転生とらぶる
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ペルソナ3
2072話
「ちょっと、アクセル君。こっちに来てくれる? 話があるんだけど」
ペルソナ世界の面々がやった来た日の夕方にホワイトスターで開かれた歓迎パーティ。
色々と挨拶をして乾杯――当然俺はウーロン茶だが――し、料理を食べよう……とした俺を、円と美砂の2人が満面の笑みを浮かべて引っ張っていく。
勿論それに逆らうのは簡単だったが……そのような真似をした場合、後々絶対に面倒な事になるのは確実だと判断し、俺は食べようとしていた四葉謹製のエビチリを名残惜しく見ながらも大人しく引っ張られてく。
そうしてやって来たのは、パーティ会場の隅。
そこには、ゆかり、美鶴、あやか、千鶴、凛、綾子の6人。
あー……うん。そこにいる面子を見ただけで、何故俺が連れてこられたのかは分かってしまった。
まず、あやか達……いわゆる従者組と呼ばれている4人は、俺がネギま世界にいる時に告白されたものの、抱くのは高校を卒業してからだと言った。
で、凛と綾子の2人。
こちらは……俺がFate世界に転移した時に、まだ高校生であったにも関わらず抱いた相手だ。
もっとも、こちらはそうしなければ綾子が死ぬかもしれないという事だったのだから、不可抗力と言ってもいい。……まぁ、結局その後は普通に夜を共にしていたが。
そして、ゆかりと美鶴。この2人は……そうしなければ命に関わるとか、そういう理由がないにも関わらずそういう結果となった。
これに、あやか達が不満を抱かない訳がない。
「ねぇ、アクセル君。私達、彼女からちょっと面白い話を聞いたんだけど……何だか分かる?」
美砂が満面の笑みを浮かべつつ……それでいながら、明らかに私は不機嫌ですといった様子で尋ねてくる。
あやかと千鶴は、2人揃ってオホホホホといった笑い声を上げながら、俺を逃がさないように準備しているし……あー、さて。どうしたものかな。
「……その、だな。こういうのは、色々と移り変わっていくもので……」
「千鶴さん、長ネギの準備はいいですかしら?」
「ええ、あやか。準備は万端よ」
後ろから聞こえてきた声に、助けを求めるべく周囲に視線を向けるが……む。ムウの奴、俺が責められているのを見て嬉しそうに……それはもう、本当に嬉しそうに笑ってやがる。
後で、ナタルにテュカとの事を言ってやる。
俺の知ってる限り、テュカの押しに負けて何度かデートをしてる筈だからな。
一夫多妻制が合法のシャドウミラーでも……嫉妬深いナタルにその辺が知られたら、さてどうなるだろうな。
それと、エンデュミオンの鷹の名前ももっと広げる必要があるだろうな。
そこから少し離れた場所では、茶々丸とアイギスが話してるんだが……あの2人、一体何を話してるんだ?
「アクセル」
と、不意に聞こえてきたその声に視線を向けると、そこにはラピスがいた。
その隣にはルリがいて、手を繋いでいる辺り姉妹っぽい。
いや、実際に義理ではあるが姉妹なのは間違いないんだけどな。
「ラピス、ルリも。久しぶりだな。元気だったか? 何だかんだと、今回は戻ってくるのに結構長く掛かったからな」
「うん。……アクセル、元気?」
無表情のまま、小首を傾げるラピス。
ルリの方も、俺に視線を向けていた。
「うわ、可愛い……ねぇ、ちょっと。アクセル。この子って誰? 妹?」
ゆかりは俺の方を見ながら尋ねてくる。
あー……この辺については、まだ説明していなかったか。
「いや、妹じゃなくて娘だな。この2人共」
『え!?』
ゆかりだけではなく、美鶴の口からも驚愕の声が上がった。
それだけではなく、目を大きく見開いて俺の方を見ている。
「えっと……その、冗談か何か?」
「いや、真面目に。もっとも、実の子供って訳じゃなくて、俺の養子だけどな」
その言葉に、ようやく安堵の息を吐くゆかりと美鶴。
いや、それでも恋人が養子とは言え2人の子持ちとなると、本来ならもっと驚いてもいいと思うんだが……
そう尋ねると、ゆかりは呆れの視線を向けてくる。
「だって、あのアクセルよ? 私と美鶴先輩を眠らせてくれなかった。小さい頃からそんな様子だと、もしかしたら……って、そう思ってもおかしくないじゃない」
「……新しい、お母さん?」
俺とゆかりの会話から関係の予想が出来たのか、ラピスがそう尋ねる。
ルリもそうだが、特に嫌悪感の類がないのは、それだけシャドウミラーの空気に染まってきたという事なのだろう。
「きゃあああっ! か、可愛い……ねえ、ちょっと、アクセル。この子、本当にアクセルの子供なの!?」
「うぷ」
ゆかりに抱きしめられたラピスは、少しだけ苦しそうな声を出す。
だが、それでもゆかりに対してそこまで嫌なものは感じてないのか、じっと見つめる。
「アクセル……その、彼女達が養子だというのは……」
「事実だ」
少しだけ恐る恐るといった様子で尋ねる美鶴に、そう返す。
「アクセルさん。向こうでエリナさん達が探してましたよ?」
そんな俺と美鶴の話に、ルリが顔を突っ込んでくる。
いや、だが……エリナか?」
何かあったのか?
