【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー
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鉄脈術
鉄脈術
リアクター。
正式名称を『ブラッドマイン・マイニングリアクター』という。
魔女の鉄脈に格納された『歪む世界』をもとに、現実世界を改変する術。魔法や魔術と呼ばれた時代もあったが、現在はラバルナ帝国が使用したこの呼称で統一されている。
製鉄師たちの切り札にして象徴。彼らを超人たらしめる最大の理由。
魔女の仮想心臓たる鉄脈を満たす仮想血液、『アストラル・ブラッド』を霊質界に展開。その内に含まれる魔鉄分が、鉄脈に格納された『歪む世界』を再現し、本来ならば改変ができない霊質界を改変(『一時的に上書きする』というのが正しいか)、同期の法則に伴い物質界を改変する、というのが、鉄脈術のロジック。
ブラッドスミスが、直接肌に触れる箇所に『契約魔鉄器』を構える。魔鉄に「接続のイメージ」を叩き込むことで、魔鉄鍛造によって刻まれたイメージが起動。契約魔女、正確にはその鉄脈に、ブラッドスミスが干渉できるようになる。
その後、「精錬開始、ユア・ブラッド・マイン」の文言――通称『起動句』を唱えることで、接続した鉄脈が起動。アストラル・ブラッドが展開される。
ブラッドスミスが鉄脈術の術名を唱えることによって、内部に封印されていた『歪む世界』が解放され、霊質界と物質界を改変していく。これが鉄脈術の発動である。
この一連の流れは、「鉱山である魔女及び鉄脈に坑道を開く」「坑道を外界まで伸ばす」「坑道から金属たる魔鉄分を採掘する」の形で表現される。
基盤にした『歪む世界』の深度に応じて『製鉄』『鍛鉄』『振鉄』の三ランクに分かれる。OWを構成していた『要素』は『変成形質』と呼ばれる、発動の際に引き起こされる現象に反映されることとなる。例えば要素として「侵食・融解・再創造」を有する『歪む世界』を持つブラッドスミスは、鉄脈術が「周囲を『融解』・『侵食』し、同じような存在に『再創造』させてしまうゲル状の物質を放出する術」として発動する。
なお、埋鉄位階は鉄脈術のランクとしては存在しない。
発動範囲や効果が発動している時間は人それぞれである。小さな範囲で発動しすぐに効果が消失する、まさに一撃必殺、と言った鉄脈術もあれば、膨大な範囲に長く残留し、環境を変えてしまうような鉄脈術も存在する。
鉄脈術、即ち「魔鉄分の外界への展開」は、上述の通り「採掘」と深く紐づけられた概念であるため、採掘師であるブラッドスミスにのみが行うことができる。魔鉄分の操作が魔女にも可能であるにも関わらず、魔女個人では鉄脈術を発動させることが不可能な理由の一つ。
鉄脈術には、自然現象や固形ではない物質を生成・コントロールする『エネルギー型』や、武器や兵装を錬成する『武装形成型』、傷を癒す『回復型』や、未来予知を行う『予言型』、自身や魔女を別の姿に変える『変身型』、魔鉄ではないものに何らかの効果を付与する『エンチャント型』などの、様々な種類が存在する。
極稀に、カセドラルに接続してそのデータをダウンロードする鉄脈術が現れる。これらは『降霊型』と呼ばれ、その極致として、魔女を核としカセドラル生命体を降臨させる『ブラッドメイデン』なる技術がある。いまだ研究の途上にある技術であり、利用する製鉄師は殆どいない。また、降霊型鉄脈術が完全にカセドラル生命体を顕現させてしまい、魔女が失われたどころか鉄脈術のコントロールも利かなくなってしまったという『冥界共鳴事件』なる逸話が存在するが、こちらは眉唾であるとされる。
忘れてはいけないが、鉄脈術の起動に必要となる基盤――即ち魔鉄分は、事実上魔鉄の一種である。そのためブラッドスミスには魔鉄加工のそれとも似たイメージの駆使が求められる。例えば炎を操る鉄脈術であれば、その炎を「どのように操るか」はブラッドスミスのイメージに一任される。この性質を利用して、自分自身を強化するタイプの鉄脈術を使うブラッドスミスが、戦闘中にさらなる強化を行うことも可能である。
*エネルギー系の鉄脈術同士がぶつかり合った時に重要となるものもこのイメージによるブーストである。相手の鉄脈術を押し返し、かき消すイメージは、自分の鉄脈術に力を与えるだろう。
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