| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

序章~全ての始まり、守護者の刃~
第3章 激闘!ディエンド編
  第49話『決着!ディロード対ディエンド』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
世界のお宝を狙う海東大樹、仮面ライダーディエンドが狙う仮面ライダーの世界以外のお宝。それを護る為に雅達は戦い、ついにディエンドとの戦いに決着を着ける時が来た。

─世界の破壊者、ディケイド。いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る?─

「この戦いは、今までの世界を護る戦いとは違う。この戦いに負ければ、最悪この世界に骨を埋めることになる。」
「でも、ディケイドを倒していない雅さんはまた始まりの夜に戻るんですよね?」
 「圭一、それでも、この世界で一度でも死ぬのは御免だ。」
「雅は、どうしてこの世界を嫌がっているのかしら?」
「そんなに嫌がっているように見えるのか、梨花?」
「雅、私にもそう見えるけど、どうして?」
「分かった。まずはこの絵巻を見てほしい。」
雅はディエンドの世界を示す絵を見せる。
「あら?この金色の仮面ライダー、ブレイドの仮面ライダーにそっくりですわ。」
「沙都子、よく気づいた。ここはブレイドの世界から分岐する『Missing Ace』の世界のパラレルワールド。かつて海東はこの世界でとても優秀な警官として戦っていた。」
「そんな人がどうして?」
「それは海東が発案したあるカリキュラムが原因だ。それは、暴力的な言動、行動を行う者を隔離する施設に入れて、人に優しく接する人に教育して平和にするカリキュラムだった。当然、一部を除いて全ての人が争わずに暮らしている。」
「それなら、素晴らしい世界じゃないですか。」
「圭一、これは表向きの話だ。その正体はとても非道であった。この世界の警視長、フォーティーンはローチという怪人を使役して該当者を幽閉、その人の脳内にローチの一度を打ち込み、ローチの傀儡にして帰す。」
「それって、ただの洗脳じゃないですか!」
「そうだ。そして、この世界の仮面ライダーはローチやフォーティーンと戦うレジスタンスで、ここに描かれているグレイブはチームのリーダーで海東の兄だったが、海東は捕まえ、何も知らずにカリキュラムを組んだが、フォーティーンに洗脳される映像を見せられ、警官を辞めて反逆者となった。しかし、海東に降り注ぐ悲劇はこれで済まなかった。実は海東の兄、純一は洗脳されていなかった。」
「それじゃあ、もしかしてフォーティーンを倒す為に捕まったふりを?」
「いいや、むしろ今まではフォーティーンがレジスタンスに仕込んだスパイで、純一自身はフォーティーンが死ねば自身が新たなフォーティーンになろうと画策するような男だ。」
「じゃあ、その所為で海東さんは…」
「そう考えると、何だか可哀想ですね。」
「フェイト、圭一、だからといって他の世界の宝を盗んだり、強奪していい理由にはならない。だから、ここで全てを終わらせる。」
「ていうことは、この世界の敵は海東さんだけじゃなくて、その仮面ライダーグレイブや、ローチ達、それに洗脳された人達ってことですよね?」
「そうだけど、どうした圭一?」
「雅さん、今まで黙っていましたけど、俺達もいつか雅さんの力になれるようにずっと訓練していたんです。」
「圭一、もしかして…」
「雅さんには、海東さんとの決着に集中してほしいですから、きっと邪魔しに来るローチ達は俺達に任せて、雅さんは海東さんとの戦いに集中して下さい。」
「…分かった。無茶はしないでほしい。それじゃあ、仮面ライダーディエンドとの決戦に向けて、出発だ!」
チームディロードは世界のことを確認すると、出て行く。

「確かに、こうして見ると、平和な世界ですね。」
「見かけはね。」
圭一と雅が話していると、
「異世界からの侵入者を発見!捕獲に入る!」
ローチ達のリーダー、ボスローチが現れる。
「早くも出てきたか!」
雅はディロードライバーを装着するが、
「雅さん、こいつらは俺達に任せて下さい!行こう、梨花ちゃん、沙都子!」
【KAMEN RIDE-SASWORD-】
「ええ。」
【KAMEN RIDE-OUJA-】
「分かりましたわ!」
【FROM RIDE-OOO PUTOTYRA-】
圭一が雅を止め、圭一はサソードに、梨花は王蛇に、沙都子はオーズ プトティラコンボに変身する。
「俺達がこの姿に変身出来るのは二分が限界だ。それまでに倒そう!」
【ATTACK RIDE-CLOCK UP-】
「分かっているわ。」
【ATTACK RIDE-STRIKE VENT-】
サソードは加速してボスローチを毒と刃で切り裂き、王蛇はメタルゲラスのストライクベント、メタルホーンでボスローチの装甲に穴を開け、
「行きますわよ!」
【FINAL ATTACK RIDE-O O O OOO-】
〔♪プ!ト!ティラ~ノヒッサ~ツ!〕
オーズが放つ必殺砲撃、ストレインドゥームがボスローチを消し炭にし、撃破する。
「どうですか、雅さん!」
残るローチ達を倒し、圭一達は変身を解除する。
「ありがとう。先に進もう。」
雅の言葉で、チームディロードはかつて、ディケイドがフォーティーンと激闘を繰り広げた場所に向かう。

