英雄伝説~灰の軌跡~ 閃Ⅲ篇
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外伝~”特務支援課”リーダー、ロイド・バニングス~
~同時刻・メンフィル帝国領・ユミル地方・ユミル山道~
エステル達がクレア少佐達の戦闘が始まる少し前、クレア少佐達のようにクロスベルの領土であるルーレ市を始めとしたノルティア地方で諜報活動を行っていたエレボニアの軍人達の一部と合流してエレボニアへの撤退をしていたレクター少佐はメンフィル帝国の領土にして、リィンとエリゼの故郷である”温泉卿ユミル”へと続く山道を進んでいた。
「よし……やっぱりユミルの圏内に入っちまったらクロスベルの連中も俺達を追いかける事はできないみたいだな。」
殿を務めて背後を振りむいてクロスベル軍や警察、遊撃士達が追撃してこない事を確認したレクター少佐は安堵の溜息を吐いた。
「で、ですが少佐………本当に緊急の撤退ルートで、メンフィル帝国に無許可でメンフィル帝国領に入ってよかったのですか……?」
「それもよりにもよって、”七日戦役”の勃発の原因となったユミルに密入国をしたなんて事実、万が一メンフィルに知られれば、別の問題が発生すると思うのですが……」
一方軍人達は不安そうな表情でレクター少佐に指摘した。
「だから、メンフィルにバレないようにユミル地方をこっそり利用してアイゼンガルド連峰を抜けてノルドのゼンダー門に向かうんだよ。平時のユミルは他のメンフィル領と違って、メンフィル兵達を徘徊させていないどころか配置すらしていないからな。………まあ、当然郷の連中に気づかれないように、中腹あたりで山道を外れてそのまま郷からそれるルートを使う必要はあるがな。――――唯一の懸念はシュバルツァーの父親―――現シュバルツァー家当主であるシュバルツァー男爵が趣味の狩りをする為に頻繁に山を徘徊しているって情報があるから、幾ら郷から外れた所を歩いているからって、気を抜くなよ?――――それと間違っても、万が一シュバルツァー男爵を含めたユミルの関係者達と遭遇した場合、絶対に制圧行動を含めた攻撃行動に移ったりするなよ。」
「それは言われなくても理解していますが……」
「攻撃行動を禁ずるという事は威嚇射撃や閃光弾の使用もダメなのでしょうか?」
レクター少佐の念押しに軍人達はそれぞれ頷いている中一人の軍人がある事をレクター少佐に訊ねた。
「当たり前だ。もし何らかの要因で威嚇射撃のつもりが本当に命中しちまったり、閃光弾によって郷の関係者に傷が一つでもついてみろ。―――”七日戦役”が再勃発して、今度こそエレボニアはメンフィル――――いや、メンフィル・クロスベル連合に息の根を止められるぞ。メンフィルは例え死者が出なくても、民達に危害が加えられれば、その危害を加えた連中を絶対に許さず、その”報復”をする為に国と戦争する事すらも躊躇わない事は1年半前に貴族連合軍の連中が身を持って証明してくれただろうが。」
軍人の質問にレクター少佐は真剣な表情で頷いて忠告をした。
「りょ、了解しました。」
「では万が一郷の関係者と遭遇してしまった場合は、攻撃に関する行動は一切せず速やかに撤退に専念するのでしょうか?」
「ああ。―――そんじゃ、行くぞ。」
そしてレクター少佐達は山道を進んで、平らで広くなっている中腹に到着した時、レクター少佐達を待ち構えていたかのように、ある人物が郷へと続く山道の側面にある木々の物陰から姿を現して声をかけた。
「――――やはり、ルファ姉の想定通りメンフィル帝国領――――それも”七日戦役”勃発の原因となったユミルならば、俺達も迂闊に入る事はできず、また貴方達も撤退ルートには選ばないという先入観があると踏んで、ユミルを撤退のルートに選んだようですね。」
木々の物陰から姿を現した人物――――背中にクロスベル軍警察の文字と紋章が刻まれたジャケットを身に纏った茶髪の青年が身体のラインやハッキリ見え、太腿を大胆に晒している東方風の特殊な衣装を身に纏った紫が混ざった黒髪の娘と共にレクター少佐達に近づいてレクター少佐達と対峙した!
