やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
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16.人間誰しも戦わなければない時がある
前書き
八「さて作者、なんでこんなに遅れたか。言い訳を聞こうか。次第によっちゃあ許してやらんでもないぞ」
作「ほ、本当に許してくれるのか?振りかぶってる右手が俺を殺すと語っているんだが」
八「俺はこの作品内でも一番やさしいって自負してんだ。誠意次第では許してやる。読者のみんなは知らんが」
作「だが断る!このかりー(ry」
八「いったん埋まってろこのダボがぁ!」
作「TA・PI・O・KA!」
八「というわけで、次回もお楽しみに」
作「もう!もうすぐで本編だよ!これからだよ!」
八「マジで?」
昼食を適当に済ませて俺たちも食堂へ向かう。すると何やら騒がしかった。人だかりが出いていて中心に誰がいるのすらわかりやしない。後ろの方に固まっていた三輪と奈良坂を捕まえて事情を聴いてみることにした。
「実はさっきの訓練について、三浦って女子がいかさましたんじゃないかといちゃもんをつけ始めてな」
「さらにとどまることを知らず。お前の人格批判まで始まってな」
あー。なんとなく読めてきた。
「それで熊谷や那須、下手したら木虎あたりも噛みついたか?」
「いや、綾辻もそこに投入された」
綾辻!?お和えは常識人だと思ってたのに!
「だが実際なかなか来るものがあったぞ。嵐山さんも顔をしかめていたからな」
「俺も一瞬イーグレットを撃ちかけた」
「おいおい。奈良坂お前まで」
ほんとみんな怖すぎだろ。鬱憤でもたまってんの?それとも実はボーダーって無法集団なんじゃねーの?
「それほど認められてるということだ。そろそろ、その斜に構えた考えを改めたらどうだ」
ねえ、なんでみんな人の心を読んでくるの?エスパーなの?サイドエフェクト持ちなの?
「お前は顔に出すぎるだけだ」
まじかよ。ポーカーフェイスはダービー兄弟並みに自身があるんだが。あ、きょどったら崩れるんですね。駄目じゃないですかやだー。
まあ、とりあえず、
「お前ら。とりあえず落ち着け。先生たちも顔面蒼白してんだろうが」
今やこの街の顔でもあるボーダーということもあり職場見学で騒ぎを起こしてしまえば、学校の評価にもかかわる。それをわかっていた先生たちは顔を青くしていた。なら止めてくれよ。
「比企谷!だってこいつあんたのことをバカにしたんだよ!いいのあんたそれで!」
「熊谷、怒ってくれるのはうれしいがな、ここまでにする必要ない。那須、お前もだぞ」
「比企谷君、でも!」
「後始末する先生のことも考えてやれ」
いやね。本当にかわいそうだと思うんだよ。下手したら上層部が総武に抗議してその後始末に先生方は追われそしてその原因となった俺への当たりが強くなる。うわっ。こいつはひでーや。
「それにしてもお前ら、俺なんかの話題でよくそんなに長く話続くな」
そう、よりによって俺の。俺のである。それとも何か?人の悪口ほど話が弾むってか?怖いわー。人間怖いわー。
「比企谷君。あまり自分を無碍に扱うのはやめなさい。もぐわよ」
「ねえ何をもぐの?何をもぐ気なの?雪ノ下さんや」
「まあまあ、優美子。ここは穏便さすませた方がいいんじゃないかな?ほら、学外の職場見学なわけだし」
ほう。まさか葉山おまえが止めにはいるとはな。少し、いや、結構予想外だったよ。
だが、三浦はそれにすら耳に入れてなかった。
「そもそも、トリオン体?だっけ?それで動きが早くなるからってあんな速さ普通は無理っしょ?」
ウーム。確かに一理ある。俺もこれ初めて端から見たときは、は?何これ?って感じだったし。那須たちも苦笑いで黙っちゃったよ。
周りも、まあゾンビっぽい奴だしな、や三浦が言ってるし、みたいな感じの空気に包まれ始めた。何でや!ゾンビ関係ないやろ!デンジャラスゾンb
さて、どうしよう。
(ほかの世界だとここで三浦さんが比企谷隊をバカにして私たちもぶち切れるっていうのが鉄板ですもんね)メメタァ!
世界?鉄板?ナニイッテルカハチマンワカンナイ。
「なら。それがズルではないと証明できればいいんだな」
今まで黙ってたのかいなかったのかはわからないが嵐山さんがやっと重い腰を上げてくれた。何?嵐山隊とチーム戦でもやんの?そしたら俺サボっちゃうよ?佐鳥しとめるだけだし。
「君たちの持っている日程表にも書いてあると思うが、この後はボーダーにおける公式戦。A級ランク戦の見学になる。そしてそれには比企谷隊も出る」
「はい?」
え?ランク戦?何それ聞いてないんですけど?
