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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百十三話

 
前書き
トレイターは現在大西洋を潜航中です。
ディメンジョン・マスカーを使えば半日で喜望峰ルートで日本まで帰れますが急ぎの用が無いのでゆっくりです。
とは言え2日か3日で着きます。 

 
トレイター 通路

「ん?一夏?」

「お?どうした簪?」

「どこ行くの?」

「んー?ちょぉっとラボにな」

「?」

「面白い事しよーぜぇ…」






トレイター内部 IS用ハンガー

「一夏、なにするの…?
はっ!?もしかして私に厭らしいことを!
エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」

しねぇよバカかお前は。

「簪、今からお前に面白い物を見せてやろう」

「えっちなアイテム…?」

「そうそう。って違う! いや、まぁその手のアイテムも有りはするけど今は別のやつね。
アマテラス、ファイル名【MS】オープン」

『了解、主上』

いくつものホロウィンドウを開き、その中にいくつものワイヤーフレームを表示する。

「なに…これ…?」

「『ガンダム』だよ」

簪はアニヲタだからな。

きっとわかるだろう。

「ロボット…?」

「俺の前世の世界で最も有名だったロボットアニメの機体達だ。
CGで再現している」

「ガンダム…」

簪の目の前にウィンドウをスライドさせる。

その中に表示してあるのはX105…ストライクだ。

「その機体はオプションの変更で様々な戦況に対応するマルチロール機だ」

各ストライカーの詳細なデータも表示する。

「一夏は、私にこれを見せてどうしたいの?」

「んー?簪が好きそうだったから呼んだのさ。
そして本題は…」

ポケットから2つの金属球を取り出して簪に見せつける。

そこには三桁のコードが書いてある。

「…まさか!?」

「そう、これはさっきいた金髪と茶髪が持ってたISコアだ。
アイツ等は俺の傘下に入った…」

「つまり?」

「つまり!とびきりの厨機体をアイツ等に渡して影で爆笑してやるのさ!」

どうだ!完璧な計画だろう!

「えと…あの二人に恨みでもあるの?」

あっるぇ…?

