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真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改

作者:南條 綾
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1部 稀有な人生の始まり
1章 人生何があるか分かったものじゃない
  始まりは突然

 あの世界にいけたら、イケ面なら、またはお金持ちなら、いつも思っていたりする。
また女性だったらとか、あんな能力あったらとか妄想する事もしていた。
それが現実になったら・・・・俺の人生はきっと変わるだろう。
誰もが一度は考える話だと思う。
まさか自分がそんなファンタジーみたいなことに遭遇するとは思わなかった。


 俺は真っ白な部屋にいる。
ここはどこかはわからないが、俺の服装は上下ともに白い服を着ていて、
まるで病院で入院をしている感じにも見える。
飾り気の無いベッドで目が覚めた。
すごく頭が重い
まるで薬でも打たれた気分だ。
でもここはどこなんだ!
俺は少し不思議に思った。
なぜなら、この部屋には入り口が見当たらないからだ。
もしかして拉致された。
俺なんか拉致しても意味ないだろう。
人脈も金も何もない俺なんか拉致っても得なことは全くないから違うと思いたい。
俺は、世に言う
負け組
人生の落後者
犯罪者じゃないだけましな存在
居てもいなくても・・・
やばい気がめいってきた。
こういう時にやるのは記憶をたどるといいらしい
名前は 池田 丈
年齢は44歳 男性。
周囲の人からは池田さんやジョーさんって言われてるぐらいか
ここまでは大丈夫だな。

 ここにいても暇だからこの部屋から出たいが、やはり見た感じ出入り口が見当たらない。
なぜここに連れてこられたか、
現状を把握するために思い出せる範囲でいいから思い出してみよう。
何かきっかけがあるかもしれないし、脱出の何かが思いつくかもしれない。
暇つぶしにもなる

 えっと、派遣で仕事をしていたが40歳ぐらいから、勉強がしたくなって大学を目指していた。
ばかな夢だと俺も思う
何かが変われるきっかけが欲しかった。
そして今日は大学の合格発表があって見に行った。
無事大学には受かっていた。
人生最高のうれしいときだった。
俺の人生で初めて結果が出たのだから、
20歳前後の若者が喜んでる時におっさんが一人雄たけびを上げてるんだから、
変な人決定だったのだろう
だが、そんなものなんか気にならないぐらいうれしかった。
今更ながら恥ずかしくなってきたぞ!
あまりの嬉しさに浮かれて帰る途中で、
自分で祝杯をするためにコンビニによろうとした。
約1年酒、風俗通い、ギャンブルと離れていたが、
合格の時ぐらいはいいだろうとコンビニに寄ろうとしたところで、
交差点の方が騒がしいので、やじうましに行った。
すごい人込みだったので、あっちの方から回れると思い
ビルの隙間を通って、様子を見た。
そしたら、刃物を持った怪しいおっちゃんが、何かを言いながら幼女に向かって刃物を振りかざしていた。
周囲を見ると数人の犠牲者が・・・
俺は無意識的に相手にとびかかった・・・
そしたら・・・
そこまでで記憶が飛んでる
たしか・・・背中にひどい激痛が走って・・・
でも女の子がこの場から離れるまでは、掴んでいたんだけど、
あれ?
やはりそこから記憶がない
そろそろ解説してほしい
そんなことを考えていたら、前のほうが視界が揺らぐ? 
部屋が一瞬光り、俺は目をつむった。
光りが収まり目を開けたら、
そこには怪しい白い爺さんがいた。
でも扉は見つからず?
まぁいい聞けばいい話だ

「爺さんここは一体どこなんだ?」

「ほぅ、動じておらんな。
じゃがわしは爺さんではない。わしは神じゃぞ~!!」

 やべぇ、俺もしかして精神病棟にでも入れられたのか、
だから患者に解らないように隠し扉があるのか、
だがなんで俺が精神病棟にいるのかがわからん。

「おい、誰が精神病棟じゃわしが神じゃ。」

 リアルで神とか行っている人始めてみた。
いや、まじで。
宗教家がたまに言ったり、スピ系の人が言ってるのは知ってるのだが、
てっきり都市伝説のたぐいだと思っていた。
あぁでもボケ老人だったりして

「はぁもういい (ぬし)は死んだんじゃ」

「は? 死んだ 生きてるじゃねえか!」

「なら聞くか あんなに深くナイフを刺されたら意識不明の出血多量になるわ」

「いやいやそれ困るわ、俺今日大学に決まったんだよ」
 
俺だって、こんな時に死にたくない
誰か素敵な出会いがあっても良い
その為に自堕落をやめ、挑戦したのに 
俺の人生は何だったのだろう
そう考えがよぎってきたら涙が出てきた。
でもこの感情、感覚は生きてる時と変わらん
死んだのか、夢だと思いたいのだが、背中を深く差されたら死んだといわれても納得する
俺は自暴的に笑い座りこんだ

