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転生とらぶる

作者:青竹
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ペルソナ3
  2065話

 
前書き
トラブルが復旧したので、今日からまたこちらに投稿します。
2062、2063、2064話はつぶやきに投稿していましたが、トラブルが復旧したので、改めてこちらに投稿し直しました。
もしつぶやきの方に投稿をしたのを読んでなかった人がいたら、まずは3話前からお読み下さい。 

 
 月……月か。
 今の状況から考えて、あの月がニュクスだというのは間違いないだろう。
 ただ、問題なのはニュクスが現実世界の月でもあるのかという話だが。
 最悪、ニュクスを倒したことによって、このペルソナ世界の地球からは月が消えてなくなる可能性もあるが……それでも、人類滅亡よりはマシな筈。
 ニーズヘッグのコックピットの中でそんな風に考えつつ、ツイン・ドライブで機体を浮き上がらせる。
 本来なら、影時間の中で機械の類は動かない。
 だが……俺の宝具と化したニーズヘッグは、そんな影時間の中でも全く問題なく動く事が出来ている。
 そして、ニーズヘッグの計算によれば……あのニュクスは、間違いなく現在地球に向けて落下してきているのだ。
 となると、やっぱり倒すのは今のうちだな。
 今ならまだニュクスは宇宙空間にいるので、こっちとしても地上の事を心配せずに戦う事が出来る。

「システムXN、起動。転移座標入力……OK、転移フィールド生成開始」

 システムXNを使用し、ニーズヘッグが光の繭とでも呼ぶべき転移フィールドに覆われていく。
 タルタロスの屋上にいる中でも、転移フィールドを初めて見る者達は驚いては……いないな。僅かずつだが、確実に地球に向かって落ちてきているニュクスの方に意識を奪われている。
 まぁ、大きさが違うからな。
 そんな風に考え……

「転移フィールド生成完了。転移」

 次の瞬間、ニーズヘッグの姿は既に地球上ではなく、宇宙に存在していた。
 そして、目の前には巨大な月……ニュクスの姿。
 そんなニュクスの姿に、微かに違和感を覚える。
 何だ、これは?
 一瞬そう思ったが、すぐにその違和感の正体に思い当たった。
 タルタロスの屋上からニュクスを見ていた時、ニュクスの目は下を……地球、そしてタルタロスを向いていた。
 そして、現在俺がいるのはニュクスの真横とも呼ぶべき場所。
 だというのに、ニュクスの目は現在ニーズヘッグの正面にあるのだ。
 これで違和感を抱くなという方が無理で……

「ちぃっ!」

 念動力は、ニュクスに対して強烈な警鐘を鳴らしている。
 ここまで強烈な危機感というのは、滅多にないくらいに。
 T-LINKシステムによる操縦で、ツイン・ドライブとヒュドラに内蔵されているテスラ・ドライブの全てを使って、その場から急速に移動するも……その行動は、若干遅かった。
 ニュクスから放たれたプレッシャー……魔力による波動か? ともあれ、そんな広範囲攻撃とでも呼ぶべきものが、ニーズヘッグに向かって放たれたのだ。
 だが、幸い……というのもどうかと思うが、ニーズヘッグはちょっと信じられない程の様々なバリアの類を搭載している。
 広範囲攻撃だったが故に、威力そのものはそこまで強くもなく……バリアによって、威力は完全に封じられた。

「だからって、そっちばっかり好き勝手にやらせてたまるか!」

 叫び、ヒュドラに内蔵されているうちの1つ、グレートグランドマスターキーの能力を使い、燃える天空を連続して放つ。
 ……宇宙空間で燃える天空の炎が効果があるのかという疑問はあるが、魔力によって生み出された炎である以上、何の問題もなく発動した。
 発動したのだが……向こうの攻撃がこちらに効果がなかったように、こちらの攻撃もニュクスには大してダメージを与える事が出来ない。
 ラスボスだけあって、魔法防御も高いな。
 これで、実はニュクスの後にまたボスがいるとかなったら、ちょっと洒落にならない。
 そんな風に思っていると……不意に、ニュクスの身体から一斉にビームのようなものが放たれる。
 いや、勿論それは見た目がビームというだけであって、実際にはビームでも何でもないんだろうが……ともあれ、こっちに向かってくる無数の……それこそ、100を超えるビームを、回避する。
 普通であればそのような真似は出来ないだろうが、ニーズヘッグはとてもではないが普通と表現出来るような機体ではないし、何よりT-LINKシステムによる操縦が可能だ。
 通常の機体ではとでも出来ないような動きを可能としているのは、ツイン・ドライブとヒュドラのテスラ・ドライブ。
 それらによって、俺はビームの間を縫うように移動していく。
 だが……そんなニーズヘッグの対応が面白くなかったのか、ニュクスは次の手に出る。
 その身体から、無数にシャドウを放ったのだ。
 ……そもそも、何でニュクスはここまで俺を敵視する?
 本来なら、月と呼ぶべき存在のニュクスにとって、ニーズヘッグはそこまで気にするような相手ではない筈だ。
 もしかして、望月から俺の情報を引き出してどうにかしているとか?
 あるいは、俺がニュクスよりも上位の力を持つ神を殺した経験があると、そう理解しているからか。ともあれ……

