【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
オプション設定:国家
アクエンアテン神王国
アクエンアテンに属する人物
*アクエンアテン二世
「よい。余はそなたが気に入った」
「余が許し、余が示し、余が導く。それこそが、世界のあるべき姿よ」
「私は常に不思議だったのだ。陛下の力は圧倒的であった。陛下の力さえあれば、もっと完璧な支配がこの世界にもたらされたはずだったのだ。にも拘わらず、陛下はそれをなさらなかった――『だからこそ』、私が、余が、それを実現させる。陛下と陛下の帝国を超える、完全なる統一世界を、この手で築くのだ。その邪魔は誰にもさせん――精錬開始、遍く照らせ我が威光!! 《振鉄》、『輝けよ神煌、統べからく地平まで』!!」
アクエンアテン神王国の神王。本名はナプフレヤ・イブン・シャムスッラー。七十代後半の老王であり、褐色の痩身に白髪と白い髭、といった容姿を、金の装飾を施した、白いシルクのトーガで覆っている。既に戦士としての風格こそないが、その瞳と不敵な笑みに宿る野望の光は衰えることを知らず、見た目に反して身体能力も極めて高い。
かつてラバルナ帝国が、建国二十五周年を記念して、各地から素質のあるOI能力者や魔女を集め、製鉄師やドヴェルグとして育成した際のメンバーの一人――即ち『セカンドオリジナル』である。聖玉学園の初代理事長だった故・相浦群青や、ライオニアを中心に活動する、強力なブラッドスミス『白騎士』とは一応の面識を持っている。
当時から野心的な性格であり、ラバルナの圧倒的な力に心酔していたらしいが、現在では彼の帝国に反目、ラバルナではなく自身による世界秩序を作ると宣言している。そのため、彼の率いるアクエンアテン神王国は、ラバルナの継承を目指すヴァンゼクスとは対立関係にある。
帝国崩壊後、いち早く新たなる超国家を建国した最初の人物であり、彼の行動が今の魔鉄暦の歴史を造り始めたと言っても過言ではない。当時から今に至るまでの35年間王位にあり、これまでの四人の全てのヴァンゼクス統一王(正確にはブザイの当主)及びライオニア十三評議会のメンバー全員、そして星詠みの国の歴代ルガル全てと言葉を交わした経験がある。
かなりの実力主義者であり、自らが認めた人物なら外国の人間であっても優遇する模様。
一方で己を、かつて秩序改革に挑み敗れたファラオ・アメンホテップ四世ことアクエンアテンに重ね、彼と同じ名を名乗り、その名を超えることを誓うなど、どこか幻想主義・理想主義で傲慢な側面も持つ。
歪む世界は『無限に広がる黄金の砂漠と、それを照らし続ける灼熱の太陽、そしてその太陽が、砂漠に生きるありとあらゆるものに手を伸ばし、人形遣いの様に操る風景』。振鉄位階のこの光景から導き出される鉄脈術『輝けよ神煌、統べからく地平まで』は、自身の視界の範囲内全てを、砂漠の内に佇む幻想都市の風景を持つ結界内に閉じ込めるフィールド形成系の技。内部はアクエンアテン二世の支配下にあり、ありとあらゆる建造物から砂の一粒に至るまでが外敵を苦しめる。
ページ上へ戻る