仮面ライダーエグゼイド この手の中
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第十一章
「人間になっていた。それはおそらく」
「おそらく。何だ」
「その話は長くなる。戦いの後で話そう」
「そうか。かなり重要な話だな」
「今はその通りとだけ言っておく」
こう言って今はパラドックスと共に戦い続けるゲンムだった、そこにレーサーが来て三人一組となってより確かな戦力になった。
ゴーストはスペクター、ネクロムと三人一組になっていてニコはジャバルと共に戦っていた。そうしつつ明日那やアカリ達を護っていたが。
ニコはバグスター達がアカリ達に向かってもその動きが単調なことに気付いていた、それでバグスターの一体を右に放った前への蹴りで吹き飛ばして倒してから言った。
「アカリさん達を狙ってきていても」
「そうだな、動きがあまりにも単調だ」
ジャバルはライダーであっても不思議でない位の見事な身のこなしだった、その動きで戦いつつニコに応えた。
「数で攻めるつもりか」
「そうよね、質を考えるあいつとは全く違うわ」
「檀黎斗とはだな」
「そういうところ物凄くこだわる奴なのよ」
まさにとだ、ニコはジャバルと初対面ながらも呼吸を完全に合わせそのうえでバグスター達を倒しつつ話した。
「あいつはね」
「量より質か」
「いや、量もこだわるのよ」
こうした男だというのだ。
「凄くね」
「どちらもか」
「そう、どっちも凄くこだわる奴だから」
やはり檀黎斗という男がよくわかっていた、そのうえでの言葉だ。
「だからね」
「こうした思考や知能を抜いたうえで出しはしないか」
「ええ、何かこれはね」
「これは。何だ」
「私達を試してるの?」
バグスターをまた一体吹き飛ばしてから言うニコだった。
「これは」
「その通りだ、そしてそのことはな」
「戦いが終わればっていうのね」
「話す、それでいいか」
「ええ、今じっくり会話してる暇なんてないしね」
誰がどう見ても明らかだった、誰にもそうした余裕はない。バグスター達は確かに今は思考や知能は感じられない、只のゲームの敵の様だ。
だがそれでも数が多い、それでニコもこう言うのだ。
「じゃあね」
「後で話す」
「そういうことでね」
ニコも今はそれでいいとした、そうして明日那やアカリ達を守って戦っていた。いざという時のサポート役の面々を。
エグゼイトもブレイブ、スナイプと三人一組になって戦っていた、そうしつつエグゼイドは周りを冷静に見て言った。
「本当に数が多いけれど」
「俺達だけだな」
ブレイブは剣を振るいつつエグゼイドに応えた。
「バグスター達が向かって来るのは」
「はい、そうですよね」
「一般市民には一切向かっていない」
「施設にもだな」
スナイプもバグスター達の動きを見ている、見れば確かにだった。
バグスター達はライダーに向かっては来る、しかし一般市民は建物等には一切向かわない。このことを身てだった。
エグゼイドは確信してだ、こう言った。
「だとすると気が楽ですね」
「俺達だけが戦えばいいだけだからな」
「はい」
その通りとだ、エグゼイドはスナイプに答えた。
「そう思いますと」
「そうだな、敵の数は確かに尋常じゃない」
見れば同じ種類でも色や細部が違いその分攻撃の種類や戦闘力が違う。そうした違いがあるのは確かだった。
しかしだ、それでもだった。スナイプはその銃撃でバグスター達を次から次に撃破しつつ述べた。
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