| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのガラスの猫

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二幕その九

「その時はね」
「私はオズの国の王女として」
「私の代理ということでね」
「お会いしておもてなしすればね」
「いいのね」
「このこともこれまで通りね」
 ドロシーが留守を守っていたこれまでの時の様にというのです。
「そうしてね」
「わかったわ」
「じゃあね」
「ええ、これで引き継ぎはね」
「終わりよ」
「今回もすぐに終わったわね」
「ドロシーがよくわかっているからよ」
 留守を守っている間何をすべきかということをです。
「だからね」
「オズマがお話することもなのね」
「あまりないから」
 それでというのです。
「いつもすぐに終わるのよ」
「それで今回もね」
「こうしてすぐに終わったのよ、じゃあね」
「ええ、貴女達が帰った時は」
「再会の時を楽しみましょう」
「そうしましょう」
 二人でお話します、そしてでした。
 オズマはこの後は政治をしてです、すぐに旅支度も整えてでした。ドロシーと一緒にあみだくじを作って。
 あみだくじで今日は何をして遊ぶのかを決めました、それで決まった遊びは一体何かといいますと。
「スケートになったわね」
「そうね」
「じゃあね」
「ええ、今日は皆でね」
「王宮にアイススケート場に入って」
 そしてというのでした。
「アイススケートを楽しみましょう」
「そうしましょう」
 二人でお話をしてです、皆でお昼を食べている時にナターシャ達にお話しました。
「今日はアイススケートをしましょう」
「えっ、アイススケートですか?」
「今日はそれをするんですか」
「そうなんですね」 
 ジョージ、神宝、カルロスの男の子三人はオズマの言葉に少し驚きました。今日のお昼はスパゲティカルボナーラとトマトと鶏肉のパエリアそして野菜ジュースです。
「それはまた」
「意外っていうか」
「それになるとは思いませんでした」
「あみだくじで決まったの」
 オズマは男の子三人に笑顔でお話しました。
「それでなのよ」
「だからですか」
「あみだくじでアイススケートになって」
「それでなんですね」
「そうよ、出来ないなら見ているだけでいいし」 
 そうしても楽しめるというのです。
「それでいいかしら」
「はい、それじゃあ」
「アイススケートをしましょう」
「少し意外ですけれど」
 男の子三人は反対はしませんでした、ですが。
 あえてです、こうオズマに言うのでした。
「アイススケートナターシャが凄いんですよ」
「僕達五人の中で一番上手なんです」
「もうダントツなんです」
「だってロシアって何時でも何処でも出来るし」
 そのナターシャも言います。
「バレエもあるし」
「だからなのね」
「そうなの、私も三つの時からしていてね」
 ナターシャは恵梨香に答えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