「それを言ったらあなた意地でもってサボろうとするじゃない」
うん。その通りだわ。ヤダー、雪ノ下さんエスパーだわ。未来視のサイドエフェクト持ってんじゃねーの。
「でも、相手次第だったら。俺の仕事は無しに」
「残念ね。今回の相手は太刀川隊と嵐山隊よ」
「はい?」
『さて、本日のA級試験実況を務めさせていただきます。A級8位、玉狛隊の宇佐見です。本日はよろしくお願いします』
『解説として、本日見学に来ている総武高校に通っているというで毛の理由で選ばれたA級三輪隊隊長の三輪隊員と奈良坂隊員にお越しいただきました』
『『よろしくお願いします』』
『二人とも暗いよ?もっとテンション上げてこうぜ』
『解説が感情的になるってそれいいのか?』
『それもそうだね。本日は一見さんがいるのでルールを説明をします。ルールはチームごとのバトルロワイヤル。倒した人数を競い合います。制限時間は六十分。なお、時間内に決着が着いた場合、生存者がいる隊に+2点が入ります』
フムフム、とうなずいているものや。なるほど大体わかった、と言っているものなど総武組の反応は様々だった。
そしてボーダー隊員は二宮や風間、加古、諏訪隊隊長諏訪洸太郎、東隊隊長の東などいわゆる大学生組が多数いた。ほかにもボーダーの屈指の実力者の多くはこの場にいた。ある者は休日を利用して、またある者は授業を返上しこの場にいた。
その理由は一つ。比企谷隊と太刀川隊がやりあうからだ。
『さて、じゃあ二人ともこの戦いをどう見るかを初めて聞く方々でもわかるように説明して貰いましょう。まず三輪君から』
『まず、三チームとも大まかな戦術は同じだ。中遠距離でサポートしてエースに取らせる。そこが全チーム変わらないならキーマンとなるのは狙撃手、スナイパーの存在だろう。その点太刀川隊は難しいところだな』
『そうだな、太刀川隊にはスナイパーがいない。出水が落とされたら。太刀川さん一人を嵐山隊と比企谷隊で落とす、何て展開もあり得なくもない』
『奈良坂君もありがとうございます。それだけ、個人総合一位は半端ないってことだね。おっと、ここでステージが決まりました。市街地C!』
『今回のステージ指定の権利は嵐山隊にあったわけだけど妥当だろうな。ここは住宅街も階段状になっているからスナイパー有利だからな』
一方、比企谷隊隊室。
「お兄ちゃん。いい加減諦めなよ」
「ヤダー!死にたくない!」
小町、羽交い絞めを辞めろ!総司に雪ノ下!その獲物を見つけたのような獣の目をやめろ!
誰が、
誰が好き好んでヒステリアモードになんなきゃならんのよ。
『お兄ちゃんがバカにされたんですか?じゃあいつ成るの?今でしょっ!』って小町が言った言い出したのがきっかけだ。ネタが古いぞ小町、ってそうじゃない。
「でも、小町さんの言う通りよ。あんなに言われたのに悔ししくないのかしら?」
「あながち間違ってねーだろ」
「そりゃあ、八幡さんが人間やめているからであってですね」
おい。それどういう意味だ。
「それに相手は太刀川さんですよ。ヒスってない八幡さん以外どうしようもないじゃないですか」
……たしかに一理ある。あの人とやりあえるなんて迅さんくらいだろう。
「まあ、わからなくもない」
「というわけで、そぉい!」
「ってうお!」
小町に思いっきりそい投げで投げられた。背中クッソ痛ぇ。
「せい!」
痛って!しかもなんか殴られた。ってあれ~?おかしいぞ~。体が動かない。
「今の一撃はダメージを狙ったものではない。十秒足らずだが手足を麻痺させるツボをついた」
お前なんでそんなの知ってんの。
「小町はね。こうしてロープ最上段のニードロップを決めてきたんだよ」
お前は何を言ってるんだ。
「総司お義姉ちゃん!今だよ!」
え?何を?ニードロップ?
思わず目を瞑った俺は悪くはないだろう。
ズキュウウウウウウン!
「む!?」
唇に柔らかい感覚が伝わった。んでもって目の前に総司の顔がドアップで写っていた。
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ。
舌で口の中を蹂躙される。小町め。お前のツボでまともに舌すら動きやしねぇ。
無抵抗にただ血液の循環を感じることしかできなかった。
「……ぷはぁ」
「必要以上にやってくれてな。総司」
「フフン。ごちそうさまです」
総司の一挙一動が俺の血液を加速させた。末期だなこりゃ。
「完全に準備が整ったわね。比企谷君」
「ああ、待たせたな。雪乃」
そういいながら雪乃の頭をなでる。末期だな。
「みなさん、みなさん。ピンクゾーンを展開してないで、トリオン体を展開させて。始まるよ」
「「「トリガーオン!」」」
その掛け声により、俺らは制服から黒、桜色、白の和服へと換装される。だれがどの色かはイメージで補完してくれ。
「比企谷隊――――――――――出るぞっ!」
「「はい(ええ)!」」
『さあ、A級ランク戦。ついにスタートです!』
宇佐見の言葉とともに俺たちの戦いの火蓋は切って落とされた。
後書き
結構雑になったなあ。
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