こちらサダハシ探偵事務所
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こちらサダハシ探偵事務所
1(ディテクティブ オフィス!)
こちらサダハシ探偵事務所1-8
「...で、なんで急に街中で叫んだんですか?」
俺の罪...なのかどうかはわからんが、一応街中で大声で叫んだとして軽犯罪となっている。牢獄行きになる程ではないようだが、今のこの状況では120%牢獄に入った方がマシである。
...いやだってこれから探偵目指そうとしようとしてる奴が、こうして尋問受けている。しかも現実ならありえないほどの美人警官とかいうやつの前で。なんなら手伝おうとしてた人の前で、街中の冷たい視線を感じながらここにきた。正直、穴があったら掘れるだけ掘って、そのまま土上にのっけて窒息死したい。
「...あ、そういえばあなた昨日ひったくっていた人に論破してましたよね?」
あらいゃだぁ、どこかで見たことあると思ってたら昨日おっさんを連行してった人じゃないですかやだー。まるで追い討ちをかけるようにはずかしめが広がる。
「えぇっと...まぁそんなこともしてましたね...」
「いやぁあのときは助かりました。ご存じないようですがあのひったくり犯、口だけは達者なんですよね。ほぼ間違いなく盗んでるのに、うまく言いかわすんですよ。ちょっと巡回してて、人だかりができていて一部始終推理を聞いてましたが、あの推理はなかなかのものでしたね」
おっ!何かぐちぐち言われるのかと思ってたけど、割りかといい評価。これに免じて逃がしてくれたりしないかな。
「そうでしたか。それは良かったです。俺もたまたまいたのですが、何か頭にはっと来るものがあって...でもあのとき警察の方がいて良かったですよ。俺走りについては手をこんでるんですが、あのおっさんの走り出しはマジでしたね。はじめから見守ってくださってタイミングが良かった...のか?あれ?はじめからいた?えじゃあ何で俺が割り込む前に入らなかったんですか?」
「あっえっと...どうせ捕まえたって無駄骨になるのと...推理が素晴らしく、聞き入っていたからです...かね?」
「...真相は?」
「...おいしいところを持っていきたかったんですっ」
「俺帰りますね」
「待ってください!まだ事情聴取が終わってないです!いやあの推理が素晴らしかったのは本当ですよ?!わかりました、謝るのでここにいてください!だっ、誰かー?!」
結局その日は帰らず仕舞いで、冷たい冷たい鉄の網の内側で2日目が終わった。
翌日、釈放手続き的なものをやった後、出られることに。
「行かないですし、行きたくもないですはい」
「だから昨日は申し訳無いって...それじゃ探偵のお仕事頑張るように!あもしあてがなかったらここで働いてもいいよ。というかここにいればだいぶ上の地位に入れると思うんだけどなあ」
「ちょっとなにいってるかわからないです。...最悪の場合は...ね?」
どうしよう。この世界の治安などはわからんが、安定して暮らせるか急に不安に。ただお世話になったところで働くのはあまり気が進まない。とりあえずあの子のところいった見るか。
「まぁそういうことで。あ、仕事あるので戻りますね」
そんな一言を口にして背を向け戻っていった。...しかしあの人は性格こそはなんとも言えないが、何で警察やってんのかレベルのかわいさだと思う。何度目かわからんが、本当にこんな人が現実にいて大丈夫なのだろうか。
っとそうだ、こんなところで油売ってないで、あの女の子のところに行かないと。確かこの紙に...
「あったった。えぇっとヒルトン町ソリッド地区...」
カササゴ112番地A...
いやどこだよ。
後書き
どうも、気付いたら貯金無くなってる系男子の小説書きです。対してこれと使っていないのにどんどんなくなっていくんです。もしやこれは妖怪の以下略
次回から、やっと事務所設立のフラグ回収となります。こんな時間がかかるとは思っていませんでしたが、のんびり気ままにやっていれてるので社会も受け入れてくれるはずです。
ということで次回はそんな感じになりますー
それでは次回もよろしくお願いいたします!
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