「なっ!?き、貴様らは……!」
「元”特務支援課”リーダー――――クロスベル軍警察上級捜査官ロイド・バニングスと”アルカンシェル”のリーシャ・マオ―――いや、東方の伝説の暗殺者―――”銀”!!」
「フウ……碧の大樹消滅の件を機に、裏稼業は引退してアーティスト稼業に専念しているんですけどね……」
軍人達は驚きの表情で青年――――かつてリィンがクロスベルに派遣された際所属していた”特務支援課”のリーダーであり、キーアの保護者でもあるロイド・バニングスと娘―――――クロスベルの劇団”アルカンシェル”のアーティストの一人にして東方の伝説の暗殺者―――”銀”の一族であり、またロイドの恋人の一人でもあるリーシャ・マオを見つめ、軍人達の言葉を聞いたリーシャは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ハッ、その”銀”の衣装を纏っておきながらよく言うぜ。――――それよりも久しぶりだな、バニングス。クロスベルの解放以来になるか。………何でクロスベル所属のお前達がメンフィル帝国領であるユミル地方にいるんだ?幾ら連合を結んでいる関係だからといって、許可も無く警察関係者のバニングスや”銀”がユミルにいる事がメンフィルにバレたら、メンフィルとクロスベルの関係に亀裂に入るんじゃねえのか?」
「メンフィルに無許可でユミルに密入国している少佐達にだけは言われる筋合いはありませんが。それに俺達はちゃんと”激務の最中に無理矢理取らされた休養と支援課時代にお世話になった仲間の両親へのお礼の挨拶という正当な目的”があってユミルに滞在していましたから、メンフィル帝国は俺達がユミルに滞在する許可もちゃんと出していますよ。」
「”仲間”…………そう言えばシュバルツァーは”七日戦役”と内戦の活躍に目が行くが、奴は”特務支援課”の一員でもあって、クロスベルの解放や碧の大樹攻略にも関わっていたな。しかし、激務の最中休養を無理矢理取らされてアルカンシェルのトップアーティストの一人のあの”月の姫”と温泉旅行なんざ、うらやましい御身分じゃねえか。もしかしてマクダエル元議長の下の方のお嬢さんには秘密の温泉旅行か?」
ロイドに指摘したレクター少佐だったがロイドの説明を聞いてある事実を思い出したレクター少佐は苦笑した後からかいの表情を浮かべてロイドに問いかけた。
「その”激務”の”原因”の一つである貴方達にだけは言われる筋合いはないのですが。それとエリィも今回の件は当然知っていますし、今頃エリィもティオ達と一緒に帝都に滞在している三帝国のVIPに危害を加える疑いがある”結社の残党”の一斉検挙に参加しているのですから、心配は無用ですよ。」
「なっ!?という事はまさか今頃クロスベルでも、クロスベルにいる我等の仲間も……!」
「やってくれるぜ、あの好色皇………”紅き暴君”と”闘神の息子”の件に対する”対価”がクロスベルに密入国している鉄道憲兵隊や情報局(俺達)について、エレボニア帝国政府・軍とは関係ない事を示す証明書にサインをさせた事から何かあると警戒していたが、まさかそれを逆手に取って潜入していた連中を堂々と”結社の残党”に見立てて、エレボニアのVIP達や第Ⅱ分校もいる帝都でも奴等の一斉検挙を行うとはな………――――しかし、”銀”。さっきアンタはアーティスト稼業に専念しているって言っていたが、こんな所で油を売っていいのか?確か今夜エレボニア(ウチ)のVIPを含めた三帝国のVIP達がアルカンシェルの観賞をする予定のはずだろう?」
ロイドの説明を聞いてある事に気づいた軍人は血相を変え、厳しい表情でヴァイスの顔を思い浮かべたレクター少佐はリーシャに問いかけた。
