転生とらぶる
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ペルソナ3
2071話
ガンダニュウム合金が、ニーズヘッグの改修に3ヶ月掛かる理由。
そう言われ……そして、新型のT-LINKフレームを開発したという話を聞き、納得してしまう。
「つまり、ニーズヘッグを徹底的に改修するって訳か。……まぁ、徹底的って言っても、改修で増える武器は尻尾だけだけど」
「正解」
俺の言葉に、レモンは笑みを浮かべてそう答える。
そう、ニーズヘッグは装甲は勿論内部骨格も含めて、その全てをT-LINKフレームによって構成されている。
そのT-LINKフレームが画期的なまでに新しい……W世界で得たガンダニュウム合金をベースにして生み出された代物であれば、それを尻尾だけに使うというのは、勿体なさすぎる。
それこそ、それだけの性能の代物だけに、ニーズヘッグ全てに使いたいと思うのは……技術班としては当然だろう。
それに、同じT-LINKフレームであっても旧型と新型では性能が違う。
もし新旧同時に使っていた場合、どこかで何らかの齟齬が出る可能性というのは決して否定は出来ないのだ。
「なるほど。レモンの言いたい事は分かった。ただ……正直、大丈夫なのか? という思いがあるのも事実だ。レモンも知ってる通り、ニーズヘッグはFate世界に行った事により、俺の宝具と化している。だとすれば、その宝具と化したニーズヘッグを下手に弄った場合、どうなるか分からないぞ」
「そうね。私もこの考えを思いついた時にはそう思ったけど……凛に話を聞いたら、その辺は問題ないらしいわ。……詳細な説明と端的な説明、どっちの方がいい?」
「端的な説明で頼む」
元々、俺は魔術については大まかにしか知らないのだ。
そんな俺に、魔術の詳細な事情を教えたところで、それが理解出来る筈もない。
……ちょっと待て。その理屈で行けば、レモンは魔術についても細かいところまで理解しているという事なのか? いや、レモンの頭脳を考えれば、それは別におかしくないのかもしれないが。
驚きつつも納得している俺だったが、コーネリアとエザリアも俺と似たような思いではあるのだろう。
レモンに驚きの視線を向けている。
そんな3つの視線を受けつつ、レモンは特に気にした様子もなく口を開く。
「簡単に言えば、ニーズヘッグという存在そのものが宝具という扱いになっているらしいわ。だから、ニーズヘッグを改修しても問題はない、と。細かく言えば色々と違うんだろうけど、取りあえずそんな風に覚えておけば問題はないと思う」
「……なるほど」
レモンの言葉に、取りあえず納得する。
「それと、もう1つ。これは心配というか……ちょっとした疑問なんだが……」
「何?」
「ニーズヘッグって、グラビコン・システムで見た目よりもかなり重量が軽いよな? 実際、今のニーズヘッグでも重量は10tを切ってるし。でもって、ガンダニュウム合金は更に軽い。……ちょっと軽くなりすぎないか?」
ガンダニュウム合金を使っているガンダムは、基本的に8t未満。
そんな機体がグラビコン・システムを使おうものなら……それこそ、その辺の軽自動車より軽くなるんじゃないか?
いや、軽ければその分だけ運動性とか機動性とか高くなるのはいいんだが、グレイプニルの糸とかを使った時は、色々と厳しくなる気がする。
ヒュドラのビームサーベルは、実体剣じゃないからその辺はあまり問題にならないが……いや、尻尾も普通に鞭として使う場合には色々と難しいんじゃないか?