「えと…聞いてない?」

「聞いてない。あと前世云々も」

「簪。聞かなかったことに」

「できると思う?」

「ですよねぇー」

という訳で転生云々と誘拐云々の話を聞かせる。

「へー」

「リアクション薄!?」

「むしろ何かリアクションの仕方を知ってるなら教えてほしい」

「いや…しらねぇけど…」

「ならいいじゃん」

「ならいいか」

よし、この話終わり。

「じゃ、気に入ったり面白いと思った機体があったら言ってくれ」

「一夏は?」

「俺か?」

ウィンドウを操作してカンヘルのワイヤーフレームを見せる。

別に見られてもコピーできるような代物じゃないしな。

「コイツのOSを組むのさ」

「…………一夏の機体?」

「おう!理論上最強の機体だ!」

「ねぇ、言っていい?」

「どうした?」

「一夏の機体が一番厨機体だと思う」

side out




side in

「ぐっはぁぁ!?」

目の前で一夏が崩れ落ちた。

「大丈夫? 一夏?」

「ぜひゅー…ぜひゅー…ぜひゅー…」

一夏わざとらしい息をしながら心臓を抑えていた。

「厨機体…だと…?」

「どこからどう見ても、厨機体。どうせ一夏の事だから、完全に使いこなして見せるんだろうけど…」

「げふぁぇ…!」

「ハイパーモード三つとか…バカなの?」

「かはっ!?」

「…て言うかこのナイトロってシステム一夏には不要でしょ?」

ナイトロっていうのはどうやら空間認識能力を無理やり引き上げるシステムらしいけど…一夏より空間認識能力が高い人間なんて居ないと思う。

「おぉう…簪そこに気づくとはΩ高い」

いま絶対Ωって言った。

「ナイトロは、まぁ、見た目がカッコいいからな」

うずくまったまま私を見上げる一夏の黄金の瞳がいっそう輝いて見える。

「頭沸いてるの…?」

「嗚呼!簪!そんな純真無垢な瞳でそんな事を言わないでおくれ!」

今絶対楽しんでる…。

「まぁ…強いなら、それでいいけど…」

「少なくとも、白騎士よりは強い」

あ、戻った。

「その気になれば隕石を押し返せる程の機体さ」

「隕石?」

「がんばればね」

隕石…。詳しく読むとサイコEカーボンっていう素材を使っているらしい。

そしてこういう一文があった。

『サイコEカーボンとGN粒子の相乗効果が期待されるが、その実態は未だ不明であり想定外のエネルギーが生じる可能性も何も起きない可能性も考えられる』

「このサイコEカーボンとかGN粒子って何?」

「サイコEカーボンってのは、炭素素材に感脳波チップを混ぜた素材で白騎士にも使われているんだ。
GN粒子ってのは光子を重力崩壊させて得られる特殊粒子だ。
でな、この2つは他者の意志や感情を増幅する力がある」

意志や感情を増幅…

「元来GN粒子っていうのが意思の伝達に関する物理的素粒子でな。
それをサイコEカーボンで増幅すれば色々できそうだろう?」

まぁ…言葉の上ではそうだけど…

「実験……したの?」

「してない。しようにもまだOSが完成してない」

「OSは…?」

「本体はもうできてるんだ」

「……え?」

『本体は』…?

「インナーフレームは白騎士の時からずっと使ってるんだ。
でもシステムの方はどうもダメでさ」

「そうなの?」

一夏ならそれくらい余裕でやってのけそうだけど…

「あぁ、いや再現だけならできてるんだ。でもハイパーモードの両立の為のシステムが難航しててさ」

納得だ。

「まー。トランザムはともかくNT-Dは不確定要素が強すぎる…」

「よくわかんないけど…とりあえず…どっちもオリジナルで、やってみたら?」

「…………………そうだな。帰ったらやるか」

あ、しくった……のかもしれない。

スペック表の簡易解説を見るにこの機体は星間航行用らしい。

その為のシステムを色々積んでるみたいだけど…

ハイパーモードの同時使用は危険…お約束だし。

「あぶなくは、ないの?」

「んー?最近吸血鬼になったしそもそも再生魔法あるし、ま、死なんだろ」

今吸血鬼とか再生魔法とか言ってたけど、聞かなかった事にしよう。

うん。そうした方がいい…はず。

一夏は立ち上がって近くの椅子に座った。

「ウィンドウの操作権限を簪へ譲渡」

『この女にですか?』

「そうだ」

『了解』

一夏と私以外の声。きっとこの艦の制御AIの声だ。

『更識簪にファイル名【MS】のウィンドウの操作権限を譲渡します』

「簪、さっき言った通りだ。ま、期待してるぜ」

side out







一夏はコアの制御システムのウィンドウを開いた。

「カイザーコールNT-Dシステム封印解除。
サイオンセンサー起動」

PsyonSensor activated.
Please master’s Psyon.

「進化の扉と真理の扉。
希望の鍵は我が手の中に」

NT-DriveSystem Unlockede .

「一夏…厨二臭いよ…」

「うっせ!パスワードでロックしてたんだよ!
ロマンだロマン!」

「………………ふっ」

「鼻で笑われたぁ!?」

その後は一夏がカンヘルの装甲のチューニングをデータ上で行い、簪はそれを眺めつつスコールとオータムのISを考えていた。

「一夏、バススロットとかは気にしなくていいの?」

「いいよ。円香の護衛だしそこら辺のリミッターはある程度解除するから」

ISコアには各国に配られた時にはリミッターが付いている。

それは開発者である一夏と束しか知らない事だった。

「ふーん…」

簪は一夏に情報戦を仕掛けてみようかとも思ったが、面倒な事になりそうだと断念した。

「動力も気にしなくていいから」

「ん。わかった」

一夏が調律を終えた頃、簪が三枚のウィンドウを開いていた。

「お?決まったのか?」

「うん。決まったよ」

簪が三枚のウィンドウを一夏に見せる。

「くっ!はは!ははは!はははは!コイツはいいや!簪!ナイスセンスだ!」

簪が一夏に見せたウィンドウ。

その中には……。
 
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