「―――ご心配なく。ルファディエルさんの想定では、”今日の夕方までには貴方達を含めたクロスベルに潜伏している結社の残党の一斉検挙を終えられますし”、現に今こうして予定よりも早く姿を現してくれたのですから、ここで貴方達を無力化して無力化した貴方達をクロスベル軍・警察に引き渡せば、今夜の公演には余裕で間に合いますよ。なので、私達の公演を楽しみにしてくださっているエレボニアのVIPの方々の為にも、できれば”無駄な抵抗”をせずに投降して欲しいのですが?」
「闇に紛れなければ戦闘を限りなく避けようとする、暗殺者如きが我等を舐めるな!」
「幾らクロスベルの英雄と伝説の暗殺者だからといって、たった2人で我々を制圧できると思ったら大間違いだ!」
「お前達は黙っていろ。それよりも”叡智”が今回の一斉検挙に関わっているんだから、大方メンフィルにとって他国の所属であるお前達がメンフィル帝国領内で俺達の検挙を行える手筈も整えているんだろう?」
レクター少佐の忠告に対して笑顔で答えて投降を促したリーシャに対して怒り心頭の様子で反論した軍人達に注意したレクター少佐はある推測をロイドに訊ねた。
「あら、よくわかっているじゃない。」
するとその時女性の声が聞こえた後、空から、”第五位”を冠する天使―――力天使の女性がロイドとリーシャの傍に舞い降りた!
「き、貴様は……!」
「クロスベル軍警察の”叡智”のルファディエル……!」
天使の女性――――ロイドの”守護天使”にして、元”特務支援課”の”課長”の一人でもあり、今はクロスベル軍警察の”警視”で、主にクロスベル軍警察内での作戦立案等、クロスベルの捜査官達を裏から支える役割を担当し、更にリーシャやエリィ同様ロイドの恋人の一人でもあるルファディエルを驚きの表情で見つめた。
「フフ、ユミルは”七日戦役”勃発の原因となった地であり、メンフィルの新たなる英雄――――”灰色の騎士”の故郷でもあり、しかもシュバルツァー家は要請の件でメンフィル皇家の庇護を受けている状況なのだから、メンフィルとしても再びユミルやシュバルツァー家関連で戦争や国際問題を発生させる事は可能な限り避けたいのよ。リィンとエリゼはともかく、シュバルツァー男爵夫妻のエレボニアや”アルノール皇家”を大切に思っている”想い”は未だ顕在だしね。そこで”私達が休暇でユミルに滞在している最中に、偶然結社の残党である貴方達と遭遇して、結社の残党の討伐・逮捕、そしてユミル守護の為のメンフィル帝国軍が到着するまでの緊急措置として、貴方達の無力化、そして検挙”するという筋書きでクロスベルは自国で諜報・破壊活動を行っている貴方達の身柄の確保を、メンフィルは労せず自国の英雄の故郷を守れるという互いのメリットがあるから、メンフィル帝国領土内であるユミルで、クロスベル帝国所属の私達が貴方達を無力化・検挙する事はメンフィルも了承済みよ。」
「チッ、そういう事か…………――――なあ、バニングス。お前さんには”黒の競売会”で零の至宝のお嬢ちゃんと”混沌の森王”と共にルバーチェの連中から逃げ回っている最中に、血眼になってお前達を探していたルバーチェの連中の目を逸らしてやった”貸し”があったよな?その”貸し”、一体いつになったら返すつもりなんだ?」
ルファディエルの説明を聞いて全ての事情を察したレクター少佐は舌打ちをして厳しい表情をしたがある事を思い出して、ロイドに問いかけた。
「随分と懐かしい話ですね。勿論あの時少佐から受けた”借り”は覚えていますが、あの時と今の状況や関わっている人達の規模を比べると”利子”込みだとしてもあの時の”借り”だけではとても釣り合わないのですが?」
そしてレクター少佐の問いかけに対してロイドが答えたその時
「クク、なるほどな………まさかあの脱走劇に、”当時俺達と繋がっていた”あんたもロイド達の脱走に手を貸していた事は初耳だぜ。」
スーツを身に纏った大柄な大男が不敵な笑みを浮かべてロイド達が潜んでいた木々の物陰から姿を現してロイド達と共にレクター少佐達と対峙した!
