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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
6章 たまにはまったりな日常
  話が終わって

 ここから見える風景も地球の風景も同じ
青い空と気持ちいい風
俺は学校の屋上で横になってた。
お嬢様学校で屋上に来る人間はいない
俺が通っていた中学校も屋上に来るときは昼ご飯の時ぐらいで普段来る人間は俺しかいなかった。
地球とミッド
全然違う場所だけど、こういうところは同じみたいだった。
そう思っていたら扉の方から声が聞こえた

「綾ちゃん見つけたよ」

「なのはお疲れ様」

「やりっぱなしは良くないと思うよ」

「私が賭けに負けたのは本当だしね、
お願い事は聞くって言っちゃったからね
私が素直にやるって言ったら大人な人たちがうるさいもん
やるからには本気でやるけれど、
それで成長してるヴィヴィオが前に出れなくなったら怖いかなって思ってる
基本挑戦したら誰でも受けるんだけどね
面倒だけど1秒で終わらせればいいだけだし
まぁ一応最後のシュートで思いとどまってくれたらうれしいんだけどね」

「うん、やる気みたい
今は無理ってわかってるけれど、
戦技者としても目標はワールドチャンプだと思うけれど
個人的な目標は私たちを守れる強さとか昔聞いた気がする」

「それ私も聞いたことある
子どもの頃って誰でもあることない
私がお父さんやお母さんを守るとか
大人になったら養うから安心してみたいなことは
親子関係が良好ならね」

「うん」

「でも私と格闘で戦いたいとわね
そういえばヴィヴィオと箱舟で出会ったとき私ってかなりレベルダウンしてたよね」

「うん、オロチ戦の結果でね」

「そうそう、お子様たちは?」

「学園祭を楽しんでると思う」

「子どもたちじゃなく大人たちの方が感情的になってるから
子どもたちが大変だ!」
 
「もぅ笑い事じゃないよ」

「ヴィヴィオ達もオフトレの時よりすごくレベルアップしてるけどね
実際にはヴィヴィオ達が私と同じレベルになっても絶対に勝てないけどね」

「どうしてって聞いても良い?」

「絶対にやってほしくないけれど、
人を殺した経験があるなしとは最後の部分で差が出る
スポーツって言ったら失礼になるけれど、競技と戦場は別物だから
まぁヴィヴィオ達はスポーツと武術の違いが判ってるから良いけれど」

「違いって」

「心構え
これが違うのも大きい
でも自分たちの戦闘力は簡単に人の命を刈り取る力がある事
そしてそれを糧にしている罪人が闘士だから、それを俺たちは知っている
まぁヴィヴィオ達にはこんな血生臭い世界には来てほしくないけどね
そんな世界にいる俺をいつも試合を持って包み込んでくれる女神がいるから、
俺は生きていける
ありがとうなのは」

