心桜「んー、なんだったかなぁ~」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「前回から、何か忘れてる気がするんだけど・・・」
笹夜「まあ、そのうち思い出せると思います♪」
心桜「だね・・・と、思いながら一週間過ぎたんだけど」
七夏「くすっ☆」
笹夜「まあ! それは結構長い期間になりますね」
心桜「でしょ!?」
七夏「私も、忘れてしまって、思い出せなくなる事、ありますから☆」
心桜「いやいや、つっちゃー、それ慰めになってないって!」
七夏「え!? えっと・・・」
心桜「まあ、いいや! こういうのって、あまり意識しない方が『フッ!』と思い出したり出来るかも知れないからねっ!」
笹夜「ええ♪」
心桜「んで、話し変わるけどさ。なんか思わず言葉になってしまう事って無い?」
七夏「え!?」
笹夜「それって、どのような事かしら?」
心桜「例えば、エビを食べて『プリップリ!』みたいなヤツ!」
七夏「あ、お餅を頂いて『モチッモチ』かな♪」
笹夜「まあ♪」
心桜「あれのさ『プリップリ!』ってなんなんだろ?」
七夏「え!?」
心桜「テレビとかでもさ。エビを食べた人が大抵『プリップリ!』って言うよね!?」
笹夜「そう言われれば・・・そうなのかしら?」
心桜「そりゃ、あたしもエビから『プリップリ!』って音や鳴き声がするなら、分からなくもないけど」
笹夜「それは、きっとエビがプリッ! っとしているか---」
心桜「何がですかっ!?」
笹夜「きゃっ!」
七夏「ひゃっ☆ こ、ここちゃー!」
心桜「どっちかって言うと『シュッ!』って、イメージじゃないかなぁ?」
七夏「しゅっ?」
心桜「そう! 他は『シャッ!』・・・とか? なんかこう素早いイメージ」
笹夜「なるほど☆」
心桜「でも、エビを食べても『シュッ!』『シャッ!』って思わないよね?」
七夏「ここちゃー、エビせんはどうかな?」
心桜「えびせん食べて『パリッパリ!』」
七夏「くすっ☆」
心桜「うめぼし食べて、スッパ---うぉっ! コホン!」
七夏「こ、ここちゃー大丈夫!?」
笹夜「心桜さん、そんなに慌てなくても」
心桜「あははっ、ちょっとむせた」
七夏「私、お飲み物、持ってきますからっ!」
心桜「ありがと、つっちゃー!」
笹夜「~♪」
心桜「ん? どうかしましたか? 笹夜先輩?」
笹夜「エビではないですけど、みんなで蟹を頂いた事を思い出して♪」
心桜「あー、そう言えば、あの時、エビの話しもあったよね?」
笹夜「ええ♪」
心桜「蟹を食べても『カニッカニ!』とは言わないよね?」
笹夜「その方式でしたら、エビを頂いたら『エビッエビ!』にならないかしら!?」
心桜「え!?」
笹夜「え!? で、ですから『エビッエビ!』にならないかしら?」
心桜「えっ!?」
笹夜「こ、心桜さん!?」
心桜「あー、笹夜先輩! そこは『び!?』が来なければっ! つっちゃーの時は出来てたのにぃ~」
笹夜「す、すみませんっ!」
七夏「どうしたの? 笹夜先輩!?」
笹夜「いえ、何でもないです」
七夏「はい、冷茶です☆ ここちゃーも☆」
笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」
心桜「つっちゃーありがと!」
七夏「エビせんもありましたので、どうぞです☆」
心桜「おおっ!『葉っぱえびせん』! やっぱ『パリッパリ!』だね~」
七夏「くすっ☆」
笹夜「エビ以外で、このような事ってあるかしら?」
心桜「パリッパリ!」
笹夜「それは、そうですけど、テレビとかではあまり聞かないですので」
心桜「そう言われれば・・・つっちゃー! 他に何かある?」
七夏「他に!?」
心桜「っそ! つっちゃー、料理詳しいから!」
七夏「山葵を頂いて『ツーン』とか?」
心桜「確かに、何が『ツーン』なんだろうね?」
笹夜「氷菓を頂いて『キーン』かしら?」
心桜「あっ! それもあるね! 何が『キーン』なんだろうね?」
笹夜「イメージを言葉で表すのは、難しいですからね」
心桜「それは、そうですけど、エビの『プリップリ!』だけが、特にひとり歩きしている気がするよね」
笹夜「最初に、そのイメージで話した人は凄いですね♪」
七夏「はい☆」
心桜「なぜエビだけなのか!? 他にも『プリップリ!』なヤツってありそうだけど」
笹夜「まあ、エビがその代表という事かしら?」
心桜「だね♪!?」
七夏「今日はエビさんのお料理で、考えてみようかなぁ♪」
心桜「おっ! いいね!」
笹夜「七夏ちゃん、頑張って♪」
七夏「はい☆」
心桜「んじゃ、これからもつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
心桜「んー・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「やっぱり思い出せないなぁ・・・」
七夏「え!?」
心桜「『思い出せない、何か忘れている』という事だけは忘れないから、タチが悪いなぁ」
笹夜「まあ、焦らずに参りましょう♪」
七夏「くすっ☆」
随筆二十七 完
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随筆二十七をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!