「早とちりするな、本来ならお主は死ぬこともなく、事件は死者が出るほどではなかったのじゃよ」

「ふぅ、俺無駄おり損だったわけ?」

 俺は自分の馬鹿な行動に嫌気がさした。
夢じゃなかったらこんなバカな人生ないと思った。
もしこのじじいが神ということが本当なら、復活させてくれるという落ちか
それともよく聞く死ぬ一歩前のところでお花畑が見えて、死者が拒否をしてこの世にとどまるパターンの一種か 

「残念だが外れじゃ。
まぁおぬしは良い事をしたが、生きていれば復活の余地はあったのだがの
命は奪われてしまった。
この世界の自然の摂理を変えるわけにはいかぬ
言うわけで、主はこの世界とは違う場所で転生をさせてやろう」

「は?転生・・・まぁいいわ」

「なぜじゃ」

「歴史は繰り返す
俺が転生したとしても同じようなことが繰り返される
またあの地獄を味わえと!
ろくでもなかったけれど、将来性がある女の子が助けれた
先ほど爺さんは死人は出ないとは言ったが、あの女の子は傷がついた可能性がある
くだらねえおやじ一人と将来性のある女の子の傷
等価交換でいいんじゃねえ」

「どの命でも平等じゃ
主が自分をけなすのは、勝手じゃが、わしが 言ったことは現実になるのじゃよ
これは決まりごとじゃ
お主が行く世界は、風都に転生じゃ」

 ????
 夢で決定だ
風都と言ったら平成仮面ライダー11作目
仮面ライダーWの舞台じゃねえか
まじめに聞いた俺が馬鹿だ!
良い暇つぶしになった

「以外とお主は頭が固いのぉ」

「二次元の世界にどうやっていけるというのか」

「なぜお主は三次元しか世界はないと思って居る
お主がいた世界は誰かが見ている世界なのかもしれんぞ!」

「もう少し付き合ってやるよ
お前が神としたらそれだけ言うために来たわけじゃないんだろう
俺に何をさせたい」


「おぬしの思った通りじゃ。
そんな話なら、だれかに行かせればいいだけよのう
さすがにな危険な街でもあるし、
周囲の街も危険だから、
欲しい能力を4つまで相談に乗ってやるぞ」

「ほしい能力を4つくれるって?」

 俺はこんなじじいの話は信じてないが、
良い暇つぶしでもあるから、乗ってやった。

「質問だ!
それはその世界で存在するもの現低か?」

 それなら考えないといけない
ライダードライバーは存在するから、仮面ライダーになれるかもしれないが
ファンタジーみたいな魔法は使用ができないってことになる。

「おぬしの記憶にあるものなら何でも可能じゃ」

 便利なのはドラに出てくる
4次元ポケットといいたいが、実際には記憶の中にあるものって言っていたから
秘密道具詳しくないのでこれにしよう
転生物の小説にあるテンプレみたいなものか
だが、あまり自分の懐以上のものを望んだら身の破滅になる
そこで俺が出したのは、この4つだった。

「1つ俺の素質をけた外れにしてほしい
2つ俺に精神支配を受けない事」

 かかわりあいたくはないがテラーとか会ったら一巻の終わりだ
最初の素質はやったらやっただけの何かが得られる
何事もなければ今と同じになる可能性もある。
他思いつかないなぁ~

「にこポやなでポじゃ無くていいのじゃな」

 自称神が提案をしてきた。

「なんだそれは?
また新しい言葉かよ。」

 じじいのくせに詳しいな
俺なんか40代なのに今時の言葉がわからねぇ

「人をなでられたり、微笑んだら落とすスキルじゃ」

 自称神とか言うじいさんが説明をしてくれた
くだらん!
それじゃ人形と変わらん

「いらない確かに俺はもてなかったけど強制にさせるのも嫌いだからいらん」

「まぁ大丈夫じゃな。2つでいいのか?」

「風都って確かに危ない街だけど、基本は今の世界と変わらん
素質があるから、自分で鍛えたりすれば、なんとかなると思うし」

「お主は、仮面ライダーのドライバーはやれんが
デバイスを一つプレゼントしておこう」

「デバイス?
PCかなにかか?
それこそ買えばいいだけだろう?」

「お主にわかりやすく言うと魔法の杖みたいなものじゃ
もうこんな時間か?
お別れの時間じゃ
次の人生に幸あれ」

「・・・ちょっと待て~
魔法の杖でだと?」

 風都以外にも厄介なものがあるって証拠じゃねえかよ
そう思った瞬間また眠気が・・・

「言い忘れてた、格闘と魔法の勉強はしておくのじゃ
わしが手を貸せるのはここまでじゃからの
今度こそ楽しむがよい」

 与えられたのは人以上の能力と違う世界での新たな人生
俺の幸せを探す旅が今始まった。
 
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