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ロボスの娘で行ってみよう!

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第47話 ラインハルト、罠にかかる?


まだまだ続くよ。

事件の予想?

1.あっさり捕まり、ケーフェンヒラーみたいに一生捕虜。
2.まんまと逃げきる。
3.捕まるがトリューニヒト辺りが捕虜交換で返したってー!!

4.キルヒアイスだけ身代わりで死亡。
5.撃沈されてラインハルト死亡で、帝国側主役交代。
6.実は艦長はフレーゲルだったw

7.ラインハルトとキルヒアイスが同盟軍へ。
8.フェザーン回廊突破で帰国。
9.うっかりシェーンコップが唐竹割でラインハルト真っ二つw
10.キルヒアイスだけが逃げ切って、主役交代。

どうだろう?

アイマルラン号の諸元等は なぁ様の【銀河のそよ風】からお借り致しました、ありがとうございます。
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第47話 ラインハルト、罠にかかる?

帝国暦484年1月18日

■自由惑星同盟領フェザーン回廊からバラトループ星系間

ヘルクスハイマー伯爵を追う巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンは逃亡するヘルクスハイマー船を捕らえようと進行していた。

「艦長、通信傍受を行っていたのですが、この航路の先に有人惑星があるようです」
「距離は?」
「正確にはわかりませんが、通常電波のタイムラグから巡航速度で一日以内なのは間違いありません」

「目標との自艦距離は?」
「約三時間」
「有人惑星となれば、警備艦隊が駐留しているでしょう。その哨戒網との接触前に拿捕するとなればギリギリですね」

「しかも目標と接触すれば、救難信号を出される。それを阻止できないとなれば、その時点で敵に此方の存在を知られることになる。至近の位置に敵の警備艦隊が居るとすれば此は厄介だ」
「副長、艦載機の用意を」

「はっ、しかし」
「奇襲をかける。艦載機でジャミングしながら、まず敵船の通信装置と砲門をピンポイントで破壊する。同時に本艦は護衛に着いている武装船を撃沈し一気に目標に強制接舷して兵を送り白兵戦で内部から制圧して船のコントロールを奪う。しかる後に敵の警備艦隊が到着する前にこの宙域を離脱する」

「了解いたしました」
「中尉、突入部隊の指揮を取れ、船のコントロールを奪取。ヘルクスハイマーの身柄の拘束と目標物の確保を計れ」
「はっ」

「所要時間が勝負になる。各自時間を確認しておけよ」
「「「「はっ」」」」



三時間後ヘーシュリッヒ・エンチェンのレーダーがヘルクスハイマーの船を捉えた。

「船影補足、間違いありません。目標の船です」
「最大速度!ジャミング出力最大!ワルキューレ発進!離艦と同時に各機もジャミング開始!」

その言葉にワルキューレ六機がヘーシュリッヒ・エンチェンから飛び立っていく。
ワルキューレはヘルクスハイマー船の通信アンテナや護身用のビーム砲塔を撃破していく。

「一次攻撃目標破壊」
「良し」
「護衛艦回頭!」

無人護衛船がプログラムに従いヘーシュリッヒ・エンチェンを如何にも攻撃するように回頭する。
「主砲斉射!」
ヘーシュリッヒ・エンチェンは易々と無人護衛船を藻屑に変える。

「護衛艦撃沈」
「良しそのまま前進」
前進するヘーシュリッヒ・エンチェンが偽アイマルラン号の右舷に強行接舷を行う。両船の船体が擦れて火花の散る。偽アイマルラン号へアンカーが発射され固定される。

中尉率いる突入隊が準備万態で突入を開始する。
「突入!」

艦橋では突入の様子がモニタリングされていた。
「突入しました」
「周辺の警戒を怠るなジャミングと通信妨害を行っていても、今の護衛艦の爆発は敵に観測されたかも知れん」

「此方のレーダーも使い物に成りませんが」
「ワルキューレを散開させて周辺を索敵させよ」
「発光信号用意」
発光信号によりワルキューレが周辺宙域の哨戒に飛ぶ。


偽アイマルラン号に突入した突入隊は誰にも出くわささずに、エレベーターホールへ到着した。
「中尉殿、敵の姿が見えませんが?」
「何処かで、防衛戦を引いている可能性がありますね」

