ドリトル先生と奇麗な薔薇園
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第一幕その七
「他の草木、お花にも」
「蜂や虻もですね」
「蜂や虻は近寄らないといいんです」
それでというのです。
「そうしないと刺さないですから」
「それはその通りですね」
「まあスズメバチは別ですが」
「あの蜂は放っておけないですね」
「とても」
植物園の人もこの蜂についてはこう言います、それもかなり困っているお顔で。
「この前も農学部の方の森に巣がありまして」
「スズメバチの巣が」
「農学部の子が襲われて刺されそうになったんですね」
「刺されなくてよかったですね」
「はい、ですが駆除の人達が出て」
そうしてというのです。
「何とかしました」
「スズメバチは仕方ないですね」
「はい、放っておいたらそれこそです」
「何人も刺されますからね」
「ですから」
それでというのです。
「もう見付けてすぐにです」
「巣ごと駆除しましたね」
「森の方にも人がよく行きますから」
「部活のランニングコースでもありますしね」
森の間の道を走るのです。
「高等部の子達がよく走っていますね」
「だからです」
「もうすぐにですね」
「駆除しました」
「そうしたこともあったんですね」
「そうです、まあスズメバチは置いておいて」
植物園の人は先生にさらにお話しました。
「他にも虫が多くて」
「色々困っていますか」
「そうなんです、学園全体で」
「そして植物園でもですね」
「はい、どうしたものか」
「そこを考えさせてもらいますので」
今からと言う先生でした。
「宜しくお願いします」
「それでは」
植物園の人はあらためて先生にお願いしました、こうして先生は植物園の虫の問題の解決にあたることになりました。
そのお話の後で皆でお家に帰りましたがここで、です。動物の皆は先生にこぞって言うのでした。
「さて、今度はね」
「どうしたものだろうね」
「植物園の虫の駆除ね」
「あの植物園広いけれど」
「どうするの?」
「そうだよ、あの植物館人手多い方だけれどね」
そうした植物館だとです、王子も自分のお家に帰る前に先生のお家に寄っているのでそこで言うのでした。
「それでも広くて色々お仕事があってね」
「虫の駆除まではね」
「していてもだよ」
それでもというのです。
「しきれていないから」
「それをどうにかするかだね」
「うん、それで先生に知恵は」
「今はないよ」
「ないんだ」
「ちょっとね、けれどね」
「申し出たからにはだね」
「うん、絶対にね」
人との約束、それが誰であっても絶対に守るのが先生です。律儀さでも先生は皆から信頼されている人なのです。
「果たすから」
「そうするからだね」
「うん、絶対に出すよ」
解決案、それをというのです。
「そうするよ」
「そうだね、じゃあ僕もね」
「協力してくれるんだね」
「絶対にね」
こう約束するのでした、王子も。
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