心霊探偵河島
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第二章
そこのインストラクターを自分から誘惑して子供用のプールに入ってから鍵をかけて関係を持った。そして夜はまた夫の弟とだった。
次の日は自分を囲んで絡んできたチンピラ達に自分から言って公園でこっそりと遊んでそうしてからだった。
部活帰りの中学生の子に声をかけて車の中で、それから何と熟帰りの小学生にもだった。その次の日は隣のご主人や出会い系の男と様々なコスプレで楽しんだ。
また次の日は夫の父親も家に出ていないので宅配の男を誘惑しその後は家に若い男の子を誘ってだった。とかくだ。
男の妻の男性遍歴は無茶苦茶だった、河島は一週間のうちにこの男の妻の浮気現場を一週間のうちにだ。
何と三十回も見た、相手はのべ二十人は下らずその相手にははじめて顔を合わせる相手も多かった。妻に憑いてその男性遍歴を詳しく調べると何と結婚してからこれまで数百人の男と関係していて自分の妹の夫や甥、夫の父親や弟以外の彼の親戚、夫の上司や同僚や取引先、夫の祖父や家の檀家の住職等最早きりがなかった。しかもどの相手も自分から誘っていた。
それでだ、一週間後事務所に来た男にこう確認を取った。
「あのですね」
「何でしょうか」
「お話して宜しいでしょうか」
こう前置きして言うのだった。
「詳しく」
「お願いします」
これが夫の返事だった。
「その為に調査を依頼したのですから」
「お金も払ってですね」
「はい」
「実は四年間のこともわかりまして」
結婚してからのこともというのだ。
「奥様の」
「そうなのですか」
「そのこともお話して宜しいですね」
「是非共」
男は弱いが確かな声で答えた、それを受けてだ。
河島は男に彼の妻のその遍歴を心霊写真、彼の特技の一つである幽体の時に観たりわかった事実をカメラに出す技術で男に証拠として出した。どの写真も決定的どころか決定そのものとなるハードなものばかりだった。しかもその数が膨大だった。
その写真達を見て男は何度も気を失った、その度に河島に起こされてだ。そうしてから腰を抜かして言った。
「あの」
「驚かれましたね」
「妻はその」
「浮気をしていました」
「浮気どころじゃないですよ」
男は河島に死にそうな顔で言った。
「私の同僚に上司に部下に親戚の男と大抵で」
「しかもですね」
「私の親父や祖父、弟ともじゃないですか」
近親相姦と言っていいレベルではなかった。
「何ですかこれ」
「何といいますか」
「お隣のご主人に近所の男の子、小学生にその辺りのチンピラとか檀家の住職さんとか」
「無茶苦茶ですね」
「これはもう」
「あの、どうされますか」
「どうしましょうか」
男は完全に思考停止していた、浮気は覚悟していたが流石にここまでは想像もしていなかったからだ。
「これは」
「私は探偵でして」
それでと言うしかなかった、河島も。
「ですから」
「家庭のことはですか」
「貴方がです」
まさにというのだ。
「お考え下さい」
「そうなりますか」
「はい、ただ」
河島は男に唖然としたまま言った。
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