とある老人が日本刀を使う悪魔の力をもって転生するお話
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MISSION1.REINCARNATION
前書き
タイトルの意味、『生まれ変わり』『転生』
「おい、あれが噂になっている《紫の居合》だぞ」
「あの少年がか!?まだ中学生の見た目じゃねえか、けど今どき着物とか・・・まさに侍って感じだが、本当にあの少年か?」
「俺見たんだよ!偶然あの少年が一人で何体ものモンスターを目に見えない速さで斬りまくってるところを!」
「嘘だろ・・・だってどうみても着物以外はただの少年だし」
「・・・おい、お前ウチのパーティに誘ってこいよ」
「はぁ!?何で俺が!?お前が行けよ!」
「やだよ!!なんか近づきにくい雰囲気出してるしお前がいってこいって!!」
「自分がいやなのを人にやらせるなッ!どうゆう神経してんだテメーはー」
「・・・ワシになにかようか?」
「うおっ!?む、紫の居合!?」
「えっえっとなんでもないよ!?ごめんね!なんかこいつが君の悪口いって!」
「テメなに濡れ衣被せてんだ喧嘩売ってんのか!?」
「元はテメーから話を作ったんだろうが!テメーが責任とれ!!」
「なんだと!?野郎ぶっ殺してやるッッ!!!」
・・・・とまぁなぜか二人の成人男性は喧嘩をおっぱじめた。
少年は内心やれやれといった感情でその場を離れていった。
━━━━━唐突になるが彼は《転生者》の『山口太郎』、もとい、『ヤマト』である。
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きっかけは前世で暴走車両が襲ってきたことだ。
なんとかして避けようとした彼は隣に子供がいたのを見つけ、とっさにかばってしまった。
そして目が覚めればある不思議な空間にいて『神』と名乗る者になにがあったかを説明された。
そして説明後に神はある頼みを彼に話した。
とある異世界にいってもう一度人生をすごしてもらいます。と
その後に色々といざこざが合いながらも転生することになったが神はこの老人にある力を与えた。
それは転生先とはまた異なる異世界の悪魔の力である。
それともうひとつ、その悪魔が使っていたとされる日本刀の形をした刀剣、《閻魔刀》。またの名を《YAMATO》、この二つをもらい嫌々ながらも彼は転生をした。
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彼が再び目が覚めたところは孤児園だった。どうやら捨て子としてスタートしてしまったらしい。
無論子供の姿に慣れることもなく、ただ色々と苦労しながら育っていった。
この世界は元の世界の現代からみれば遠くの未来のような感じだが、人気アニメ『ドラえもん』よりも技術の劣化している感じだった。
もっとも彼の転生したところは田舎にある古い孤児園だったため、あまり現代と変わらない生活を送れていた━━━
が彼がしばらく育つと、ある大事件が起きた。
彼が転生者とは知らず捨て子の状態から育ててくれた園長、そしてその住民に孤児園の子供達が全員殺害されてしまった。
犯行を行った人物はあるカルト宗教の者たち、この者たちは自分達が神のつかいとほざきながら次々と住民たちを殺害していった。
当時ヤマトは田舎の頼みで出掛けていたが、戻ってきたときはまさに火の海になってしまっていた。
無惨に殺害された男性、助けを求めながら炎に溺れた少女。そして逃げろと遺言を彼に残して逝った園長先生━━━━
彼がカルト集団に会ったとき彼は怒りを隠しながら質問した。なぜこうしたと。
カルト集団はこう答えた。これは神の導きなのだと。
この答えを彼は予想してしまっていた。そして当ててしまったことにさらに苛立ちを感じた。
自分を無理矢理転生させたあの神か、またはカルトの単なる妄想か、だかそれを一瞬考えた後彼はあることを決めた。
━━━━━━━━━まずはコイツらを殺そう。
鞘に納まった刀をカルト集団に向けながらこう言った。
「Will kill you all(貴様ら全員皆殺しだ)!!!」
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「・・・・・・・・」
あるアパートに帰り、昔のことを思い出したヤマト。
一人暮らしには前世のこともあり慣れているがやはり今思い出しても胸糞が悪すぎる。
苛立ちをどこかにぶつけたい気分だった。しかしぶつけれるものがなにもない。ただ頭を強くかきむしるしか出来なかった。
ピンポーン
インターンフォンがなって一瞬硬直するヤマト、今の彼の顔は苛立ちは嘘のようになく気の抜けた顔で玄関にでる。
「こんばんはです。ヤマトくん、今日も夕飯をもってきたです」
隣にすむ少女、コンパだ。彼女は彼が今す住んでいるこの都市、プラネテューヌのナースでヤマトがアパートに住む前からおり、初めは挨拶だけの関係だったが自分がある日ギルドでの仕事のせいで遅く帰っていた際、偶然彼女と遭遇し、軽く説教された。その後一緒に帰るときお互いのことを話し合っていた。
彼女はナースをやっている。彼女もまた故郷を離れて一人暮らしをしている。ここにきてたくさんの友達ができたとか、
一方自分は少年というには充分すぎる年齢で一人暮らしを始めたことや、一人で仕事に出たり、なにもない日も一人で過ごしていたりと孤独な内容を彼女に話してしまった。
寂しくないのですかと言われたが、ヤマトは完全に馴れている、といった。
しかしそれでは終わらず彼女には前世のことも伏せながら今までの人生を人間関係についてこう言った。
今までに友達は誰一人も出来たことはないと。
その日を境に彼女はヤマトの部屋に顔を毎日出すようになった。
ヤマトもまたコンパと話し合う回数が瞬く間に増え、今ではまわりからみれば兄弟のような関係になっていた。
