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オズのガラスの猫

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第三幕その八

「絶対に答えを出してくれるわ、あの人達とお話したらね」
「そうそう、折角ウィンキーの国に来たのよ」 
 また言うガラスの猫でした。
「それならよ」
「かかしさん達ともね」
「お話すればいいのよ、ウィンキーの国に入ったら」
「もうそれで」
「そうよ、すぐにあの人達のお城やお家があるから」
 ブリキの樵のブリキのお城にです、かかしのお家やジャックのお家はウィンキーの国のかなり東にあるのです。
「すぐに聞けるでしょ」
「今から連絡入れておくわね」
 つぎはぎ娘が携帯を出してかかしにメールを送りました、するとすぐにかかしからメールで返事が来ました。
「カエルマンもいるそうよ」
「あら、あの人もなの」
「ええ、それでジャックも誘いをかけて」
 この人もというのです。
「樵さんのお城で待っているそうよ」
「四人でなのね」
「そうメールで答えてくれたわ」
「それじゃあね」
「ええ、樵さんのお城に行って」
 つぎはぎ娘はガラスの猫にお話しました。
「相談してみましょう」
「それでいいわね」
「ええ、もうこれでね」
「問題は解決したわ」
「後は猫の国に行って」
「実行するだけね」
「万事解決よ」
 二人でこうお話するのでした。
「じゃあ行きましょう」
「樵さんのお城から猫の国に」
「楽しい冒険の旅を続けつつ」
「歩いていきましょう」
「楽天的過ぎないかしら」
 ナターシャは笑ってお話する二人に首を傾げさせて聞きました。
「それは幾ら何でも」
「あら、楽天的かしら」
「普通よね」
「そうよね、だってあたし達が知恵を出してよ」
「かかしさん達も知恵を出してくれるから」
「もう問題は解決したわよ」
「既にね」
 ガラスの猫とつぎはぎ娘はそのナターシャに明るい声で述べました。
「かかしさん達に会うことも決まったし」
「あたしが知恵出したからね」
 特に言うのはガラスの猫でした。
「そうでしょ」
「一番美味しいお魚で一番美味しいお料理を作る」
「他の食材も調味料も一番を使ってね」
「一番ばかりでいけば」
「例えお魚に怒った犬の国の人達でもよ」
 それこそというのです。
「素直に喜んで食べるわよ」
「だといいけれど」
「あたし達が楽天的じゃなくてね」
 むしろと返したガラスの猫でした。
「あんたが悲観的過ぎるのよ」
「そうかしら」
「そうよ、悲観的になって問題が解決する?」
「そう言われると」
「悲観的に、最悪のことばかり考えてもね」
「意味がないのね」
「ええ、最悪のことなんてあたしは考えてもね」
 ガラスの猫も考えることは考えるのです。
 ですがそれでもです、こうも言ったのでした。
「そこから最高の展開と結末を考えるのよ」
「それがいいのね」
「そうよ」
 ナターシャに胸を張って言い切りました。
「だからよ」
「今もなのね」
「そうしたからよ、というか最悪の事態って今回のお話だとね」
「ないっていうの」
「もう喧嘩してる時点で最悪でしょ」
 それこそというのです。 
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