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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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10部 地球
1章 海鳴市
  急遽変更

 当たった瞬間見えた。
それは雫が、クルダ流交殺法口伝奥義の一つ神移(かむい)にも似た神技
それは眼前から消える技。「姿」も「音」も「気配」もなく、「目」や「耳」、「心」で捉えられないほどの速さ。
神音(かのん)
この2つの複合技が修練闘士第59代の影技(シャドウスキル)
存在しない修練闘士第60代黒き咆哮(ブラックハウリング)の絶対的な必殺技なのだが、
その超高速移動をなぜ雫が使用出来る?
今はそんなことはいい
俺は今何をした
雫の攻撃を奇跡ともいうべき超反応でかわしてのカウンター
ヤバイ!!!!!!

 俺はすぐさま、ティアを介さずにジューダスペインを発動させた。
すごく痛い・・・

 俺はすぐに移動を開始する
そのスピードは霊速(れいそく)と呼ばれるもの
詳しくは知らないけれど光速より早いらしい
結界に雫の体が当たる瞬間に、
ウェブ(蜘蛛の糸)の呪文で包み込むように衝撃の緩和をして抱き止めた
すぐさま魔神人化を解き座り込んだ

 俺は力ある言葉を発する
『キュア・オール』
ほぼ完全な回復呪文
速攻でかけたので、即死は免れた。
いくら技で非殺傷の技をしようとしても超速度でのカウンターなんてシャレにならん
多分雫が使用した技は射抜のはず
御神の技の最速攻撃技
きっと恭也さんや美由希さんが雫と同じ移動技をしたのなら俺は敗北してただろう
生死をかけた戦闘経験が少ない雫だったから躱せたのだと思う。

「綾ちゃん、雫は!」

「大丈夫ですよ、この通りケガしてないです」

「そうか・・・よかった」

「何ですか、あの移動は?」

「極限の奥義の一つだ、それ以上は教えれない」

「んんっ・・・」

 うっすらと腕の中で気絶していた雫が目を覚ました。

「わ・・・わたし・・・」

「このぉばか~、殺し合いしたいわけ、体がきちんと出来てないのに
俺が治さなかったら、もう歩けなかったかもしれないんだよ・・・大丈夫?・・・」

 俺が大丈夫と言った瞬間
雫の目の色が変わり、俺は雫が持っていた小太刀で腹を刺された。

「さすがの魔神人(まじん)も身内には・・・」

 俺はすぐさま力ある言葉を発する

解除(ディスペル)

 俺の呪文が効いたのか、雫の周囲から白い霧みたいのが飛び出した。
ガス状態のものが現れたが、
俺は拳撃を一発入れた。
その一撃は、普通の拳ならガス状態のものを殴っても意味はないのかもしれないが
魔力を込めた一撃はガス状態の物を消滅した。

「わ・・・私・・・綾さんを・・・」

「私がどうしたって?」

「あれ・・・」

「私が気付かないとでも・・・大丈夫だから、なんなの雫のあの動きは」

「負けたくないと思って無我夢中で行動したら、途中で意識が飛んじゃって・・・」

 そう雫が答えた。
俺も身に覚えがある。
初めて神速を使用したとき、無我夢中で行ったら領域に入れたっけ?

 俺は雫を立たせて、恭也さんと忍さんのところに押した。

「わっわっ、何するの~」

「褒めれたものじゃないけれど、よく頑張ったね。
勝負は私の勝ちだけどね」

「次は勝つからね」

 恭也さんは、何かを察してくれたみたいでみんなを家の方にエスコートしてくれてた。
でも幼馴染とフィアッセ義姉ちゃんと栞母さんとヴィヴィオが俺を見ている。

「みんなどうしたの?」

 なのはが代表して一歩前に歩き出した。

「綾ちゃん、大丈夫なの?」

「大丈夫って・・・?」

「おなかの傷」

「雫にも言ったけど、私はすべてわかってるから大丈夫」

「もうっなのは、びしっと言わないと、おなか傷ついたまんまなんでしょうが、私たちまで隠すな!」

 今まで俺は大丈夫に見えてたのに、アリサが言った一言にびっくりしてしまい
集中が途切れてしまい、雫の小太刀が俺の腹から落ちた。

「抜いたんじゃないの?
何そのままにしてるのよ!」

「怒鳴ると老けるよ。アリサ」

「操作してるのは誰よ!」

 すぐさますずかが近づいてきて、手当をしてくれた。

「大丈夫だって」

 俺の傷ついた体は見る見るうちに再生していった。
そういったのだが、みんなは痛々しい顔で俺を見ていた。

「なんで気づくかな?」 

「だってお母さんだから」
栞母さんがそういった。

「私はお義姉ちゃんだしね」
フィアッセお姉ちゃんまで・・・

「そりゃ気づくよ、ねえ」

「うん・・・」

「綾とはもう小学校からの付き合いだし、わかるよ」
アリサ、すずか、フェイトがそういった。

「綾お姉ちゃんは、家族だから」
ヴィヴィオが言った。

「綾ちゃんは私の大切な人だよ、わからないはずがないよ!」
最後はなのはがそういってくれた。

「ありがとう」

「ねえ綾ちゃん、いつ雫ちゃんがそんな洗脳みたいなものを」

「さぁ、でも多分こっちに来てからじゃないと思う。いつかはわからないけれどね」

 みんなは心配そうな顔でお互いを見ている。
その時俺のスマホから着信が・・・
なのはにバックを取ってもらい俺はその電話を取った。

[うん、了解、今日中に、そっち行くよ]

 相手の用件を聞いて俺は着信を切った。

「綾ちゃん誰から?」

「ごめん!なのは風都取り消しで、サウスタウンに行く・・・」

 俺はヴィヴィオの方を見て何かを思い出したかのようにこういった。

「ヴィヴィオも来る」

「サウスタウン?」

「こっちの格闘技の聖地のひとつだよ」

「うん、みんなにも聞いてくるね」


 チームナカジマのメンツとなのはとフェイトを連れてサウスタウンに行くことになった。
アリサとすずかは大学生だけど、自分のビジネスも持ってるので、さすがに遠出は難しいらしい
雫の件は恭也義兄さんにきちんと説明した。
そしてもう雫に脅威は無いことも
恭也さんは感謝してたけれど、
俺の方が謝らないといけないと思ってしまった。
ミカさんは美由希義姉さんと馬が合ったのか今回は残るらしい。
オットーやディードも残ってくれるらしい
何かが起きてることをわかってるので、護衛もしてくれるということ
何事もないと思うけれど助かる
恭也義兄さんと美由希義姉さんも警防隊に連絡を取ってくれて、情報集めをしてくれてる
本当に頼もしい身内だと思うよ。
俺は出発メンバーを道場に集めた。

「飛行機で行くの綾?」

 フェイトが効いてきたので俺は首を傾げた
何を言ってるんだろう
俺はパスポート持ってるけれど、なのはたちはいいけれど、
ミッド出身の人たちは持ってないでしょうが・・・

 俺はフェイトが何かを言う前に力ある言葉を発した

「エルシード(瞬間移動)」

 その瞬間俺たちは光に包まれ
高町道場から姿を消した。 
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