仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
序章~全ての始まり、守護者の刃~
第3章 激闘!ディエンド編
第47話『スーパー邪神大戦α』
「海東は何故この世界を狙ったんだ?」
雅は考え事をしていた。
「雅さん、急がないでいいんですか!」
「圭一、この世界なら問題ない。この世界の名は『這いよれ!ニャル子さん』という世界で、クトゥルー神話という創作作品の邪神がただの一般人しかいないんだ。」
「邪神が普通に居るって大丈夫なんですか?」
「この世界では邪神達は普通に人間に擬態している。それに、この世界では邪神が存在していることがルールだから口出しは出来ないんだ。」
「それならいいんですけど、雅さんのその役職って何ですか?」
「どうやら、僕はこの世界ではその邪神達の上司ってことらしい。とにかく、一度彼女たちに逢いに行こう。フェイト、来てくれるか?」
「うん、大丈夫。」
雅とフェイトは市街地に向かう。
「確か、この辺りだったはず…」
雅がマシンディローダーを走らせていると、『八坂』と書かれた表札が見えた。
「ここだ。フェイト、手はず通りで。」
「わかった。」
雅とフェイトはマシンディローダーから降り、雅がインターホンを押す。すると、
「一体どちら様ですか。私と真尋さんの愛の巣にくるどアホは。」
ニャルラトホテプのニャル子が現れる。
「見つけたぞ、ニャルラトホテプ。」
「なるほど。だいたい解りました。クー子!ハスター君!敵襲です!」
ニャル子の声でクトゥグァのクー子、ハスターのハス太がニャル子の所に来る。
「邪神達がこんなにいたのか。フェイト、行くぞ!」
【CHANGE RIDE-DOUBLE DRIVER-】
雅はディロードライバーをダブルドライバーに変え、フェイトにもダブルドライバーが出現する。
「「変身!」」
〔エクストリーム!〕
雅とフェイトは、仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーエクストリームに変身する。
「ヤバいですね。ハスター君、ちょっとくすぐったいですよ!ファイナルフォームライド!ハ!ハ!ハ!ハスター!」
ニャル子によって、背中に腕を突っ込まれたハス太は本来の力を解放し、黄昏の王に変わる。
「光臨!満を持して!」
「待っていた!」
〔ヒート!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!メタル!マキシマムドライブ!トリガー!マキシマムドライブ!〕
「『ビッカー、グレネードスパイラル!』」
ダブルは属性のガイアメモリをヒートのみにすることで、火のエネルギーを極限まで高めた砲撃を放ち、火属性を苦手とするニャル子とハス太に大ダメージを与える。
「アイムハスター…」
ハス太は防御の低さと風属性という欠点によって身体が保たず、普段の姿に戻り、失神する。
「ニャル子!どうなっているんだ!」
その時、この世界の主人公、八坂真尋があらわれる。
「真尋さん!危ないですから下がっていて下さい!あいつ、なかなかやりますね…クー子!私も結構ダメージを受けました。しばらく任せてよいですか?答えは聞かないですけど。」
「ニャル子、終わったらねっとりとした体液を絡め合う行為をしてくれるなら。」
「今はそんな世迷い言を受け入れますよ!」
「了解した。」
ニャル子とクー子は密約を交わし、クー子は戦闘態勢に入る。
「クトゥグァを相手にダブルは相性が悪い。フェイト、サポートに回ってくれ。」
【FIELD RIDE-MISAKISI-】
「封絶!」
雅は変身を解除し、地形を御崎市に変え、
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
ディロードライバーをオーズドライバーに変える。
「わかった。バルディッシュアサルト、セーットアップ!」
フェイトもバリアジャケットを纏う。
「変身!」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!♪プ!ト!ティラ~ノザウル~ス!〕
雅は仮面ライダーオーズ プトティラコンボに変身する。
「私の宇宙CQC、裏百式。」
クー子はビットを出現させ、オーズを狙い撃とうとするが、オーズは飛びながら避けてゆき、肩の角でクー子を串刺しにしようとするが、クー子が纏っている灼熱がそれを妨げる。
「やはり一筋縄では行かないか。」
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは必殺技の準備に入る。
「その大技は回避が出来る。無駄な行為。」
「避けた先に何も無ければ、な。」
オーズの言葉を聞きクー子が振り返ると、直線上に封絶の影響で動かない真尋がいた。
「それが狙い?」
「そうだ。」
オーズは絶対零度の氷でクー子を覆う。
「ブラスティングブリーザ!」
そして、ティラノの尻尾でクー子を撃ち落とす。本来ならこの攻撃は対象を氷と共に粉砕するが、万物を燃焼するクー子の力が、表面を軟化させたことで、肉体の崩壊を防いだが、上空からの落下でクー子は気絶する。
「クー子、無念は晴らしますよ。いい加減名前を名乗ったらどうですか。」
「名前を聞くなら、まずは自分から名乗るのが礼儀だろう。」
「解りました。私は惑星保護機構の地球担当、ニャル子。あなたは?」
「僕は邪神ハンター雅。邪神粒子反応を確認し、破壊しに来た。」
【CHANGE RIDE-KABUTO ZECTER-】
「雅、これ以上の話し合いは不要ですね。」
ニャル子は、この世界の特撮作品『黒鋼のストライバー』に姿を似せた戦闘形態、フルフォースフォームに変身する。
「ハイパーキャストオフ。」
[henshin.hyper cast off!change!hyper beetle!]
