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レーヴァティン

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第六十一話 伊勢へと続く道その七

 そして伊勢の大社の前の門前町に入ってだ、峰夫は笑って話した。
「さて、ここでもであります」
「まずはやな」
「この門前町を回って」
 隣にいる耕平に応えて話した。
「そのうえで」
「美味しいもん食べよか」
「伊勢の海の幸と山の幸に」
「伊勢海老を軸にしてな」
「そしてうどんもであります」
 こちらもというのだ。
「食べるであります」
「伊勢うどんやな」
「如何にも」
 峰夫は耕平に満面の笑みで答えた。
「あれをであります」
「食べるか」
「如何でありますか」
「その通りや」 
 耕平は峰夫に満面の笑みで答えた。
「どれも食わんとな」
「伊勢に来たならば」
「ほんまにな、それにな」
「伊勢といえばでありますな」
「近くに松坂もあるわ」
 この地のことも話すのだった。
「と、なるとや」
「松坂牛も」
「ああ、ここも美味しいの揃ってるわ」
「では今から」
「飲み食いも楽しもうな」
「そして伊勢に入り」
 そうしてというのだ。
「伊勢の社も観るであります」
「そうしよな、そして」
「巫女殿にも会い」
「外から来た娘やとな」
「仲間に引き入れるであります」
「そうしよな」
 二人でこうした話をしているのを聞いてだ、英雄も言った。
「その通りだ」
「では、でありますな」
「今からやな」
「街を見て回る」
 伊勢の門前町をというのだ。
「そしてだ」
「美味いものも口にして」
「そのうえでやな」
「社にも参ろう」
 そして巫女もこちらに引き入れようというのだ、こうした話をしつつだった。一行は伊勢の街も見て回った。そのうえで。
 伊勢の山海の珍味、伊勢海老の造りと味噌汁を中心としたものを料亭に入り楽しむことにした。その時に。
 伊勢海老の造りを見てだ、智は唸って言った。
「見事な大きさでござる」
「そして身もな」
「引き締まっていてしかも新鮮で」
「見ているだけで美味そうだ」
「全く以て」
「ではな」
 それではと言うのだった。
「今から食おう」
「酒もでござるな」
「当然だ、そしてこの刺身と味噌汁の後はな」
 他には酢のもの等野菜類を使った料理もある、だが英雄はそういったもの以外の料理のことも話した。
「肉料理だ」
「味噌漬けにしたものを網焼きにしたものでござるな」
「それが出る」
「そして蘇も」
 日本古来の乳製品もというのだ。
「そちらもでござる」
「出るな」
「どれも楽しみでござる」
「ではな」
「今から食べるでござる」
「そうしよう」
 英雄も他の者達もだった、箸を取り食べはじめた。勿論酒も飲んだ。
 そうしてだ、英雄は伊勢海老の造りを食べて言った。 
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