「バカな!?貴様は……!」
「ルバーチェの”キリングベア”ガルシア・ロッシ!拘置所で服役中のはずの貴様が何故ここに……!?」
「……アーヴィング少佐からシュバルツァー達に”風の剣聖”が協力している件の報告の際にあんたはバニングス達に加勢している話もあったから、バニングスが現れた時点であんたもいる事も想定はしていたが………やれやれ。自分達を逮捕したバニングス達どころか、宿敵でもあった”銀”にまで協力するとか、幾ら減刑の為とはいえ、かつてクロスベルの裏社会を牛耳っていたマフィアの若頭がよくそこまでプライドを捨てられたもんだね?」
大男―――――かつてクロスベルに存在したクロスベル最大のマフィアである”ルバーチェ商会”の若頭にして、元”西風の旅団”の部隊長でもあったガルシア・ロッシの登場に一部の軍人達が驚いている中レクター少佐は静かな表情で呟いた後疲れた表情で溜息を吐いてガルシアに指摘した。
「クク、それを元”猟兵”である俺に言うのか?プライドみたいな”戦場”の役にも立たないモンなんか、幾らでも捨ててやるし、今もムショの中にいる会長や部下達が一日でも早くムショから出られるんだったら、”六銃士”の連中の思惑に幾らでも乗ってやるぜ?」
「クロスベルの捜査官の一人である俺としては、使える人材は犯罪者でも”減刑”と引き換えに協力させる事については少々複雑だけどな……」
「フフ、相変わらず真面目ね、ロイドは。」
「ですが、それがロイドさんの良い所でもありますしね。」
レクター少佐の指摘に対して不敵な笑みを浮かべて答えたガルシアの答えを聞いて疲れた表情で溜息を吐いたロイドの様子をルファディエルとリーシャは苦笑しながら見守っていた。
「それと”猟兵”は味方だった連中が敵になる事もあれば、その逆もあるのが”日常茶飯事”なんだから、”猟兵”だった俺からすれば、わりとあっさり受け入れられる提案だったぜ、”黄金の戦王”の提案は。それにかつては敵対した連中や昔馴染みと組んで、俺達をあっさり切り捨てやがったテメェ達と存分にやり合うなんて、中々面白い話じゃねぇか――――そう思わねぇか、フィー!」
そして不敵な笑みを浮かべて答えたガルシアが声を上げたその時!
「ん……団長だったら、間違いなく面白がるだろうね。」
ロイド達が隠れていた木々の物陰とは逆の位置に生えている木々の物陰から姿を現したフィーがワインレッドの髪の女性と共にロイド達に近づき、ロイド達と共にレクター少佐達と対峙した!
