない。
ただ……本気でゴップがクレイドルの自然に興味を示しているのなら、それはルナ・ジオンにとっても、シャドウミラーにとっても良いことなのは間違いない。
クレイドルの広さは北海道以上で、当然のようにそこには様々な自然が存在し、このUC世界に存在する生き物、存在しない生き物、様々な生き物が多く生息している。
「そうだな、今はまだ無理だろうけど、いずれ……ジオンの独立戦争が終わって、ルナ・ジオンと連邦が友好的な関係になったら、クレイドルに来てみればいい。もっとも、今のクレイドルはそれこそ毎日のように自然の光景は変わっていっている。本当に全てを見たいのなら、それこそクレイドルに移住する必要があるだろうな」
そう告げた俺の言葉に、ゴップは残念そうな……本当に心の底から残念そうな表情を浮かべるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1435
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