機体の重量は、軽ければ軽い程いい。
それは事実だが、それでも限度というものがある筈だった。
だが、そんな俺の言葉にレモンは嬉しそうな笑みを浮かべる。
「私がその辺を考えてないと思う? 大丈夫よ。その辺は、それこそグラビコン・システムで対処出来るから。グラビコン・システムは、別に重量を軽くするだけじゃなくて、重くする事も出来るんだから。制御の方は、T-LINKシステムを使えば感覚的にどうにかなるでしょうし」
「……レモンがそこまで自信満々に言うなら、いいか」
「そういう事。ともあれ、そんな訳でニーズヘッグを大々的に改修する必要があるから、時間は掛かるの。それと……この際だから、他の幹部陣が使っている機体も、全てガンダニュウム合金製のPS装甲で作り直す予定よ。こちらも考えると……まぁ、下手をすれば年単位で時間が掛かるかもしれないわね。勿論、魔法球の中では、だけど」
「分かった」
機体の性能が上がるのであれば、正直なところ、俺がそれに否を唱えるような事は出来ない。
PS装甲にすればどうしても重量は増すが、ガンダニュウム合金を使えば、その重量分を解消出来るだろうし。
ただ、軽すぎるという点は……グラビコン・システムで重量を上げる方向に調整する必要があるかもしれないが。
「ん、コホン。とにかく、W世界についてはそういう結果になったわ。……ただ、向こうで協力していた中でシャドウミラーに入ったのは五飛だけというのが、ちょっと残念だったけど。ガンダムを開発した科学者達は、全員向こうの世界に残ったし」
「そうか。……何人かはシャドウミラーに来るかと思ったんだが、残念だったな」
ウイングガンダムゼロやトールギスを開発した科学者達だっただけに、シャドウミラーの技術力を理解すれば、てっきりこっちにつくと思ったんだが。
特に、あの科学者達は全員が揃いも揃って歳を取ってる。
であれば、シャドウミラーの不老という特典には惹かれると思ったんだが……駄目だったらしい。
もっとも、あの連中には出来ればという風に思っていただけだが。
技術班には、技術力、科学力、発想力といった点であのレベルの連中は大量にいるのだから。
「W世界については分かった。特に問題はないと思うし、最善の結果だったと思う。……一応、本当に一応だけど、OZやバートン財団の残党については注意して欲しい」
「ええ、そちらの方は分かってるわ」
こうして、W世界の件についての話は終わる。
「さて、次ね」
「……まだあったのか?」
レモンがまだ話を続けようとしているのに、驚く。
もっとも、10ヶ月近くも俺はこの世界にいなかったのだ。
そう考えれば、寧ろ連絡事項がこの程度で済んでいるというのは驚きなのかもしれないが。
「そうね。まずはSEED世界。元々ザフトからMSを譲って貰ってたけど、今回の生産設備用の魔法球を入手した結果、基本的なザフトのMS全ての生産設備と諸々の権利を譲渡されたわ。……そうしたら、連合の方からも連絡が来て、同様に色々なMS系の生産設備と権利を譲渡されたのよ。まぁ、ザフトはともかく、連合軍の方はこれ以上自分達がオーブやザフトの風下に立つのは嫌だという判断もあるんでしょうけど」
そう言ってレモンが示したのは、ザフト系MSと連合系MSがずらっと。
もっとも、連合系MSはストライクダガー、ダガーL、ウィンダム、ブルデュエル、ヴェルデバスター、ストライクノワールと6つだけだったが。
確か水中用MSもあったと思うんだが……まぁ、あっても多分使う事はないだろうし、この辺りは技術班の趣味にもよるのだろう。
それにザフトから貰った最新鋭水陸両用MSのアッシュや、水中用のガンダムと言えるアビスガンダムもあるのだから。
それはいい。いいのだが……
「何で、わざわざストライクダガーの生産設備まで貰ったんだ? 正直なところ、ストライクダガーは在庫とかが大量にあった筈だろ?」
そう、疑問を口にする。
実際、ストライクダガーはSEED世界での戦争に加入した時に、かなり確保している。
わざわざ生産設備を入手しなくてもというのが、俺の正直な気持ちだった。
何しろ、ストライクダガーはストライクの量産型の更に簡易型という、どこからどう見ても数を揃える為の代物でしかないのだから。
純粋な性能だけで考えれば、ビーム兵器を持っている分だけザフトのジンよりも上なのは間違いないんだろうが……ぶっちゃけ、個人的に好きなフォルムはジンなんだよな。シグーとか。……ゲイツはいまいちだけど。
「ああ、ストライクダガーは……言ってみれば若干押しつけられた形になってるわね。連合も以前の戦争でストライクダガーの為に生産ラインを大量に作ったけど、結局負けたでしょ? その後はオーブの統治で、小規模な戦闘はともかく国と国とが戦うような戦闘は起こっていない。だから、ストライクダガーやその派生機のラインが大量に余っているのよ。ウィンダムの生産ラインには流用出来ないらしいし。かといって、持ってるだけでも設備維持費が掛かるでしょ? それをこちらで撤去する代わりに、私達は生産設備を得て、連合軍は工場の解体費が無料になる訳。こんなのでも一応連合軍のMSの最初の量産機なんだから、それなりに資料価値はあるのよ」
