ドリトル先生と奇麗な薔薇園
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第四幕その四
「そうしてもらおうね」
「アイガモさんや鶏さん達に」
「雀さんや燕さん達に」
「この学園にはどの鳥も多いしね」
「それに夜は蝙蝠さん達もいるし」
「うん、皆を総動員してね」
お昼も夜も虫を食べてもらえばというのです。
「問題を解決しようね」
「それじゃあね」
「植物園の虫問題は解決ね」
「今回一気に全部食べてもらって」
「これからもね」
「鳥さん達に食べてもらえばいいね」
「そうだよ、あと鳥君達には僕も注意するよ」
動物とお話が出来てあらゆる動物達のお友達である先生がというのです。
「虫は全部食べていいけれどね」
「お花や草木は傷つけない」
「そのことはだね」
「ちゃんとお話するんだね」
「そうするんだね」
「そうだよ、これでね」
まさにというのです。
「万全だと思うよ」
「そうだね」
「じゃあそうしてね」
「問題を解決して」
「それも見届けようね」
「是非ね、まあ今回は別に動物園の鳥君達の助っ人はいらないかな」
彼等はと思った先生でした。
「孔雀君やキツツキ君達はね」
「あっ、孔雀さんも虫食べたね」
「それも毒虫をね」
「毒蛇だって食べるし」
「虫の天敵でもあるんだね」
「そうなんだ、蛇に強いだけじゃなくてね」
実は孔雀は猛毒を持つ恐ろしい蛇を襲って好んで食べるのです、こうした一面から孔雀明王という仏様になったとも言われています。
「悪い虫も食べるから」
「だからだね」
「孔雀さん達を呼ぶこともだね」
「考えていたんだ」
「そうだったの」
「いや、今思っただけだよ」
前から考えていた訳ではないというのです。
「そこは違うよ」
「そうなんだ」
「まあとにかくだね」
「アイガモさんや鶏さん達に来てもらって」
「雀さんや燕さんも呼んで」
「それでも足りないなら夜は蝙蝠さん達を呼んで」
「植物園の虫達を食べてもらおうね」
あらためてです、先生は皆にお話しました。
「是非ね」
「そういうことでね」
「じゃあ後は実行ね」
「考えは決まったし」
「それじゃあ」
「うん、実践も学問だよ」
こちらもというのです。
「ただ考えて答えを出すだけじゃなくてね」
「その答えが正しいか」
「実践してこそだよね」
「本当に正しいかわかるし」
「それならね」
「今回は」
「そう、実際にやってみて」
鳥達を使ってというのです。
「実行に移そうね」
「よし、じゃあね」
「先生も実践に関わるし」
「虫を食べてもらう様にね」
「そうしてもらいましょう」
皆でお話してです、そしてでした。
先生は実際に鳥さん達に植物園に来てもらって中にいる害虫達を食べてもらいました。するとです。
実際に彼等は虫達を見てすぐに先生に言いました。
「一杯いるね」
「この虫達食べていいんだね」
「そうしていいんだね」
「うん、ただお花や草木は傷つけないで」
このことも言う先生でした。
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