レーヴァティン
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第六十七話 宗教都市その七
「このこと覚えておいてね」
「まあビキニアーマーとか不自然だしな」
「寒いしあんな恰好で砂漠とか行ったら」
留奈はこの場所のことも話した。
「砂が素肌について大変でしょ」
「そうだよな、それに肌が焼けてな」
「大変よ、それに砂漠は夜冷えるから」
寒暖の差が昼と夜でかなり激しい、このこともまた砂漠という自然環境の過酷さの一つであるのだ。
「余計によ」
「露出が高い服だとか」
「過ごしていられないわよ」
「そうなるんだな」
「ジャングルでも同じよ。かえってね」
「あまり露出が高い服だとか」
「服が汗吸わないし」
それにというのだ。
「虫とかにも刺されるから」
「服は着た方がいい」
「そう、水着とか超ミニスカートとか論外よ」
そうした風な露出の多い服はというのだ。
「それこそね」
「現実はシビアだよな」
「何よりもシビアよ」
それが現実だというのだ。
「だから私達もこっちの世界じゃね」
「俺達男と同じ様な露出なんだな」
「そういうことよ」
まさにとだ、その保存向けのパンを食べつつ話した留奈だった。一行はそうこう話しながらだった。
ローマに着いた、まずはローマを囲む城壁を見たが。
その城壁を見上げてだった、剛はこう言った。
「凄いね」
「これまでの城で一番でござるな」
進太もその城壁を見て言う。
「高いでござるな」
「しかも堅そうだね」
「そしておそらく魔法障壁も」
「凄いだろうね」
「この城壁を崩そうと思えば」
それこそとだ、進太は話した。
「外からはでござる」
「難攻不落だね」
「文字通りに」
「流石はローマだね」
こうも言った剛だった。
「それこそ中からどうにかしないと」
「攻め落とすのは不可能でござる」
「そうした街だね」
「ああ、ここはな」
まさにと言う久志だった。
「そうそう攻め落とせない街だな」
「それでは」
清音がここで言ってきた。
「旗揚げの時の拠点は」
「ここか?」
やはりとだ、久志は清音のその言葉に応えた。
「そうするならな」
「それがいいかとね」
「思ったか」
「私もね」
「そう思ったよな、それにな」
久志は自分達の周りも見た、見れば多くの商人達がいる。皆ローマに出入りしている商人達である。
「この連中もな」
「多いから」
「商業も発展している、そしてな」
「交通の便もね」
「いいからな」
この条件もあるからだというのだ。
「この島での旗揚げにあるとな」
「ローマしかないですね」
順一も言ってきた。
「やはり」
「そうだよな、じゃあな」
「旗揚げの時は」
「ここに戻ろうな」
例え他の街に行くことになろうともというのだ。こう話してだった。
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