「どうしますか?」
「2班機関室へ向かえ、3班船倉を調べろ、他の者は続け!」

「4班はブリッジへ、他の者はヘルクスハイマーを探す!」

その頃、機関室へ向かった2班はドアを開けた瞬間に廊下と機関室の天井から強力粘着材が落下してきて体中に絡んで廊下にへばり付いてしまって、戦闘不能移動不能に陥った。しかもご丁寧に電波攪乱まで始まったために、救援を呼ぶことも出来なかった。

船倉に向かった3班は船倉扉を開けると。其処の奥にゼッフル粒子発生装置らしき物が見えたために部屋に入ると、機関室と同じく天井からの強力粘着材攻撃で此処でも全員が動けなくなった。

ブリッジへ向かった4班は、ブリッジへの扉を蹴破ると中へ突入したが、船長以下は全く動かずに不思議に思ったが、直後に床が抜けて落とし穴へ落下していった。ご丁寧に落とし穴の中には、酢酸ナトリウム水溶液が過冷却で充当されており、装甲擲弾兵落下の衝撃で急速凝固を始めたために全員が酢酸ナトリウム固形物に体を囲まれて動けなくなってしまった。船長達が人形だったのはお約束である。


ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦橋ではヘルクスハイマーを探す部隊以外からの連絡が途絶えたことで不安が広がっていた。

「連絡は無いのか?」
「ブリッジと機関室と船倉からの通信が途絶えています。どうやら通信妨害を受けている模様です」
「ヘルクスハイマーは?」

「依然捜索中です」
「追加の兵を送らねばならないかも知れないな」
「艦長向こうの船に移乗して積み荷を確認してきたいのですが」

ベンドリング少佐の言葉に艦長は応える。
「良いだろう、装甲擲弾兵一個小隊を連れて行け」
「はっ」



スイートルームへ到着した部隊は廊下に蒔かれたローションで足を滑らし転びながらも部屋に突入をしたが、頭上から赤ペンキが降ってきて真っ赤になってしまった。更にオマケで大きな金盥が落ちてきて数人の兵の頭に落ちて非常に良い音をした。それでもめげずに部屋を探し始めたが誰もいないのである。

「何なんだ、この船は?」
「他の班とも連絡が付かない状態です」
「不味いですね」

「艦から増援が来るそうです」
「此方は、隠し扉がないか調べましょう」

調べ始めるが、元々隠し部屋なんか作ってないから、見つかる訳がないのである。
部屋には如何にも先ほどまで居たような形跡を作ってあるから、彼等は一生懸命隠し部屋を探し続けている。


ヘーシュリッヒ・エンチェンの空間センサーが空間の歪みを多数確認したために艦橋内では、軽いパニックが起こっていた。
「艦長!空間に多数の歪みが発生しています。ワープアウトの模様です!」

「敵艦か!不味いな、ヘルクスハイマーは未だ見つからないのか?」
「未だです!」
「艦長。このままだと不味です。突入部隊を回収して船を爆破して撤退しかないかと」

「副長、撤退の指揮を取れ」
「はっ」
「敵艦多数ワープアウトしてきました!数凡そ600隻以上!」

「600隻だと!」
「敵艦から通信文が来ました」
「読んでくれ」

「貴艦は我が重包囲下にあり直ちに機関を止め降伏せよ。呵らずんば攻撃する」
「「「「「艦長!」」」」
一瞬、思考停止状態に陥るが、その間にもスパルタニアンと急襲揚陸艦が近づいてきている。

直後にワルキューレは全てバラバラに戦ったために撃墜された。
「ワルキューレ全機通信途絶!」

その直後スパルタニアンが現れ、機関部に攻撃を行った。
「機関部被弾!航行不能!」
オペレーターの悲鳴のような叫び声の直後、多大な振動と共に強襲揚陸艦が突入してきた。