「分かった。取りあえずこの場は任せるな」
「はい。……全く、バカばっか」
俺の言葉に、ルリはそう答えつつも、口には小さな、そして幸せそうな笑みが浮かんでいる。
ラピスだけじゃなくて、ルリもシャドウミラーの空気に馴染んできたようで、何よりだ。
「ラピス、悪いけど俺は色々とやらないといけない事がある。話は……そうだな。後でゆっくりしよう」
「分かった」
短く呟き、手を振ってくるラピスに、俺も手を振り返してその場を立ち去る。
……凛と綾子はどこか呆れた表情を俺に向け、あやか達は俺に向かって逃がしてしまった、といった視線を向けていたが……うん。今夜寝技でその辺りは解決するとしよう。
そんな風に思いつつ、パーティ会場を歩いていると、やがてこっちに向かってくるエリナの姿を確認する。
そのエリナと一緒にミナトの姿もある。
……ミナトはミナトでも、ペルソナ世界の湊ではなく、ナデシコ世界の、俺の恋人の1人のミナトだ。
「アクセル、見つけたわよ。……全く、予想はしてたけど、色々と大変な事をしてくれたわね」
「何の事だ?」
エリナの言葉に心当たりがない……訳ではなく、寧ろありすぎるからこそ、何の事を言っているのかが分からないというのが、正直なところだ。
「ふふっ、エリナはアクセルがいた世界……ペルソナ世界での交渉をエザリアに任されたのよ」
「あー、なるほど。それで俺にペルソナ世界の事を色々と聞きたい訳か」
「そうよ。全く……どうせ転移するなら、もっと普通の世界に転移すればやりやすいのに」
俺の言葉に不満そうな態度を示すエリナ。
「いや、俺がどこの世界に行っても、そこが平和な世界だったなんて事は、今のところ1つもないぞ?」
「それは……まぁ、そうだけど」
実のところ、今まで俺が行った世界の中で一番平和だったのは……Fate世界か?
勿論俺はサーヴァントになって聖杯戦争に参加する事になったりもしたが、少なくても他の世界のように異星人が攻めてきたり、国家間の大規模な戦争があったり、何らかの理由で世界の危機だったり、といった事はなかった。
いやまぁ、汚染された大聖杯とか、明らかに危険はあったが……それでも、他の世界よりはまだマシだった筈だ。
一番平和な世界でそれだったのだから、ペルソナ世界は……まぁ、平均より若干危険といったところだというのが、俺の正直な感想だ。
もっとも、基本的に俺が行く世界というのはアニメなり漫画なりゲームなり小説なり、何らかの原作のある世界だ。
となれば、どうしてもそういう世界が多くなってしまうのは当然だろう。
もっとも、漫画の中には日常系の漫画とか、スポーツもの、ヤンキーもの、料理漫画……といった風に、人類の命運が掛かるとまでいかないようなストーリーも多いのだが、残念ながら今のところ、俺はそういう原作の世界に行く事は出来ていない。
「とにかく、今はいいから、後でしっかりとペルソナ世界がどういう世界なのかは聞かせなさいよ。いい?」
「つまり、今晩にでもゆっくりと話をしましょうって事ね」
「ちょっと、ミナト! あんた一体何を言ってるのよ!」
ミナトの言葉に、我慢出来ないといった様子でエリナが叫ぶ。
だが、叫ばれた方は特に気にした様子もなく、不思議そうにエリナを見ながら口を開く。
「何って……エリナの通訳だけど?」
「通訳って何よ、通訳って。変な通訳しなくても、私の話はきちんとアクセルに通じてるでしょ!」
「そう? 私が見た限りだと、甘えたくても照れて甘えられないように見えるけど? 全く、ベッドの上ではあんなに素直なのにね」
「ばっ!」
ミナトの言葉に、エリナは顔を真っ赤にして周囲を見回し、口を塞いだミナトを引っ張って俺の前から去っていく。
……まぁ、ミナトの言う通り、ベッドの上のエリナは普段の気の強さがどこに消えたのかってくらい、甘えてくる事が多いが。
こういうのも、ツンデレって言うのか?