「生身でも俺に勝てないような相手が、ニーズヘッグに乗った俺に勝てると思うな!」

 そう叫び、ニーズヘッグのエナジーウィングから刃状にされたエネルギーが無数に発射される。
 その無数の刃状のエネルギーは、ニュクスから生み出されたシャドウを、まさに鎧袖一触といった感じで一掃していく。
 ペルソナ世界では普通に生身で戦う事が多かった俺だが、元々の本職は、あくまでも機動兵器のパイロットだ。
 つまり、今のこの状況でこそ俺の本職を発揮出来る訳で……そんな俺に、あの程度のシャドウがどうこう出来る筈もない。
 ましてや、ニーズヘッグは1対1でも十分な強さを発揮するが、その武器は対多数を相手にした物が多い。
 そういう意味では、まさに数だけのシャドウは俺にとって鴨でしかない。
 ……が。

「何だ、これ?」

 ニュクスとの間合いを詰めようとした俺だったが、不意に宇宙空間に何かが浮かんでいるのを見つける。
 ニーズヘッグの発する光に煌めいているその様子は、宝石か何かのようにすら思えた。
 さっきまでは当然何もなかった筈。となると、考えられるのは……さっきのシャドウか?

「ええい、邪魔だ!」

 宇宙空間に浮かんでいる宝石を観察してみようとするが、そうして動きを止めたニーズヘッグに向けてニュクスは再び大量のシャドウを放ってくる。
 それをヒュドラから発射された18門のビーム砲が次々と消滅させていく。
 だが……その行為によって、ビームで撃破されたシャドウが消えると、そこに何らかの宝石とも鉱石とも石とも思える何かが浮かんでいるのが分かった。
 いや、本当にこれって一体なんなんだろうな。
 そう疑問に思いつつ、俺はニュクスとの戦いを続ける。

「でかいだろうが、こいつは相応に効くだろ。……メガ・バスターキャノン、ブラックホール・ランチャー……発射!」

 ニュクスに向かって放たれる、ニーズヘッグの中でも間違いなく強力だと言える2つの攻撃。
 片方からは巨大なビームが放たれて月の表面に突き刺さり、もう片方からは重力波砲が放たれて月の表面に突き刺さる。
 一見すれば、光と闇にも見えるその攻撃。
 ニーズヘッグの中でも、間違いなく強力だと思える攻撃ではあったのだが……

「効いてない?」

 そう。本来なら、月を貫通する……とまではいかないが、それでも月に大きな被害を与えるのは間違いないだろうその攻撃を受けたにしては、ニュクスの表面に軽く傷がついた程度の負傷。
 それは、本来なら人間の身体を貫く筈だった攻撃が、何故か皮膚を裂く程度の傷しか与えられなかった……と言えば分かりやすいか。
 もっとも、こちらは幸いと言うべきかなのか、丁度ニュクスから放たれようとしていた無数のシャドウが今の一撃……いや、二撃と言うべきか? ともあれ、その攻撃で纏めて消滅したのだから、これからの戦闘が幾らか楽になったのは間違いない。

「っと!」

 放たれた魔力による波動を回避し、ニュクスから距離を取る。
 ビームに見える攻撃と違って、この攻撃はイメージ的に円形の……そう、規模とか威力は大きく違うが、メギロートのサークル・レーザーと同じような攻撃の形なんだよな。
 だからこそ、その効果範囲はかなり広くなる。

「ビームや重力波砲が駄目なら……こっちはどうだ?」

 T-LINKシステムによる操作で、ツイン・ドライブとテスラ・ドライブを全開にして、一気にニュクスとの間合いを詰め……こちらもまたT-LINKシステムによりすぐに起爆するように設定したフレイヤを放つ。
 空間そのものを消滅させるフレイヤであれば、大抵の攻撃であれば問題なくどうにか出来る筈。
 そう思っての行動だったが……