もっとも彼にとっては精神面ではとっくに老人のためコンパのことを姉なんかよりも孫娘のように思っていた。
年上の孫娘、というよく分からないものに苦笑しながらも彼女と接していくうちに、コンパの友達にも紹介されるようになった。
彼女の親友であるアイエフ、そしてあのプラネテューヌの女神パープルハートことネプテューヌにその妹ネプギア、そしてその女神をサポートするイストワールなど。
今までに仕事以外で人との関わりのなかった彼は気がつけばその少女たちとよくふれあうようになった。
明るい少女たちと過ごすことををきっかけに、彼もまた人と仕事以外でふれあう大切さを知り、彼女たちのことを関係を友人として、そして内心たくさんの孫娘として接していった。
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「・・・・・で、ワシを呼んだ理由は?」
「ああ!!ヤマトさん!待ってました早く彼女たちを止めてください!」
「・・・理由は?」
「その、じつは・・・」
プラネテューヌの教会の広い庭からさきほどから金属音が激しくぶつかる音の方を見てみるすると・・・
「さっさとくたばりやがれこの駄女神!!!」
「あら!!そんな攻撃じゃ当たらないわ!!わぁ!?」
「私を無視してんじゃないわよネプテューヌ!!」
「それをいうなら貴女もですわノワール!!」
「・・・・・まさかとは思うが、些細なことでの喧嘩かのう?」
「・・・・はい、ネプテューヌさんがブランさんのその・・・胸の話題を作ってしまって・・・」
「で、ノワールとベールに飛び火したと・・・」
「はい・・・ヤマトさん!!彼女たちを止めてください!!あなたしかいないんです!!!」
「・・・はぁ」
ヤマトは呆れながら庭にでる。そして居合の構えをとるとある機会を待った。
「えっ、ちょなにを?」
イストワールが質問するが彼はじっとしたまま構える。
「・・・・・・・・・・・・・!!」
そして彼の予想していた機会、四人が四方から真ん中へぶつかろうとする直前に居合を行った。
四人がそれぞれの武器で振るって相手を攻撃しようとした瞬間、その攻撃先に突然なにもないところに《次元斬》、魔力を使い、離れた敵などに波動で刀による斬撃をやった。
「「「「!!?」」」」
武器が弾かれる四人は動揺する。そして一瞬なにが起こったかわからないと呆気にとられていた直後その技の持ち主の方を思い出したかのように体を向けた。
「ヤマト!一体なにを!?」
「なにをだ、じゃないじゃろ。イストワールから聞いたが・・・はっきり言ってあんたらがおかしいんじゃ」
「な、なにがおかしいですって!?」
「色々じゃ、たかが些細な喧嘩で女神になってまで殺り合うな。あんたらの得意なゲームでケリをつければいいじゃろうが」
「そんなんで納得できるかよ!コイツらは私の胸をバカにしやがったんだ!!」
「まぁ嫌なことを言われて頭にくることもわからんが、とりあえず落ち着いて水に流すってことも大事じゃぞ。それができないとあんたらワシにとってははっきり言って子供そのものじゃ」
「わ、わたくしまで子供扱いするおつもりですか!?」
「そりゃあのう、些細なことで喧嘩するもんならみんな子供じゃ、少しは落ち着いて対処しないとのう」
「・・・ちょっとそれは聞き捨てならないわね、いくらあなたでもちょっと許せないわ」
「まったく、負けず嫌いはここまでくると笑えてくるのう。仕方ない・・・
とりあえず四人とも一緒に相手してやっからくるんじゃ」
「ちょぉぉぉぉぉぉっとぉぉぉぉぉぉ!!!!???ヤマトさんなにいってるんですかぁぁぁぁぁ!!!??」
「別にええじゃろこれしか方法が思い付かんかったし、はぁ・・・これじゃあワシも彼女たちと同類じゃな」
「なんだと・・・!?さっきから私をガキ呼びしやがって・・・!!」
「実際そうじゃろ。ほれ誰からくるんじゃ?」
「さっきからなに煽ってるんですか!?余計にヒートアップさせてどうするんですかぁぁぁぁぁ!!!?」
「あの様子だとワシが自害せん限り止まらんかのう・・・それに、神とも手合わせをやってみたかったんじゃ」
「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
「あら自信満々のようね、けど女神である私たちに本気で勝てると思ってるのかしら!?」
「それはやってみらんとわからん、けど『私たち』っていう限りやっ仲間意識はあるようじゃな、よかったよかった」
「っ!?余計なお世話よ!!」
「はいはいごめんって、じゃあもう始めようか口よりも体で表現するのが手っ取り早いからのう」
「あら、そこまでいうのなら・・・遠慮せずに行きますわよ!!!」
ベールことグリーンハートがヤマトに向かって飛ぶと同時に他の少女たちも彼に襲いかかる。
「ち、ちょ、止めてくださぁぁぁぁぁい!!!」
イストワールが止めようとするも結局意味は当然かなわなかったのであった。
ちなみにだかヤマトは戦闘開始直後にこう言っていた。
「OK,will enjoy it(さて、俺も楽しむとしますか)!! 」
後書き
山口太郎(ヤマト)
享年60後半、前世の育ちでも田舎だったため方言が目立つ。人生を長く積んでいたことにより深い落ち着きと観察力に用心深さをもっているが、自覚はあるもののやや脳筋なところがでることがある。
神嫌い(ネプテューヌたちは別)で今回のカルト宗教の件についてもますます嫌いになっている。
時おり英語を喋るのは長い間仕事の都合でアメリカに行っていたため。
居合道を趣味で長年続けているが、ゲイムギョウ界のことは、未来の世界の様なところと認識しているが、この世界の技術にはあまり慣れていない。
ネプテューヌたち、とくにコンパを気に入っている。
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