「……まぁ、いいけど。で、次は?」
いざとなったら、それこそキブツにでも放り込めばリサイクルは出来るし、解体作業とかをするのだって、バッタ、メギロート、量産型Wのシャドウと人件費とかも掛からないしな。
そう思っている俺の視線の先で映し出されたのは……エステバリスと、その派生機か何かと思われるのと、全くの新型機。
「……エステバリスはIFSを必要とする機体だぞ? 能力的にもそこまで高くないし」
「そうね。ただ、逆に言えばIFSを使えれば問題なく動かせるのよ。そこまで数はないけど、ルリやラピスが外部から操作するのには十分使えるわ」
「正直なところ、あの2人を戦場に出すつもりはないんだけどな」
「いざって時の備えは必要よ。それに、動力源が外部にあるから、防衛戦ではかなり使える機体なのは間違いないし。……ちなみに機種は、エステバリスとその後継機のエステバリス2、更にネルガルの開発した新型機のアルストロメリア。もっとも、アルストロメリアはボソンジャンプ前提の機体だから、ボソンジャンプが出来ないナデシコ世界以外だと、使い勝手が悪いかもしれないけどね。武器も基本的には近接用の物しかないし。まあ、その辺は銃を持たせればどうとでもなるけど」
そう呟くも、レモンもエステバリスにはあまり興味を示してないのか、次の映像に切り替える。
「へぇ……戦術機か」
そう、そこに映ってたのは、マブラヴ世界の戦術機。
機種は、ファントム、イーグル、ホーネット、ラプター、不知火、吹雪、武御雷。
日本とアメリカの戦術機か。
ただ、戦術機は運動性という意味ではMS並に動けたりするんだが、防御力が圧倒的に足りないんだよな。
BETAならまだしも、普通の人型機動兵器を相手にするには……正直なところ、攻撃が当たるどころか、かすった時点で終わりに近い。
そんな俺の気持ちを理解したのか、レモンは苦笑を浮かべていた。
「この辺りはあくまでも技術班の趣味と考えてもいいわ。実際、機体だけというのならかなりの機種が倉庫の中に入ってるし」
「だろうな。まぁ、世界によっては使えない訳じゃないんだろうが」
それこそ、戦闘とかが行われていないような、そんな平和な世界とかだったら、戦術機もある程度使い道はある。
もしくは、W世界の武器のようにエネルギーを機体ではなく武器に充電しておくような感じの銃を持たせれば……ああ、でも脆い戦術機がビームとか弾丸とかの発射の衝撃に持ち堪えられるかどうかは難しいか。
「取りあえず、これらの機体の生産ラインはフェイトから手に入れた魔法球の中にあるから、問題はないわ。で、次はKMFね」
そうして次に映像モニタに出されたのは、サザーランド、グロースター、ヴィンセント、ガレス、ランスロット・アルビオン、暁、斬月、紅蓮聖天八極式。……ん? 紅蓮聖天八極式? 何で紅蓮聖天八極式が?
「黒の騎士団のKMF、どうやって入手したんだ? それに、紅蓮聖天八極式も」
黒の騎士団というところで、コーネリアの表情が微かに曇る。
ユーフェミアの死については、まだ完全に忘れたという訳ではないのだろう。
「ほら、ニーズヘッグの尻尾を作る時にラクシャータに接触したのは……輻射波動があるのを見れば分かるでしょ? その時に、ロイドにちょっと頑張って貰ってね」
「……なるほど」
まぁ、レモンの言いたい事は分かった。
まさか、ラクシャータに接触させるのにロイドを向かわせるとは思わなかったし、同時にラクシャータとロイドが協力して紅蓮聖天八極式を開発するとも思ってなかった。
ランスロット・アルビオンは、完全にロイドとセシルだけで作り上げた機体だったが、紅蓮聖天八極式はラクシャータの力がないと無理なのだから。
「取りあえず、私の方からはこの辺りで終わりよ。後は……コーネリア」
「うむ。実働班の方は、特に問題はない。出番もマクロス世界で起きたウィンダミアの内乱くらいだったしな。ただ……五飛はスティングやアウル達に比べても、腕が一段……いや、それよりも劣る。W世界では優秀なパイロットだったのだが……MSの操縦や生身での戦いも含めて、現在特訓を繰り返しているところだ」
実働班からの話は、あっさりとそれで終わってしまう。
にしても……レモンの様子を見る限り、ガンダニュウム合金は機体だけじゃなくてシロガネやニヴルヘイムとかにも使いそうだな。
完成するのが、いつになる事やら。
取りあえず俺がやるのは、クレイドルとリーブラを空間倉庫に収納して持ってくる必要があるし、バルジの改修や……ジェネシスもそろそろどうにかした方がいい、か。
ああ、それとペルソナ世界できちんと月光館学園を退学する手続きや、アパートの解約手続きとかも必要になりそうだな。
そんな風に思いつつ、俺は他にも色々と残っている細かい報告を聞くのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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