【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー
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日本皇国
日本皇国に属する人物
*神凪雄二
「へいへい、分かりましたよ『お姫様』」
「ばっかお前何言ってやがる。いいか、デッキ構築において重要になるのは軸とする戦術とそれを確実に行うためのルート制定、そしてそれを取れなかった場合に取るべきサブルートの設定だけじゃない。仮想敵、どうしても対処したい相手へのメタ、いっそ切り捨ててしまう戦闘の判断に加えて—―」
「うるせー。俺がお前のこと好きなのは今に始まったことじゃねぇし、全国民に知られてるレベルなんだから隠す必要もねーだろ」
くせ毛気味の黒髪と目つきの悪い黒目に、若干猫背気味といろいろ揃った青年。十六歳。
東京の製鉄師養成学園、『聖玉学園』に通う高校一年生。所属は中等部から。
優秀なブラッドスミスで、既にプロ・ブラッドスミスの資格も有しているが、勉学の方はあまり得意ではない。
ぶっきらぼうで投げやりだが、興味のあることに関しては目を輝かせて早口かつ長々と喋り出すという悪癖を持つ。
趣味はトレーディングカードゲームだが、引き運が異常に悪く、大変弱い。
契約魔女である天孫東子とは、身分違いの恋を乗り越え、将来を誓い合った仲。普段は彼女と一緒に高層マンションの最上階で暮らしているが、基本的に庶民気質なので時折「これは夢なのでは?」「実は何かの陰謀なのでは?」などと考えているらしい。ただし東子の事だけは心の底から信用している。
OW深度は『振鉄』。鉄脈術は『天地再生、汝国創りの神為れば』。周囲を自動的に侵食・融解し、同様の存在に変えてしまうゲル状の物質を、濁流の如く発生させる鉄脈術。雄二のイメージ力が強いためか、対鉄脈術という状況にめっぽう強く、大抵のエネルギー系鉄脈術は喰らい尽くしてしまうことが可能。
生まれつき振鉄位階に到達していたタイプの人物で、東子との契約前は、『自分自身が世界に溶けだし、融解する世界と混ざり合って別の何かになってしまう』という歪む世界に苦しめられた。幼少期には歩くことすらままならなかったという。
トリガー行動は首筋からの『吸血』。彼の『歪む世界』を構成する要素の一つ、「侵食」を反映した接続のイメージである。
*天孫東子
「死んじゃいやよ、『王子様』」
「うるさい馬鹿雄二。その話前にも聞いた」
「ん……不安になっちゃって。本当に、私の事、好き? 嘘じゃない?」
肩口までの、星屑を思わせる銀髪と、淡く青みがかった白銀の目。小柄で可憐な姿から、容赦なく厳しい言葉を飛ばす美少女。十六歳。
日本皇国現天孫・天孫青仁の実の妹であり、現在、彼の他では唯一皇位継承権を持つ人物。
聖玉学園に通う高校一年生。非常に『完成度の高い』魔女。
成長停止が十歳のときだったため、幼い外見なのを若干気にしている。
契約者である雄二とは、「皇女と平民」という身分違いの恋を乗り越え、将来を誓い合った仲。彼女と雄二のカップルは、日本皇国におけるOI能力者への親密さのきっかけでもある。
長らく家庭内で孤立し、兄以外に味方のいない日々を送っていたためか、時折甘えたがりな一面を見せる。
製鉄師としては戦闘空間の作成や、敵の攻撃をゲル状化して無効化する防御壁といったサポートを中心とし、雄二が有詠唱を使用する際は必ず『二重詠唱』のサポートを行う。
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