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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
7章 ルーフェンでの戦場
  ついた場所は

 日も落ち、俺は宿泊場所に向かった。
少しだけ山道を進み目の前に大きな屋敷を発見
住所は間違ってないけれど、かなり見覚えのある形だ
こっちの世界では見ることがない建物
地球では、一時期結構お世話になった場所の雰囲気によく似ている
サウスタウン
タン大人の館の作りによく似ている。
門のところに春光拳(しゅんこうけん)って書いてある。
ここ、春光拳の総本山!
まったく粋なことをしてくれる
まぁヴィヴィオ達がいなくて幸い
今の俺は、管理局嘱託魔導士コードネーム亡霊(ファントム)の綾として来ているから、あまりこちらの顔は家族や知人には見せたくない。

 いつもより、人を受け付けない雰囲気で俺はこの場に立っていた。
呼び鈴を鳴らすと家のものがやってきた。
俺は、気配察知をなぜしなかったのかとこの時後悔した。
現れたのは、俺が知っている少女
なぜここに?
確か旅行合宿に行っているはずじゃ!!

「きゃ~!!」

 前髪にリボンを付けた八重歯がチャームポイントの少女の悲鳴により、
ぞろぞろと人が集まってきた。

「リオ~!大丈夫って・・・なんで綾お姉ちゃんが!」

 俺は、びっくりしながらもヴィヴィオの方を見て知らんそぶりをして、
奥から現れた老人に対して頭を下げた。

「管理局から派遣された亡霊(ファントム)です。
数日間お世話になります」

「ふむ、そなたがレティ提督からお話が合った綾殿ですか?」

「名前は勘弁を亡霊(ファントム)でいいですよ」

「この子たちとは知り合いで?」

 奥から来た老人俺に聞いてきた。

「はぁ~、まぁいいですよ
私の家族が一人いまして、全員顔見知りです」

「そうですか、孫を泣かされてはの~」

 老人がみんなのお前に立ち、俺の前に立ちふさがって、蹴りを仕掛けた。
俺はそのままの姿勢で対峙した

「おっかない人ですね」

「お主ほどではないよ」

「合格ですか?」

「いや不合格じゃ、だが宿はお好きに使用してもいい」

「ありがとうございます」

「変わった婦人よな」

「よく言われます」
 
「部屋を」

「良いです。できれば道場でいいですか?」

「わしらは構わんが」

「お願いします」

 俺はみんなの横を通り、道場の方に向かった。
びっくりした!
ヴィヴィオ達がここにいるなんて
てっきり、合宿って言ってたから春と同じルーテーシアのとこだと思ってた。


 そのころ玄関では

「大丈夫リオ?」

「うん、いつもの綾さんじゃなく死神が歩いてる感じがして・・・思わず悲鳴をあげちゃった。」

「あの総師範」

 アインハルトは億から来た老人を総師範と呼んだ
彼こそは拳仙「レイ・タランド」であった。

「アインハルトや、どうしたかの?」

「先ほどのやり取りの問答は何だったのでしょうか?」

「ふむ」

 総師範と呼ばれた老人はあごひげを触りながらこう伝えた。

「先ほどの蹴り、
素人なら、何も反応なし
一流なら反応ができ
達人ならすっと横にかわしたはずじゃ
だが、彼女は何もしなかった。」

「綾お姉ちゃんが素人ってことですか」

 続いてヴィヴィオが総師範に向かってそう聞いた。

「達人ならよかったのじゃが・・・
ヴィヴィオ先ほどの話じゃが、目指している人の一人はあの人か?」

「はい、私を幸せにしてくれている人です。
たまにハチャメチャなことしますけれど・・・それが」

「彼女を目指すのだけはやめた方がいい」

「なぜですか?」

「ヴィヴィオや、わしはまだ手を握っていてな、その手が汗まみれなんじゃっよ
あの人は闇が強すぎる、きっとヴィヴィオ達とは交わらない人じゃ」

「そんなことない!!綾お姉ちゃんは、綾お姉ちゃんはいつも私たちを護ってくれて、ちょっと意地悪かもしれないけれど優しくて、なのはママと仲良しなカップルで闇なんて・・・」

「すまんのぉヴィヴィオ」

「私の方こすみません」

「ヴィヴィオにとっては、誇らしい親なんじゃな」

「はい、そしてなのはママ同様超えたい相手でもあります」

「頑張りなさい」

 玄関に集まった人たちはなんだか釈然としながら各々の部屋に戻った。

「ノーヴェ先生、あの綾さんとは」

「私からは何にも言えないです。
あの人のおかげで助かったことはたくさんあります
総師範が言われたように色々ありまして闇が深いのもそうなんでしょう
きっとあれが裏での仕事の顔なんだと思います。
すごく見せたくなかったっていう顔を一瞬してましたから」

「彼女の鞘となるものがいるってことかの」

「それはいます」

「なら安心かの」

「どういうことなんでしょうか」

「まぁ老人の取り越し苦労じゃよ」

「そうですか?」

 ヴィヴィオはそう答えてもなぜか不安でしかなかった。 
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