ともあれ、ペルソナ世界についての情報を集めるのは、担当になったエリナにとっては当然の事なので、後で時間を取った方がいいのは間違いないな。
「アクセル!」
さて、折角のパーティだし、四葉の作ってくれた中華料理でも楽しむか。
そんな風に思い、何の料理を食べるのかを迷っていると、不意にそんな声が聞こえてきた。
声の聞こえてきた方を見ると、そこにいたのは俺に向かって声を掛けてきたのだろう五飛と、スティング、アウル、レイという4人の姿があった。
五飛以外は時の指輪の受信機を持っているので、外見は10ヶ月前とそう変わっていない。
五飛の方は……シャドウミラーに所属したのなら、もう受信機は貰える筈なのだが、若干だが、以前見た時に比べると背が高くなっている。つまり、受信機は使っていないと、そういう事なのだろう。
まぁ、15歳だった筈だから、まだ成長期らしい五飛としては、もう少し背が伸びるのを期待している……といったところか。
そんな風に思いつつ、俺は近づいてきた五飛達に声を掛ける。
「久しぶりだな。何でも、ウィンダミアでの内乱に参加してたって?」
「そうだ。それよりも貴様、戻ってくるのが遅いぞ!」
五飛の言葉に、アウル達に視線を向けるも……返ってきたのは、肩を竦めるという行為のみ。
どうやら時差があるというのは説明していたらしいが、五飛はそれでも不満だったらしい。
いやまぁ、実際に俺がペルソナ世界にいたのは1年近くて、こっちでは10ヶ月経ていたんだから、時差という意味では殆ど差はなかったのだが。
「しょうがないだろ。影時間の影響で、ゲートが作動しなかったんだから」
「ぬぅ……それでも戻って来ればいいものを」
「無茶を言うな、無茶を。……そう言えばお前のアルトロンガンダム、改修するんだって? スティングとアウルはウィングゼロカスタムとエピオンに乗るって話だったな。……レイはどうするんだ?」
スレイも専用機を開発してもらうって話になったし……そうなると、幹部陣で専用機に乗っていないのはレイと綾子のみとなる。
ああ、でも綾子はトールギスを改修して乗るとか何とか言ってたような気がするな。
となると、本当の意味でレイのみがシャドウに乗る事になるのだが……
勿論、シャドウはエース専用のカスタム機と言っても間違いではないだけの性能を持っていて、その辺の量産機とは使われている技術やコストが大きく違う。
「俺は、別にシャドウで十分満足してます。ただ、技術班の人がアシュセイヴァーのソードブレイカーを改良した武器を作ってくれると言っていたので、それを楽しみにはしてますが」
「あー……なるほど」
レイはクルーゼと同じくアルダ・フラガのクローンだ。
そしてクルーゼがプロヴィデンスを……正確にはドラグーンを使っていたのを考えると、当然のようにレイにもその手の空間認識能力は存在するだろう。
ましてや、ソードブレイカーは初期のドラグーンのように、高い空間認識能力を必要とはしないのだから。
「となると、本格的な意味でシャドウのカスタム機って事になるのか?」
「ええ、そうなるかと」
俺の言葉に、少しだけ嬉しそうな表情を見せるレイ。
元々感情を素直に表に出す事のないレイだけに、これは珍しい。
「おい、アクセル。明日にでも俺と勝負して貰うぞ!」
そんな俺とレイの会話に、五飛が割り込む。
だが、俺はそれに首を横に振った。
「悪いが、明日はペルソナ世界に行って色々とやるべき事があるんだ。学校を退学する手続きとか、住んでいたアパートを引き払うとかな」
その辺りは、それこそ桐条グループに任せればどうとでもなるだろうが、やっぱり1年近く通った高校を辞める手続きとか、住んでいたアパートを引き払うのとか、その辺りは自分でしっかりとやっておきたい。
そう告げる俺の気持ちも少しは分かったのか、五飛は不承不承だが黙り込むのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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