「遅かったね、雅君。」
海東は待ちくたびれていたように言う。
「途中、ローチ達の襲撃にあった。始める前にお互いの勝利の獲得物を確認しましょう。貴方が勝てば、僕達が持つ全てのライダーカードを貴方、渡し、僕達はこの世界でローチ達の傀儡となって一生を終わらせる。僕達が勝てば、貴方には世界の宝を狙う旅を辞めてもらい、僕にディケイドの正体を話してほしい。それで問題ないですか。」
「構わないさ。けど、勝つのは僕だ。変身!」
【KAMEN RIDE-DEEND-】
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
海東はディエンドに、雅はディロードに変身する。
「悪いけど、さっさと終わらせるよ。」
【FINAL KAMEN RIDE-DEEND-】
【ATTACK RIDE-GEKIJOUBAN-】
ディエンドはコンプリートフォームに変身し、劇場版ライダーを召喚する。
「僕も負けるわけに、いかないんだ!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE DARK-】
【DEN-O KAMEN RIDE-NEGA-】
【SUMMON RIDE-SYANA KAZUMA SABER-】
ディロードもコンプリートフォーム サイドダークに変身し、その力でネガ電王を、ロードスラスターからシャナ、カズマ、セイバーを召喚する。
「お前達と違い、俺の強さは別格だ!」
「なんかあいつの声気に入らねぇな。けど、この乱闘には混ぜてもらうぜ!」
「今度はこいつらが相手?」
「世界には、このような者達がいるのか!」
ネガ電王はリュウガとスカル、カズマはネガ電王に悪態を吐きながらG4とオーガ、シャナは歌舞鬼とアーク、セイバーはグレイブとコーカサスに分断して戦闘を始める。
「結局、1対1になるのか。」
「当然です!」
ディエンドはエネルギー弾を放つが、ディロードは持ち前の防御性能を考えてものともせずに突き進み、ロードスラスターでディエンドを切り裂く。
「終わらせるわけにはいかないんだ。世界も!僕達の戦いも!」
ディロードはディエンドと撃ち合いを始める。
「言ったはずだ。強さは別格だと。」
“full charge”
ネガ電王はネガデンガッシャーにワインレッドのオーラエネルギーを纏わせて刃先を放ち、必殺技のネガストリームスラッシュを決めて、リュウガとスカルを撃破する。
「なかなか面白えじゃねえか!」
カズマはオーガを殴り続け、オーガドライバーが砕け散り、オーガはエネルギーを維持出来ずに消滅する。
「んじゃ、一気に決めるか。輝け!もっと輝けぇぇぇ!シェルブリット!バーストォォ!」
カズマは灼熱を帯びた拳でG4を殴り飛ばして撃破する。
「こいつらは確か、ベルトを破壊すれば倒せるはず!」
シャナは2mもある贄殿遮那を軽々操りアークを翻弄。巨体故にシャナの攻撃についていけず、シャナは隙を発見してアークキバットを破壊し、アークを撃破する。
「次はあんたの番ね!」
シャナが走ると歌舞鬼は音叉剣を精製し、贄殿遮那を受け止める。そして、受け止めたそれを脇に流すと烈火弾を放つ。しかし、シャナは紅蓮の翼で烈火弾を掻き消すと、炎の拳で歌舞鬼を攻撃。歌舞鬼は音叉剣で防ごうとするが、衝撃で音叉剣が破壊され、歌舞鬼は撃破される。
「なるほど、奴らの弱点は腰の帯か!」
セイバーは今までの戦闘で召喚されたライダーの弱点を探り、グレイブの懐に入り、
風王鉄鎚(ストライク・エア)!」
本来ならば遠距離で放たれる魔力の解放を至近距離で放たれ、オーガは撃破。その余波はコーカサスにもダメージを与え、カブティックセクターは破損。コーカサスは消滅する。
「あとはミヤビが戦えば問題ないか。」
セイバー達は各の任を終え、消える。
「やるね。でも、これで終わりだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DEEND-】
ディエンドはディロードに出来た一瞬の隙をついて必殺技のコンプリートディメンションシュートを放ち、ディロードに直撃する。
「やったかな…」
ディエンドが構えていると煙は晴れ、コンプリートフォームを解除したディロードとリィンフォースがいた。
「まだだ!夜天の光よ、我が手に集え!祝福の風リィンフォース…セットアップ…」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
ディロードはリィンフォースと一体化し、ディロード スノーレインフォームに変身する。
「ブラッディダガー!」
刃のように鋭い深紅の魔力弾がディエンドを襲う。
「その程度かい?」
【ATTACK RIDE-BARRIER-】
