ドリトル先生と和歌山の海と山
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第十一幕その十二
「これからもね、上杉謙信さんみたいに」
「あの人のお墓もこの高野山にあったし」
「まさかと思ったけれど」
「謙信さんのお墓も見たし」
「このことも感慨があるわね」
「うん、色々あって学べて」
本当にでした、先生としては。
「今回も満足出来た旅だったよ」
「そうだよね」
「じゃあ満足してね」
「家まで帰ろうね」
「これから」
「是非ね」
笑顔で応えてです、先生もでした。
皆で荷物もお土産もお弁当もキャンピングカーに積んでそうしてでした、皆でそのキャンピングカーに乗り込んで。
出発しました、先生はこの時後ろを振り向いて思いました。
「名残り惜しいね」
「これで去ると思うとね」
「お家に帰ると思うと」
「やっぱりね」
「名残り惜しいわね」
「そうだね」
こう皆にも応えます。
「いつも思うけれどね」
「旅行の終わりの時は」
「それがフィールドワークでも何でもね」
「やっぱりね」
「寂しいよね」
「名残り惜しく感じるよね」
「そう思うよ、けれど二度と来られないかというとね」
それはといいますと」
「そうじゃないからね」
「機会があればまた来られるし」
「それじゃあね」
「名残り惜しいと思うよりも」
「むしろね」
「また来よう」
「そう思うべきね」
皆も笑顔で先生に言います。
「じゃあ先生」
「また来ようね」
「高野山にも和歌山の他の場所にも」
「そうしようね」
「うん、また機会があればね」
本当にという先生でした。
「和歌山に来ようね」
「じゃあ今はね」
「和歌山よさらば」
「また会う日まで」
「そうしようね」
こう皆にお話してでした、先生は高野山を後にしました。そうして後はお家に帰るのでした。皆と一緒に。
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