雅は仮面ライダーカブト ハイパーフォームに変身する。
「行きますよ!」
ニャル子目にも止まらぬ早さで動く。
「ハイパークロックアップ!」
[hyper clock up!]
「クロックアップしたニャルラトホテプ星人は目にもt…」
ニャル子は能力の説明をしようとしていたが、ハイパークロックアップによって動きが止まって見える。
「片を付けるか。」
[maximum hyper power!one,two,three,]
「ハイパーライダーキック!」
[rider kick!]
カブトは必殺技を発動。ニャル子の頭部を必殺のキックを放ち、
[hyper clock over!]
元の時間に戻る。キックの衝撃は強く、特殊な攻撃以外に対する防御が堅牢なフルフォースフォームの装甲は砕け散る。
「さて、始めるか。」
地形は元に戻り、雅はニャル子達に近づく。そして、
【CHANGE RIDE-KLARWIND-】
クラールヴィントでニャル子達を治療する。
「一体何のつもりですか。」
「申し遅れました。僕の本職は、惑星保護機構の地球担当主任。貴方達が正しく仕事をしているか確認する為に来ました。まあ、概ね問題ありません。相性の悪い相手によく善戦しました。ところで、実はある次元犯罪者がこの世界の宝を狙ってここに来る情報を得まして。何か心当たりは?」
「いえ、特には…」
雅の質問にニャル子が答えると、
「次元犯罪者って言い方は酷くないかな?」
海東が現れる。
「色々な世界で盗賊行為を働いていて、よく言えますね。それで、今度は何を?」
「君には関係ない。この世界のお宝も八坂真尋をいただくだけだからね。」
海東が言うと、
「そんな伏線も無いノーヒントはやめてくれよ。ニャル子、いけるか?」
「もちのろん!当たり前田のクラッカーです!クー子、ハスター君、大丈夫ですね!?」
「当然。」
「ボクもいけるよ!」
ニャル子達の目は海東を睨む。
「そんなことをしても無駄さ。変身!」
海東はディエンドに変身する。しかし、
「行きますよ!必殺!私達の超宇宙CQC、クライマックスバージョン!」
「燃える炎の宇宙CQC108式。」
「とにかく、ボクが止めるよ!」
ハス太の疾風がディエンドの動きを封じ、長い槍状の炎がディエンドを攻撃し、どこから生やしたか分からないが、ニャル子は飛翔し、ディエンドに急降下キックを放ち、ディエンドの変身は解除される。
「まさか、この世界で負けるとは…僕の腕も落ちたね。」
海東は諦めて次元のオーロラを抜けてゆく。
「やはり、僕の助力は必要なかったか。」
雅が考えていると、
「まったくもってその通りですよ!あんた余計な体力を使わせなければ、もっと早く片付いていましたよ。まったく、これだから次元を越えて来る輩は…」
ニャル子が雅のことを散々罵倒していると、
「いい加減にしろ!」
真尋がニャル子の頭にフォークを刺す。
「フォーク、だけは、もう勘弁を~!」
「なら、あいつの話を真面目に聞け!」
「はい…それで、どうして雅さんはこんな所に?」
「はい、先程の海東大樹を追ってここに来ましたが、もう大丈夫なようですね。それなら、このワールドホープを使いきってしまいます。」
【WORLD HOPE-HAIYORE!NYARUKOSAN-】
雅はニャル子の世界のワールドホープを使う。しかし、
「あれ?何も起きない。珍しいな。それでは皆さん、本当にご迷惑お掛けしました。行こう、フェイト。」
何も起きず、雅は海東を追う為に、世界を去った。
「これが次の世界…この世界は何としても、僕の手で守り抜いて見せる…」
雅は強く決意する。絵巻には、森の中で赤子を抱き、二輪車に腰を掛けている十代半ばの女性が描かれていた。
to be continued.
さぁて、来週の雅さんはぁ?
「この世界は、僕がみんなに憧れた、僕の原点だ。旅の中で、彼女を守り抜いて見せる!次回『誇りの国-lost pride-』」
後書き
新カード紹介
ダブルドライバー:ディロードライバーをダブルドライバーに変える。
カブトゼクター:ディロードライバーをカブトゼクターに変える。
クラールヴイント:ディロードライバーをクラールヴイントに変え、シャマルの魔法が使えるようになる。
這いよれ!ニャル子さん(ワールドホープ):ニャル子さんの世界のワールドホープ。効果は一切ない。
「アイムハスター…」のくだりは完全に加筆です。
ページ上へ戻る