【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー
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製鉄師
ブラッドスミスと魔女の一組で構成される、この世界において最も重要な概念。その役割は生体兵器、予言者、時代の先導者と多岐に渡る。読み方は『ブラッドスミス』だが、構成要素としてのブラッドスミスとは別のものとして扱われる。
製鉄師の最大の特徴は『鉄脈術』の存在である。これは、OI体質の人間の一種であるブラッドスミスが持っていた『歪む世界』を、魔女のアストラル・ボディに存在する『鉄脈』に転写。鉄脈から流出するアストラル・ブラッドの中に含まれた、魔鉄と酷似した「存在」を持つ疑似魔鉄、『魔鉄分』が改変されることで、『歪む世界』を現実世界に再現する、というもの。人間をたった一組で戦術兵器レベルの生体兵器へと押し上げる、戦の常識を塗り替えた技術。
『魔鉄の加護』によって、OI能力者及び魔女以外の人間から攻撃によるダメージを受けない製鉄師に対して、この鉄脈術と、それに関連する諸技術はダメージを与えることができる。そのため現在、この作品の世界における戦争は、製鉄師同士の戦いが基本となっている。
また、鉄脈術には戦闘に向かない形で現出するものもあるが、鉄脈術そのものが一種の魔法・魔術のようなものであるため、例えば傷を癒す力に特化した鉄脈術を持つペアであれば、所謂『回復魔法使い』のような社会的立場で活躍することができる。
魔女とブラッドスミスは、何事も無ければ一生に一人のペアとなる。「誰とも共有できなかった世界を共有する相手」として強い信頼関係で結ばれることにより、長じて恋愛関係になるペアも多い。特に日本皇国では、教育システムの都合上幼少期から共に過ごすほか、代表的な魔女である皇女・天孫東子が自分のペアを婚約者に選んでいることから、「製鉄師カップル」は比較的人気があり、受け入れられている。
これもまた日本皇国の例となるが、契約を交わして製鉄師となったブラッドスミス及び魔女は、OI能力監理用リングの色が変化して金色になり、外見からパートナーがいることが判断できるようになる他、OI能力だけでなく鉄脈術の使用状況も記録されるようになる。これはプロ・ブラッドスミスならば交戦状況を記録するために。そうでないブラッドスミスなら許可のない場所・目的で鉄脈術を使用していないかどうか監視するために、それぞれ使われる。
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