オズのガラスの猫
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第八幕その一
第八幕 ドラゴンの虫歯
オズマ達は香辛料を手に入れる為に煉瓦の道をさらに進んでいきます、その中でオズマは一行に笑顔で言いました。
「そろそろよ」
「お百姓さんのお家にですね」
「そう、着くわ」
ナターシャにも笑顔で答えました。
「そうなるわ」
「そうですか、いよいよですね」
「それで香辛料を手に入れてね」
「それからですね」
「猫の国に行くのよ」
そうするというのです。
「そしてその香辛料を出したお料理を出して」
「犬の国の人達と一緒に食べてもらって」
「仲良くなるのよ、犬だってね」
「はい、お魚を食べないことはないですから」
「だからね」
それでというのです。
「食べてもらうわ、きっとね」
「最高のお魚と最高の香辛料を使ったお料理なら」
「食べるわ」
そうだとです、オズマは確信を以て答えました。
「必ずね」
「そうですね、まず最高のお魚は」
「見付けたからね」
「河豚、ですね」
「色々美味しいお魚はあるけれど」
それでもというのです。
「今回はね」
「河豚ですね」
「あのお魚に決まったから」
「だからですね」
「河豚を出しましょう、そしてね」
「河豚に合う調味料ですね」
「それを選ぶことになるわ、ただね」
ここで微妙なお顔になって言うオズマでした。
「お料理によってね」
「河豚に合う香辛料はですね」
「変わるわね」
こう言うのでした。
「河豚は美味しくて癖がないから」
「癖がないからですね」
「そのお料理によってね」
「どんな香辛料にも会いますね」
「そうなのよね」
「昨日食べたアクアパッツァですと」
カルロスが言ってきました。
「大蒜にも合いましたし」
「お刺身だったら山葵が合いますね」
神宝は和食のお話をしました。
「そうですし」
「生姜醤油だと唐揚げにいけますよ」
ジョージはこちらのお料理をお話に出しました。
「こちらも」
「あと天婦羅ですと天つゆに紅葉おろしですね」
恵梨香はこの揚げものにはこれと言いました。
「何か河豚はお料理によって」
「色々合う調味料が変わりますね」
「お鍋ですと」
ナターシャは河豚鍋、つまりてっちりのお話をしました。
「あれですね、ぽん酢にそれこそ」
「何でも入れられるわね」
「はい、紅葉おろしも生姜も」
「おろし生姜ね」
「それとゆずも」
「ああ、ゆずもあるわね」
「日本はこちらも使います」
香辛料の様にです。
「ですから」
「そうよね、河豚はあっさりしているからムニエルもいいでしょうけれど」
「ムニエルの時は」
「胡椒も使えるわね、あとカルパッチョの時も」
「そうですよね」
「マスタードだってお料理次第で合うでしょうし」
「そう考えますと」
ナターシャは河豚に合う調味料について思うのでした。
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