真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改
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1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
死霊
俺はすぐさま霊に対抗できるバージョンになっておいた。
当たり前だが霊というのは、基本霊感がないと見えない。
それを可能にするのがこのバージョンだ。
ゆっくり気配を消しながら現場に向かっているのだが、
あのバカは浄霊、神咲が言うのは確か救霊のために説得してやがる。
見りゃわかるだろうが、あいつの思考はもう保ってねえ
覚悟を決めたようで退治しようと懐にしまっておいたものを握るが、
躊躇したせいで一歩遅かった。
神咲の懐から小刀が落ちた。
その時、小さかった霊が霊視をしなくても現実化するぐらいはっきりしたものになり、
大きな塊は神咲の方に行動を移した。
俺は、手に持っていた酒を霊に投げつけた。
霊力を浴びた瓶は礼に当たり、中にあったお酒を丸ごと浴びた。
それを浴びた霊は、ジュワーという音がなり、所々気体となり発散していった。
同時に動いていた狐は、人型になり雷をぶつけていた。
雷は意志を持っているように強い放電をして霊にまとわりつき、威力が高まっていってる。
そして霊はちぎれるように消滅していった。
俺の前には神咲と巫女っぽい姿になった人型の狐がいた。
「な・・・なぜ・・・ここに」
「酒飲みに脱出先をここにしたらお前らがいた」
「そうですか?」
「聞くがそれは狐か?」
「・・・ええ・・・」
「狐本体も可愛いがその状態も可愛いな」
「・・・あや・・・」
「覚えていたか?人の言葉も話せるんだな
久遠だったか?」
「・・・うん・・・」
幼女の姿をした巫女姿の狐
推定数百年だろう
これが本当の合法ロリって奴かもしれないな
俺が失礼なことを考えていたら、発散していたモヤが周囲に高まっていく
「しくった・・・」
俺はいろいろな事が使えるかもしれないが、
それはあくまでも知識があるだけ、
現実に味わってないから詰めが甘い
自分を恨みたくなってくる
「何が起きてるんですか?」
「久遠、神咲を守れ!」
俺は大声で久遠に指示を出す。
久遠は神咲の側をガードするように身構える
俺の前にはローブを被った眼が赤色の半透明の奴が5体浮かんでいた。
「神咲直視するなよ」
「あ・・・あぁぁぁぁ」
俺は後ろを軽く確認すると、神咲は恐怖で子刻みに震えていた。
俺は右手を後ろにして力ある言葉を発する
『悪からの防御』
神咲を中心に防御結界を張る
「久遠も中に入っておけ、出たらそれ壊れるからな」
結界内にいた神咲は少しずつ冷静さを取戻してるようだ。
俺はというと夕姫を空間から取り出し奴らをけん制している。
奴らは俺に攻撃目標を設置して襲い掛かってくるが、
俺はかわしたり、奴らの視線に抵抗する
「あ・・・あの・・・なんですか?」
「あ~日本の物じゃないからな、知らないのも仕方ないか?
スペクターだ!多分」
奴らが俺に襲ってくるタイミングを見て力ある言葉を発する
「炎の壁」
地面下から炎の壁を出し燃やすがダメージは多分与えてるが致命的ではない。
「神咲」
「あ、はい」
「その場で鎮魂をしてこの場所を浄化させろ」
「私の力量で、」
「久遠と一緒に行え」
「なみ・・・」
「う・うん、一緒にやろう久遠」
「うん」
二人は手を取り合って鎮魂の準備に入った。
俺はこいつらを引き付け時間稼ぎだ!
ターニングアンデッドをしたんだけど、弱体化しか出来なかった。
この地での怨念が強い証拠だ!
≪ティア何か案は?≫
≪あるにはありますが‥‥≫
≪何?≫
≪殺界を使用すれば≫
≪却下≫
≪手っ取り早いと思いますが≫
≪今度のペナルティが怖い≫
≪命には代えられないと≫
≪他は?≫
≪炎の球や隕石雨、もしくは雷撃等は?≫
≪こんな所で使用したらビルが破壊され下敷きだ!≫
≪なら夕姫で攻撃して地道に退治するのが良いと思います≫
≪だなぁ≫
火炎球にしろ隕石雨
こんな部屋でやったら部屋がつぶれる
神刀夕姫を炎を出し、炎の呪文を相乗効果させるのが一番
かれこれある程度の時間がたち、神咲がこの場を浄化させてくれた
アンデッド破壊の呪文を放ち
奴らは自分の世界へと旅立った。
俺は一息付け尻もちをした時、完全に解除できなかったアンデッドが俺めがけて襲い掛かってきた。
しくじった!
俺はいずれ来る衝動を耐えるべく目をつむり、意志を強く持ったのだが、衝撃が来ないので俺は目を開けると、先ほどとは違った久遠?が俺の目の前に立ち、それをつかみ雷を流して消滅させた。
久遠?と思ったのは小娘ではなく大人状態の久遠で、
すごい妖力を感じる。
俺の体から汗が出てくるぐらいだ・・・
「久遠か?」
「無事?」
「助かった」
ボンっと音が出て狐に戻った。
「俺が出るまでもなかったか?」
俺は久遠の方を向いて話す
防御に特化した神咲と攻撃主体の久遠か・・・
「助かりました」
バタバタして歩い来たら転びやがった。
「それは・・・デフォか?」
「言わないでください・・・えっと」
「久遠が妖狐だろうが、俺に危害がなければそれでいい」
「良いんですか?」
「命の恩人だしな」
俺は久遠の頭をなでる
そうすると気持ちよさそうにしていた。
「ありがとうございます」
「助けたい気持ちはわからんでもないが
ダメなものはだめなんだから躊躇するな
死ぬぞ!」
「あ・・・はい・・・」
「まぁ何事もなく良かったな・・・」
「はい」
「お前がちゅうちょしたせいで酒が無くなった
どうしてくれるんだ!」
「その年からお酒は・・・やめられた方が」
「なまじ小学生やってるとストレスがたまるんだよ!」
「えっと・・・」
「それとも、ストレス解消させてくれるんか?」
「なにを・・・」
「お前に行っても無理だ、言うわけで酒が必要わかった」
「あ・・・あの」
「俺はもう金は持ってないから酒を買ってきて」
「私は未成年ですから」
「それに腹も減った」
「なら私の家に来ませんか?」
「神咲の?」
「私の家っていうか寮なんですが」
「それで勘弁してやる」
「はい」
そうして俺はその寮に向かうことになった。
行って後悔するとは思わなかったのは今の俺が知るはずもなかった。
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