「マジかよ」

 フレイヤが起爆し、消滅した結果を見て……思わず、そう呟く。
 本来なら空間諸共に消滅する筈だというのに、そこには傷1つ存在しない――いや、正確には傷の類があるのかもしれないが、詳しく判別出来ない――ニュクスの姿がそこにあった為だ。
 こうなると、攻撃そのものを何らかの手段で無効化している……
 そう思ったところで、デスとの戦闘を思い出す。
 デスが使っていた、闇夜のドレスとかいうスキルは、こっちの攻撃を軒並み無効化していた。
 そしてニュクスは全てのシャドウの母とでも言うべき存在である以上、それと同じようなスキル。もしくはより上位のスキルを使えても、おかしな事は全くない。
 そうと分かれば、やるべきこ事はそう難しくはない。
 いや、寧ろやるべき事がはっきりとした事により、事態は単純になったとすら言えるだろう。
 もっとも……それをやるべきである以上、全力の上に全力を……最善の上に最善を、神殺しをする以上、やれるべき事は全てやる必要がある。
 今までダークブレインのような神を倒した経験はある。だが、それは全て俺1人でやった訳ではない。
 いつもであれば、何だかんだとその世界の最終決戦で神のような敵と戦うという事になれば、そこにはレモン達を始めとするシャドウミラーの仲間がいた。
 だが、今はそれはいないのだ。
 そうである以上、俺が今やるべき事は、1人でもそれを可能にする事。
 そう、つまり……今までの戦いで得た経験、具体的に言えば貯まるだけ貯まっていたPPを消費して、ラグナロクを使うのに必要な魔力、SPを限界まで上げるのだ。
 現在の俺のSPは、1415。そしてPPは1435。
 俺のステータスの能力を上げるには、1上げるのにPPは10必要となる。
 ただし、これがSPとなればPPを10消費してSPが4上がる。
 つまり、PP1435のうち1430を消費すれば、SPは572上がり……現在のSP1435+上昇分572により、合計1987のSPとなる事を意味していた。
 ニュクスという存在を相手にして、俺が取れる最善の手段、ラグナロク。
 その成功率を少しでも上げる為、一気にPPを消費する。
 すると、自分のステータス画面を見なくても分からないくらいに、魔力が上がったのを理解出来た。
 瞬間……ニュクスの動きがピタリと止まる。
 一瞬何故そんな事になったのかは、俺にも分からない。分からないが……動きの止まったタイミングから考えて、俺の魔力が急激に上がったのが関係しているのだろうと予想するのは難しくはない。
 元々、俺の魔力はネギま世界でも他に類を見ない程の巨大さだった。
 それが、この一瞬で3割近く最大値が一気に上がったのだから、ニュクスが警戒するのも当然だろう。
 ともあれ、今がこれ以上ないだけの絶好のチャンスであるという事は理解出来た。
 何故なら、これから使うラグナロク。威力は極めて強力だが……それだけに、実際に発射するまで、かなりの時間が必要となるのは明らかだったからだ。
 動くなよ。
 そう願いつつ、いざ向こうが行動に出た時にはすぐ反応出来るようにしつつ、準備を進めていく。

「集中、直撃、覚醒、愛」

 現在使える中でも、最上の……これ以上ない組み合わせの精神コマンドを連続して使い……

「T-LINKシステム、フルコンタクト! トロニウム・エンジン、フルドライブ!」

 その言葉と同時に、T-LINKシステムとのリンクレベルが一気に最高値まで跳ね上がり、同時にトロニウム・エンジンもフルドライブする事により、その特性として出力が極めてフルドライブ状態で安定する。
 同時に、T-LINKシステムによる影響からか、ニーズヘッグの機体から何らかの赤い粒子が放出される。
 その赤い粒子を見てたニュクスは、微かに何らかの反応を示そうとするが……寧ろ危機感を増しているのか、動く様子はない。

「バリオン創出ヘイロウ、起動」

 続けて、ネオ・グランゾンから奪い、解析して小型化し、ニーズヘッグにも搭載出来るようにしたバリオン創出ヘイロウをT-LINKシステム経由で起動する。
 ブラックホール・ランチャーを放った時とは、文字通りの意味で桁が違うエネルギーがニーズヘッグに……そして、砲身へと流し込まれていく。
 ブラックホール・エンジンやトロニウム・エンジン、魔力……様々なエネルギーが、渾然一体となって砲身へと注ぎ込まれ……その全てを、俺はT-LINKシステムによりコントロールする。

「ぐっ!」

 瞬間、何かが俺の頭の中を通り抜けた。
 いや、何かではない。これは明らかにニュクスの仕業。
 恐らく目の前で起きている事象が理解出来ず、俺の中から直接読み取ろうとでもしたのだろう。
 だが……ここまで来た以上、それは既に遅い。

「嘲笑する虐殺者の名の下、神々の黄昏をここに」

 その言葉と共に、トリガーのロックが外れる。
 今、この時も俺の頭の中には、ニュクスからのものと思われる干渉が続いている。
 だが……俺はそれに構わず、この短期間で一気に上昇した魔力にものを言わせ、T-LINKシステムを全開にしながら……トリガーを、引く。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1389 
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