宇宙暦793年1月18日

■自由惑星同盟領フェザーン回廊からバラトループ星系間 

「かかった!」
ワルキューレが通信妨害を行い、通信アンテナを破壊したことで、敵襲を察知したヘクトル艦橋で、リーファは思わず叫んでいた。その声を聞いたカールセン提督はやれやれと言う顔で指示を出し始める。

「全艦隊、所定の行動計画に基づいて行動せよ」
ヘクトルから各艦に連絡が送られ、ワープを開始する。
「ワープアウト後直ぐにスパルタニアンを出すぞ」

僅か数分であるが、その時間が中々もどかしい。
シェーンコップ中佐率いるローゼンリッターの強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリでは突入を今か今かと待ち構えていた。

数分後ヘーシュリッヒ・エンチェンの周辺の空間が歪み次々と艦船が現れてきた。
「目標視認!帝国軍巡航艦です!」
「全艦砲撃準備!スパルタニアン全機発進!」

「敵艦に降伏を勧告せよ」
「はっ」

ヘーシュリッヒ・エンチェンは突然現れた同盟軍の大艦隊に驚いているのか、全く動け無い状態である。周囲に散っていたワルキューレが反撃しようとしたが、あっという間に艦砲の餌食になる。ローゼンリッターの強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリがスパルタニアンの援護の下、突入していく。

「よし。敵艦に突入だ。菓子は持ったか!」
「連隊長、バナナはおやつに含めるのですか?」
「バナナは滑らす物だ」

軽口が利けるほどローゼンリッター内はリラックスして突入を待ち構えている。
「敵艦から返信無し」
「フッ突撃か」

ヘクトル艦橋では敵艦に対する勧告の返答が無いと判ると、リーファがカールセン提督に提案する。
「閣下、敵巡航艦の機関部をスパルタニアンで破壊させ航行不能にしましょう」
「うむ。逃走防止に良いな、中佐頼む」

「はっ、第4スパルタニアン中隊に敵巡航艦の機関部だけを破壊せよと命令せよ」
「了解しました」
通信士官が素早くスパルタニアン隊に命令を伝える。

通信を受けたスパルタニアン中隊が素早く動きながら巡航艦の攻撃を避けながら機関部へ一撃を加えた。次の瞬間機関が破壊されヘーシュリッヒ・エンチェンは航行不能になる。

其処を狙って、強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリが突入した。
「野郎共突入だ」
「「「「「おう!」」」」」

ヘーシュリッヒ・エンチェンの船体に突っ込んだ2隻の強襲揚陸艦から次々とローゼンリッターが沸きだしてくる。既に航行不能なために必死に装甲擲弾兵装甲服に着替えた乗員が押っ取り刀で駆けだしてくるが、艦艇乗員の俄陸戦隊員と同盟軍最強の陸戦部隊ローゼンリッターの技量の差が在り在りと出て居る。

更にヘーシュリッヒ・エンチェンの主力陸戦隊員が偽アイマルラン号に向かって罠に填っていたために2線級以下の兵しか残っていないのも要因の一つであった。

ヘーシュリッヒ・エンチェン艦橋では、装甲服に着替えた艦長以下の乗員が侵入者の撃退をするために準備を始めているが、殆どの乗員が降伏するべきだと考えていた。



突入したローゼンリッターはシェーンコップ中佐が先頭に成りながら、艦橋へと進んでいく。途中ローゼンリッターにしてみれば、微弱な抵抗を軽々と排除しながら僅かな時間で艦橋へと到着した。

艦橋の中では艦長以下20名ほどが最後の防衛戦を行うために斧を持ち待ち構えていた。既に艦橋内ではゼッフル粒子がばらまかれているために火器の使用が不可能な状態で有る。

シェーンコップ達が艦橋の扉を破壊して突入すると、艦橋要員が斬りかかってきたが軽々と撃退していく。本来であればそのまま殺せば良いのであるが、リーファの頼みで艦橋要員の死者を出来るだけ出さないように頼まれた為に、殴り倒す方法で倒していくのである。

帝国側は副長がひたすら戦うがシェーンコップにより左腕肘付近を切断され倒されると、最早立っているのは艦長しか居なくなった。いよいよシェーンコップと艦長の鍔迫り合いが始まった。
 
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