「”西風の妖精”に”紫電”まで……!」
「おいおい……アンタ達、何考えてんだ?エレボニアで活動しているアンタ達がここで俺達とやり合ったら、今後の活動が更にやりにくくなる事がわからないのか?」
フィーとワインレッドの女性―――――旧Ⅶ組の担任教官にして、A級正遊撃士”紫電”サラ・バレスタインの登場に軍人達が驚いている中レクター少佐は呆れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情を浮かべてフィーとサラに問いかけた。
「ふふん、あんた達にとっては残念な知らせでしょうけど”黄金の戦王”と親しい関係のあたしの”後輩達”の話だとここで、あんた達とやり合ってもエレボニアでのあたし達の活動に何の影響もないわよ?クロスベル帝国政府はエレボニア帝国政府(あんた達)と違ってリベールやメンフィル、それにレミフェリアのように遊撃士協会(あたし達)との協力関係も重視してくれているお陰で、今回の件の成功の有無に関係なく、クロスベルがエレボニアと交渉して、その交渉の一つにエレボニアで活動している遊撃士達(あたし達)にこれ以上圧力をかけさせない事をエレボニアに約束させるそうよ♪」
「何だと………?―――――!チッ、”そういう事”か………今回の件、オッサンや俺達の読みが甘かったな……ったく、ここまで徹底的にしてやられるなんて、2年前の”通商会議”以来だぜ……」
サラの話を聞いて眉を顰めたレクター少佐だったがすぐに今後の流れを察すると舌打ちをして疲れた表情で呟き
「――――状況が理解できたのでしたら、大人しく投降してくれませんか?貴方達の身の保証については遊撃士協会や局長―――いえ、ヴァイスハイト陛下も確約してくれましたし、投降すれば少佐達の罪は少しは軽くなって、拘束される期間も短くなりますよ?」
「悪いがそう言う訳にはいかないな。何せ俺達も特務支援課(お前達)のように諦めの悪い連中ばかりだからな。」
ロイドに投降を促されたレクター少佐は苦笑しながら答えた後自身の武装である細剣を構え、軍人達も続くようにそれぞれの武装を構えた。
「ま、そうだと思っていたわ。いや~、君達にとっては面倒な展開かもしれないけど、あたし個人としてはこうなる展開になる事を期待していたのよね~♪――――という訳でクロスベルからクロスベルに潜入して、同盟国であるメンフィルに逃げ込んでメンフィル帝国領での破壊活動やメンフィル・クロスベル連合の関係に亀裂を入れるような国際問題を発生させる暗躍をする恐れがある”結社の残党”を”偶然メンフィル帝国領に滞在していたクロスベル軍警察関係者と協力して制圧・検挙する事を依頼された遊撃士協会(あたし達)”は”仕方なく、結社の残党の疑いがかかっているエレボニアの諜報関係者達と思われる人物達とも存分にやり合わなければならないから”、あんた達と”本気”でやり合うのはあたしの”私怨”じゃないから、勘違いしないでね~♪」
「サラ、白々しすぎ。さっき、ルーレから”かかし男”達がユミル(こっち)方面に密入国したって連絡が来た時にガッツポーズまでして思いっきり喜んでたじゃん。」
晴れやかな笑顔で答えながら全身に凄まじい闘気を纏い始めたサラの答えにその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中フィーはジト目で指摘し
「ハハ………―――――まあ、それはともかく。抵抗するのでしたら、こちらも”強制執行”に移らせて頂きます。――――力を貸してくれ、ギレゼル!」
「キタキター!久々の吾輩の出番!」
サラとフィーの言葉に苦笑していたロイドは気を取り直して自身の武装であるトンファーを構え、ロイドに続くようにリーシャは斬魔刀、ルファディエルは聖杖、ガルシアは両手を覆っているグローブ、フィーは双銃剣、そしてサラは強化ブレードと銃とロイド達がそれぞれの武装を構えるとロイドの呼びかけによってロイドの身体から出て来てロイドの傍に現れた悪魔――――ルファディエルと共にロイドに力を貸している悪魔族のギレゼルは自身の武装である魔槍を構えた!
「クロスベル軍警察・捜査一課所属ロイド・バニングス以下3名並びにクロスベル軍警察・協力者リーシャ・マオ以下2名ーーーー」
「同じく遊撃士協会所属サラ・バレスタイン以下2名――――」
「これより事件解決のため、容疑者達の制圧を開始する……!行くぞ、みんな!」
「おおっ!」
そしてサラと共に改めて名乗ったロイドは力強い号令をかけてレクター少佐達との戦闘を開始した―――――
後書き
というわけでついにお待ちかねの零・碧主人公であるロイドも登場しました!なお、今回のイベントBGMは零の”守り抜く意志”で、ロイド達側の戦闘BGMは零・碧の”Inevitable Struggle”シリーズのどれかだと思ってください♪
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