ディエンドはバリアのアタックライドで魔力弾を防ぐ。しかし、
「そっちは囮だ!フェイト、魔力を少し貸してほしい!」
「うん!」
「ドレインバリア!」
ディロードは対象の魔力を奪うバリアを展開してフェイト達を包み、
「デアボリックエミッション!」
暗黒の空間攻撃魔法を放ち、ディエンドは通常形態に戻る。
「これで、終わりだ!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「『超ッッッ!ディロード雷填キックッ!』」
ディロードは必殺技を発動。デアボリックエミッションによって発生したエネルギーを雷に変換したキックを放ち、ディエンドは変身が解除され、フェイトのバインドによって拘束される。すると、
「よくやってくれた。これで的が一つ減った。」
この世界の仮面ライダーグレイブ、海東純一が現れる。
「ありがとうございます。大樹を捕らえてくださって。だが、君も我々の一員にしてやろう。変身!」
[open up!]
純一は白いジョーカーのラウズカードを使い頭部にグレイブの上半身が融合したフォーティーン、グレイブフォーティーンに変身する。
「さて、あれを相手にまともに戦って、勝ち目は無い。なら!」
【CHANGE RIDE-SPARKLENS-】
雅はディロードライバーをスパークレンスに変え、ウルトラマンティガに変身する。
『ン゛~ヂャッ!』
ウルトラマンティガは高速戦と空中戦を得意とする紫の姿、スカイタイプにタイプチェンジする。
『ヂャッ!』
ウルトラマンティガは小さなエネルギー弾、ランバルト光弾を放ち、グレイブフォーティーンの腕を破壊する。
『ヂャッ!』
もがくグレイブフォーティーンをウルトラマンティガはティガフリーザーで凍結させる。
『ン゛~ヂャッ!』
ウルトラマンティガは赤い姿のパワータイプにタイプチェンジし、
『ヂャ~……ヂャーーーッッッ!』
必殺技のデラシウム光流を放ち、グレイブフォーティーンを撃破。グレイブは分断され、変身が解除される。
「おのれ!フォーティーンに楯突くとは。このままではすまさない。覚えているんだな!」
激痛が走る中、純一は態勢を整えるためにその場を去る。雅は変身を解除し、海東の所に向かい、
「では、約束通り今後世界の宝を狙わないように血液でサインをお願いします。」
雅は『Fate/zero』の世界で入手した契約書を使い、海東と契約を結ぶ。そして、
「それでは、今いるディケイドの正体を教えていただけますか。」
雅は本題に入る。
「どうしてそんなことを僕に聞くのかな?」
「理由は一つです。あなたはディケイド、門矢士を追っていた。それが今は追っていない。ということはその正体に心当たりがある。違いますか?」
「やっぱり敵わないなぁ。なら、教えてあげよう。」
海東は小さな声で雅にその真実を伝える。
「っ!?…ありがとうございました。…みんな、戦いは終わった。帰って作戦を練ろう。」
雅はチームディロードを連れて古手神社の宝物庫に帰る。

「みんな、よく聞いてほしい。海東が正しい情報を教えてくれた。現在、大ショッカーを率いて世界を破壊している者の正体は…かつて凪風流の門下生であったが力を求めるあまり、闇風式に手を染めて追放された男、凪風流夜…僕の弟だ…」
雅は、チームディロードに衝撃の真実を話した。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
凪風流の破門者、流夜。彼は何故力を求め、ディケイドになる道を選んだのか。これは、もう一つの始まりの夜。次回『夜の断章 流夜のビギンズナイト』全てを破壊し、全てを繫げ! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーサソード:仮面ライダーサソードを召喚、又はディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダーサソードに変身するためのカード
仮面ライダー王蛇:仮面ライダー王蛇を召喚、又はディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダー王蛇に変身するためのカード
仮面ライダーオーズ プトティラコンボ:ディショットシステムを使い2分間のみ仮面ライダーオーズのプトティラコンボに変身するためのカード
カズマ:シェルブリットのカズマを召喚するカード
セイバー:セイバー(アルトリア)を召喚するカード
スパークレンス:ディロードライバーをスパークレンスに変え、ウルトラマンティガに変身するためのカード 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