「ううん、その世界に導いたのは私かもしれないよ」

「決めたのは俺だよ」

「いつも私たちを守ってくれてありがとう綾ちゃん」

「かけがえのない人だから、それに護りたい人たちだから
その為なら全然苦しくないよ
いつも帰る場所がある
それは(なのは)が作ってくれる
私こそありがとう」

「だって私たちは運命共同体だもん」

「うん私はなのはたちの不可能な状況を変える剣で痛い」

「私は綾ちゃんの帰る鞘になるって決めてるもん」

「結構恥ずかしいこと言ってる?」

「うん、綾ちゃんこそね」

「なのは、そろそろ魔法の(マジックミサイル)撃ってもいい?」

「なんで」

「だってあそこでのぞき見している人たちがいるもん」

「良いよ」

「言い訳あるか」

「なのはも止めようよ」

 扉から出てきたのははやてと、フェイト

「のぞき見している方が悪いと思うよ」

「よくここだってわかったね」

「そりゃわかるよ、何かあったら学校の屋上に来てたしね」

「真っ先になのはとすずかが見つけるんだよね」

「そうそう、屋上じゃない時も見つけてアリサちゃんとフェイトちゃんとでなんでわかるんやって話してたことあったんよ」

 俺はなのはの方を見る

「ん~なんとなく?」

 人差し指を唇に当てて首をかしげながらなのはは答えていた。

「実はなのはとはやてだけ行き先を伝えてるんじゃないのって話が合ったぐらいだよ」

「そうなんだ、それなら俺は全員に言うか、アリサに言っておくよ
アリサに伝えると手際よく伝えてくれるしね
学校の授業つまらんしね
サボりに報告っていうのもね」

「それでアリサと学年出席だったから驚きだ!」

「学校のテストなんて答えがあるからね」

「えっと、そんなこと言うの綾ちゃんとアリサちゃんだけだよ」

「そうなのは、はやてもそういってくれるよ」

「今の私ならなぁ、あの時はよう言えんわ」

「昔話をしたいわけじゃないんでしょ。何だった?」

「あのな、さっきの約束なかった事にできんか?」

「大丈夫だって、本戦出場だけでも大変だし、上に上がれば上がるほど無理っていうのがわかるはずだから戦うのは数年後か十数年後だよ
フェイトも同じこと?」

「うん」

「格闘技者の病気だね
強い人と戦いたいって死ぬまで治らないよ
完全な文学少女だと思ったのに」

「子は親を見るっていうから」

「フェイトどういう意味?」

「しっかりと綾のことも見ていたってところじゃ」

「親ならフェイトもでしょ。いまだにフェイトママ」って言われてるし」

「うん、目標は同じ格闘技者の綾に行くと思うよ」

「俺は何も決めないよ
なのはたちもそうでしょ
俺は、手助けはするけれど」
みんなの選択肢を俺は決めたことはない
決めるのは本人
それを尊重するよ
最初俺はなのはにしろ、フェイトにしろ、はやてにしろ
小学生のうちから仕事をするのは反対だったしね
もう少し休んでから行くから楽しんできて

「うん」

 なのはが返事をしてみんなこの場から出てってくれた
少しだけヴィヴィオ達がどれくらい強くなるのか楽しみ
少しだけ日に当たりながら昼寝をしていたらどうやら日が落ちてしまい
屋上から見たらキャンプファイヤーをやって後夜祭が始まっていた。
こんな時は中学時代をよく思い出す。

≪ヴィヴィオ≫

≪綾お姉ちゃん?≫

≪私は怒ってないからね。
過去にいろいろあってみんな止めるかもしれないけれど、
ヴィヴィオが決めていいから、あの条件が突破して、
それでもやりたいのならいつでも挑戦受けるから≫

≪ありがとう綾お姉ちゃん≫

≪一つだけ聞いても良い?≫

≪なんで私と戦いたいの?≫

≪ママたちに言わない?≫

≪言わない。ヴィヴィオのお姉ちゃんでもあり親でもあるし、闘技者として誓うよ≫

≪うん、私自身ママたちと綾お姉ちゃんを超えたいから
どんな逆境でも勇気と力で勝ってきた人
誰よりも速くて鋭くて優しい人
どんな状況でも帰ってきて心配もかけるけるけれど、護ってくれる人
私はそんな3人を超えたい
綾お姉ちゃんは言ったよね
なのはママの方が強いってだから・・・≫

≪うん言ったよ。
みんなはどう思ったかは知らないけれどね
わかった。
ヴィヴィオの思いもね
中途半端じゃなく私に届かせれると思ったら来なさい
ヴィヴィオが誇れる
この人と戦えてよかったって思えるように戦ってあげるから
だからヴィヴィオももっと高みに来な
楽しみにしてるから≫

≪うん、なんで思念波なの?≫

≪みんなに聞かれると恥ずかしいから≫

≪綾お姉ちゃんらしい≫

≪学際少しつまらなくしてごめんね≫

≪ううん。わたしが変なお願いをしたから
でもすっきりしたよ
その時は挑戦するね
綾お姉ちゃん?≫

≪何?≫

≪私はなのはママと同じぐらい綾お姉ちゃんのこと好きだからね≫

≪ありがとう私もヴィヴィオの事好きだよ。
うちに来てくれてありがとう≫

≪もぅ恥ずかしいよ。綾お姉ちゃん≫

≪だね。私も少し恥ずかしかった≫

≪フフッ、また家でね≫

≪うん、じゃね≫

 俺は後夜祭が終了して余韻を屋上でそのままで感じてから家に戻った。
改めてかけがえのない宝物だと思ったけれど、状況によってはその宝物を自分で壊すかもしれない
きっとわが娘は、なのはから受け継いだ不屈の魂で立ち上がってくれるだろうと思う。
そんなに過保護にならなくてもいいと思った。 
 

 
後書き
やっと家にネット環境が整いました
なるべく誤字脱字に気を付けたいと思います。
それでも読んでくださる皆様に感謝です
先日デイリーランキングで4位になったのはびっくりしました
そこも含めてありがとうです
本当は誤字脱字禅話なのしたいところなのですが・・・
ぞっとする話数
難しいかもと思ってます
ごめんなさい 
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