オズのガラスの猫
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第七幕その五
「ジュースが湧き出ている泉なの」
「面白い泉もあるものね」
「そうでしょ、だったらね」
「その泉になのね」
「行く?どうかしら」
「あの泉は通り道にあるし」
ここで言ったのはオズマでした。
「煉瓦の道のね」
「あっ、そうなんですか」
「道から少し離れた場所にあるけれど」
それでもというのです。
「煉瓦の道を歩いて進めるから」
「それで、ですね」
「いい感じにね」
まさにというのです。
「進めるから」
「だからですね」
「食べ終わって進んでいけば」
「そうすればですか」
「三時前には着くわ」
その泉にというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「ガラスの猫もお話に出したし」
「それならですね」
「泉に行きましょう」
そのジュースが湧き出る泉にというのです。
「そうしましょう」
「わかりました」
ナターシャが頷いてです、他の四人の子達も頷いてでした。そうして。
一行はアクアパッツァとペスカトーレを食べてです、それから。
皆で再び旅をはじめました、そうして皆で泉に向かいますと実際に三時前にです。
皆はオズマの案内で煉瓦の道から少し離れた場所に入りました、そこは少し高い山の麓にあってです。
そしてです、その麓に確かに幾つかの泉がありどれもジュースでした。
「あっ、本当にですね」
「ジュースの泉でしょ」
「はい」
こうオズマに答えました、見ればです。
オレンジ、林檎、葡萄、桃、苺、パイナップル、グレープフルーツと様々な果物のジュースがあります。他には牛乳やカルピスもあります。
そのジュース達を見てです、五人は思わず笑顔になりました。
「これは凄いですね」
「本当にジュース達が湧き出ていますね」
「流石オズの国ですね」
「いい匂いがしますし」
「とても美味しそうです」
「山の木々にはお菓子や果物が一杯実っているから」
オズマは五人にこのこともお話しました。
「そちらも楽しんでね、私もね」
「オズマ姫もですね」
「楽しまれるんですね」
「今からジュースを飲んで」
「お菓子や果物も食べて」
「そうされるんですね」
「そうするわ、紅茶やコーヒーもあるし」
見ればそうした泉もあります、本当に色々な泉があります。
「よかったらそちらも飲んで楽しんでね」
「わかりました」
「今からそうさせてもらいます」
「ジュースを飲んで」
「お菓子や果物も食べて」
「そうさせてもらいます」
「是非ね」
オズマも笑顔で応えてでした、そのうえで。
一行は近くにあったコップが実る草からそのコップをそれぞれ取ってそうしてでした、山のお菓子や果物を食べてです。
それぞれ飲みたいジュースを飲んで楽しみだしました、すると一行のところにです。
黄色いジャケットとブラウス、ズボンに裸足の巻いた栗毛の子供達が出てきました、子供達は一行を見て言いました。
「あれっ、オズマ姫じゃない」
「ガラスの猫につぎはぎ娘もいるよ」
「チクタクもね」
ひょっこりとお顔を出して身振りを入れつつ言うのでした。
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